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2024/11/24 (Sun)
未来の食卓
銀座までゆき、映画を一本。
未来の食卓。
フランスで撮られた食に関するドキュメンタリー映画。
バルバジャックというフランス南部の村で、小学校の給食をすべてオーガニック化する、という試みがなされている、その一部始終を記録したモノ。
食が産業化するということは、一体どういうことなんだろう。
作物を育てるというコト。
魚をとったり、動物を食べる為に屠ったり。
そしてそれらの食品を料理するということすべてが、本来、すべての人が自分のためにすべきコト。
ところがそれを他人にまかせて分業化して、それでそれが産業となる。
科学であるとか化学であるとか、便利であるとか合理化だとかが食の世界にでしゃばってくる。
なやましいけど、それが現実。
この映画の冒頭で「オーガニックってどういうコト?」って小学校の先生が聞く。
生徒が一言、こう答えます。
「自然のまま、というコトでしょう?」
商業主義で傲慢なオーガニックというビジネスは嫌い。
哲学的で傲慢な、オーガニックというイデオロギーはもっと嫌い。
「自然のまま」をたのしむ食の数あるスタイルのひとつがオーガニックという選択なら、悪くないのに…、ってそう思う。
この映画の舞台になった村の試み。
すばらしいなぁ…、と思ったのがフルオーガニックの食を試す場として学校給食を選んだというとこ。
教育の場で、「食べる教育」の一環として取り組んだからこその正しい知識と試行錯誤。
生徒たちがオーガニックで野菜を作る。
それを料理する。
そして食べる。
オーガニックはおいしいんだよ…、って家で両親に教えたりする。
そうしてオーガニックな考え方と習慣が、徐々に村に広がっていく。
嫌な人は無理強いしない。
なんてやさしく穏やかな、「自然のまま」の実践だろう…、って。
食の産業の端っこにいるボクにはちょっと厳しい内容。
わかっちゃいるけど一人の力じゃどうにもならない…、そんな大変、思い知る。
東京でも銀座の劇場とあとは渋谷の試写室みたいな小さなところ。
ほぼ単館と言ってもいいだろう小さな公開。
今日も全部で20人ほどしか観客おらず、なんだかちょっと勿体ない。
なによりコレ。
政治家さんと教育委員の人たちに観てほしい。
一人じゃ無理でもみんなでやればなんとかなるし、なんとかしなくちゃいけなく思う。
それでもボクの腹は減る。
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2009/08/12 (Wed)
映画・音楽・アート
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無題
やっと夏らしくなりましたね。
私もこの映画観に行きたいなぁと思っています、出来れば銀座で。
一人で行けるのは9/10以降、それまでは上映してるかなぁ。
学校給食で、というところがすてきですよね。
東京で、そんなことが出来たらいいなぁ。
あーたさん / 2009/08/13(Thu) /
編集
仏蘭西と米国
同じ食の危険を扱っても、フランス発のこの『未来の食卓』と
アメリカ発の『スーパー・サイズ・ミー』では
言いたいことが同じでも声色が違ってて面白かったです。
ちょうどニュースで『アメリカの公立校で出てくる給食の多くが
身体に悪いものだから改善してくれ』というのやってました。
(私立に通っているオバマ大統領の娘を引き合いに出して
ニュースになってた)別件でネット調べてて分かったんですが、
これは、予算不足のせいで自前で給食を提供出来ず、企業
(コカコーラとか加工食品メーカー)の協賛を得てるからだそうで。
国のいらない予算をそっちの方にまわしたら改善されるんでしょうか?
それよりもっと根本(生産者に対する援助の方向性を変えるとか)
的な部分を改善していったらいいのか?今回の映画と合わせて
いろいろと考えてしまいました。
まりおさん / 2009/08/13(Thu) /
編集
田舎の方が…。
> あーたさん
上映期間がいつまでか、まだはっきり決まっていないのだそうです。
9月までやっているといいですね。
銀座はミニシアターに恵まれた街。
大作もいいけれど、こうしたちょっとひねりのある映画をみるのもまた一興かと。
それにしてもこの映画で、都会よりも田舎。
つまり食物の産地の方が不健康な環境にある…、っていうようなことを紹介していました。
心痛むような現実です。
サカキシンイチロウさん / 2009/08/13(Thu) /
編集
冷静を装った情熱
> まりおさん
非常に熱のこもった情熱的な内容なのに、不思議な程に淡々とした語り口。
フランス文化って、こうしたモノなのかなぁ、って思わされました。
それにしてもアメリカの現状。
ファストフードのナショナルチェーンという部分を、コンビニエンスストアの弁当と総菜と置き換えると、まさに今の日本と同じなのかなぁ、とも思いました。
なやましいですね。
サカキシンイチロウさん / 2009/08/13(Thu) /
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