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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
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    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    映画を觀ます…、「シェフ」というアメリカ映画。



    日本での題名は「シェフ・三ツ星フードトラック始めました」という長ったらしいだけのちょっとイカさぬモノで、けれど中身は一流でした。
    有名店のシェフがちょっとした問題を起こしてお店を首になり、フードトラックで起死回生を狙う物語。
    自分の作りたくもない料理を作る「仕事」をしている時の主人公のシェフの顔。ドヨーンと死んでて人間関係もギスギスしてる。それが一転、自分の作りたい料理を作りはじめた途端に「調理人という人生」を笑顔で送るようになる。



    シェフには離婚を契機に別居してしまった息子がいます。どこか2人はギック尺していて、ところが主人公がシェフとしての自信を取り戻すコトでシアワセな親子の関係を手に入れる。
    それがこの映画の主題でしょう。
    「自分は父親としては最低。男としても中途半端かもしれないけれど、調理人としては一流なんだ」と、そういう父親に息子がついていくんです。
    しかもこのシェフ。誰かを叱ったり意見するときはキッチンの外に出てする。キッチンの中はゴキゲンに料理を作ってお客様を喜ばせる場所。そんなところで喧嘩はしない。働く姿勢をおそわれたりする…、感心します。

    とはいえ、料理がスバラシイ。



    おいしそうな料理が次から次へと「作られる」。おいしそうな料理が食べられる映画はたくさんあるけど、これほど料理が作り出されるシーンを臨場感をもって表現している映画ははじめて。
    お腹をすかして観に来たら、気が狂ってしまっていたに違いない(笑)。
    しかも料理の写し方とか音であるとか、すべてがとても色っぽく、例えば主人公が彼女であるスカーレット・ヨハンソンにパスタを作るシーンなんて18禁クラスにセクシー。



    映画が終わったタイトルバックでグリルサンドイッチの作り方をクッキングスーパーバイザーが主演俳優に教える映像が流されるんだけど、今すぐ、真似て作りたくなる。食いしん坊にはたまらぬサービス。
    しかも見事なハッピーエンディング。絶対おすすめ。オキニイリ。

    アメリカ版のトレーラーと、日本のプロモーション用のフィルムを貼って比べてみます。まずアメリカ版。英語でサブタイトル無しなのだけどこちらの方が解像度高くて、それにエンディングが好きなのでコレ。



    それで続いて日本語版。ほとんど同じなのですけれど、根本的に売りにしようとしているところがアメリカ版とは違ってボクはそれが嫌。



    まずところどころでTwitter的コメントが出る。それが邪魔。
    たしかにTwitterの大炎上がすべての話のキッカケだったり、起死回生もSNSによる口コミがキッカケだったりしはするのです。
    ですけれど、それが重要なのかというと決してそんなコトはなく、多分、「間抜け顔しか映らないワイプ画面」と「親切ごかしのテロップ」無しでは制作側が安心できない今の日本のテレビ事情を鑑みてでしょう。そこにすがった。
    しかも後半がキャスト紹介にまるっと入れ替わってしまってて、あぁ、コレが今の日本の映画の売り方なのね。中身よりもキャスティング。
    そんなに誰が出ているか?ってコトが大切なのか。
    確かにロバート・ダウニー・ジュニアやダスティン・ホフマン、スカーレット・ヨハンソンとハリウッド的スターも出てる。でもみんなちょい役。なのに彼らが出ているか見に来なさいってメッセージ。それが目当てで観に来た人は、狐につままれちゃうんだろうなぁ…。変な売り方、笑っちゃう。

    拍手[9回]

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    私も見ました!
    サカキさん
    いつもブログ、ほぼ日のコラム楽しく読ませてもらっています。
    映画、とてもよかったですね。私も、ちょうど昨日、子供たちを預けて、久しぶりに妻と観にいきました。
    残念ながら、おいしい映画見終わったのに、映画に余韻に浸れるような、お店が見つからず、大衆的な居酒屋で軽く済ませて帰りました(笑)。まあ、これも沖縄のローカルフードだからいいかなーと言い聞かせて。

    アメリカの映画で、料理批評家とレストラン(シェフ)の緊張感ある関係というような場面を、たまに見ますけど、実際にそのようなことってよくあるのですか?
    さとしさん / 2015/03/09(Mon) /
    サンドウィッチ
    オリーブオイルとバターでしたっけ?
    確実に美味しい、でも確実の太る(笑)パンの焼き方に魅了されて、映画の後のブランチはサンドウィッチを探したことは言うまでもありません。
    過不足ないエンタテインメントで、とっても感心しました。
    Eikoさん / 2015/03/09(Mon) / URL
    評論
    > さとしさん
    海外では料理の評論というのがひとつのジャンルとして確立されていて、著名な評論家の一言でお店の評判が決まってしまうということもままあるようです。
    ただ、当然、匿名ではなく実名での評論。評価が気に入らないと、また再チャレンジの挑戦状を評論家につきつける料理人もたまにいるよう。
    そう考えると、この映画はとてもリアリティのある映画だというコトになるでしょう。
    日本では実名の評論があまりに少なく、不機嫌な匿名評論家の攻撃で迷惑を受ける飲食店が多くもあって、ちょっとなやましい状況です。

    映画を見終わって、分厚い牛肉を焼きたかったのですが、そういう肉が肉屋さんに行っても手に入らない。
    そんな日本の食事情にちょっとがっかりさせられちゃいました。
    サカキシンイチロウさん / 2015/03/09(Mon) /
    グリドル
    > Eikoさん
    ちょうどこの前日。オステリア・ナカムラさんで、ボクはいつかグリドルのあるキッチンを家の中に作るんだって、ワインを片手に息巻いてました。
    そしたらこの映画で、まさにそういうキッチンを見て、あぁ、やっぱりガンバッテキッチンを改装しなくちゃ…、って思いながらサンドイッチを焼くシーンを見てました。
    サカキシンイチロウさん / 2015/03/09(Mon) /
    スケルトンショー HOME 甘いおやつにチーズ三昧
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