映画を觀ます…、ビル・カニンガム&ニューヨークっていう映画。
ドキュメンタリー映画であります。
先日観た「私が靴を愛するワケ」もそうだったけど、最近、ドキュメンターリー映画にちょっとハマってる。
ハマってるというか、興味惹かれる題材のドキュメンタリーが次々、やってくるのが不思議。
へんてこりんにでっち上げられた物語より。
「Based on True Story」という、でも巧妙に出来た作り話より。
人がただただひたすら生きているという事実の方が勇気をくれるような気がする。
自分におきかえながら人それぞれの楽しみ方ができるところもいいのでしょうね…、地味な映画で大々的な宣伝がされているわけじゃないのにかなりの混み具合。
ビル・カニンガム。
ニューヨーク・タイムスに人気コラムをもっているファッションフォトグラファーであります。
もう80歳を越え、1960年代から50年以上も現役で写真を撮ってる。
しかも「洋服とそれを着る人」の写真だけ。
自分がステキと思ったものしか撮らない。
写真を悪意をこめることなく、ただただ「これってイケてる!」と思うモノだけ、そのイケてるところをあるがまま。
当然、ファッションショーにも呼ばれて写真を撮ることもするのだけれど、感心しない服がやってきたときはそれがどんなに有名なデザイナーのモノでも、それを着ているモデルがどんなにキレイであろうがカメラを構えることすらやめてしまう。
その一方で、例えばニューヨークの街角でステキな洋服の着こなしに出会ったときには満面の笑顔で写真をパシャパシャ撮る。
青いジャケットと自転車とニコンの一眼レフ以外の所有物にはまるで一切頓着しない、清々しいほどのファッションフォトグラファーに徹する人生。
ボクらは一体、これほどまでにひとつのコトに打ち込むべきものをもってるかしら…、と観ながら自分の今までの生き方をふりかえりつつ、これからどうすればいいんだろうって。
「うつくしいものは、美を求めつづける人のところにやってくる」という、彼がしんみり語る言葉が、どうしようかと不安になるボクの気持ちをやさしく包む。
「愛は愛を求める人」のところにしかやってこないし、「シアワセはシアワセを求めつづける人」にだけ、いつかやさしく微笑むんだろうと、そんなコトを思った映画、オキニイリ。
映画をみてから食事をし、それでもなかなかお名残惜しくそれでお茶を飲める場所をとあれこれ探すも、結局、ブルックリンパーラーで気持ちが落ち着く。
映画をやってたシネコンの入ったビルの地下にある店…、ニューヨークを舞台にした映画の後にブルックリンの名前をもらった店でお茶するって、なんだかたのしい。
宵っ張りの街、新宿ってみんな思い込んでるけど健全系飲食店は早じまいにてちょっとつまらない…、都の方針は地下鉄を24時間走らせたいっていうコトだけど、24時間電車が走ってたのしめる場所が出来て来なくちゃ意味がない。
ニワトリタマゴなんだろうけど、例えば24時間営業のカフェとかをやりたい人を後押しするような仕組みも一緒に作らなくちゃぁ、寝ずに戦う街になんかはなれないだろうって思ったりする。
それにしても気持ちの良い店。
閉店直前の時間に来たのに、ほぼ満席なコトにビックリ。
しかもオシャレな若い人たち。
新宿という街。
流行が一番最初にやってくる街。
しかも薄まることがなく、プロトタイプのまんま新宿の街を満たしているのがわかる。
たまたまもらったテーブルがお店全体を見渡せる一段上がったフロアの席で、お店の中の気配やムードを観察するのがたのしかった。
なんだかちょっといい気持ち。
料理、デザートはオーダーストップ。
もう厨房の火が落ちちゃったというコトなんでしょう。
残念だなぁ…、って飲み物のメニューを見たらスムージーがあるではないの。
飲むデザートのようなもんだネ…、ってそれでたのんで味わった。
マンゴーパッションスムージーがボクのオーダー。
大きなグラスにタップリ入って、ちょっとうれしい。
マンゴー、バナナにパッションフルーツがどれも過不足なく混ざり合い、しかもフルーツらしさをしっかり残して仕上がる。
ポッテリとした飲みくちと、サラッととけて口の中でジュースになってく爽快さ。
甘みもやさしく、体と頭がシャキッと冷える…、友人がたのんだベリーとバナナのスムージーも酸味がたのしい味わいで、たのしい一日の仕上げにピッタリ。
たのしい夜が更けた夜。
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[8回]
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