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2024/11/23 (Sat)
ホドロフスキーのDUNE
映画を観ます。「ホドロフスキーのDUNE」っていう単館系ドキュメンタリー。
フランク・ハーバートの傑作SF小説を映画化しようと準備して、けれど結局撮影できずにお蔵入りにさせてしまったホドロフスキーって人の話で、そのほとんどが彼に対するインタービューか、そのプロジェクトに関与していた人たちの証言という地味な内容。
でもすばらしかった。
飽きることなんてまるでなく、自分の才能を信じて一生懸命、創作の世界で頑張っている人たちに是非観てもらいたい映画だって思ったほど。
彼はいいます。
映画は産業やビジネスである前にアートでなくてはならないんだ。
映画というものは金を生み出すモノである前に、人をシアワセにし、歴史を変えるエネルギーを持っていなくちゃいけないんだ…、と。
ボクはこれを聞きながら、「映画」の部分を「食べるというコト」であったり「料理」であったりといった言葉に置き換え、勝手にしんみり頷いた。
その信念を持って行動したからこそ、いろんな人と出会い彼らを巻き込んで、結果作品は未完に終わりはしたけれど、驚くほどの影響を人に与えて今に至った。
ダリを宇宙の皇帝の役をオファーして、あんな格好をさせようとしたり、映画に出ないと愚図るオーソン・ウェルズに、お前の贔屓のシェフの料理を撮影中は毎日食べさせてやるからと説得したりと、まぁ、むちゃくちゃで、それで人生を台無しにしてしまった人もいたかと思うと、後の成功の種を撒いた人もいる。
なぜ、みんなが彼と一緒に仕事をしたがったのか?
映画を見ればすぐわかる。情熱的でチャーミングで、あと300年は生きなきゃ自分の思ったコトはし切れないと、言い切るほどの情熱家。
悔しかったろうなぁ…、って思うんですね。自分がアイディアしたことを他の人たちが後になぞって成功したのをみながらなんで思いついた当の自分がそのアイディアを現実のものにできなかったのかって考えると、悔しかったに違いない。
でも、そんなコトよりもっと自分らしいやり方で自分を表現できるモノが必ずあるんだと、80半ばの今でもずっと何かをしてる。
自分の信じるコトを形に残すため、何かをしなくちゃいけないと気持ちがザワザワする映画。
たとえ失敗したとしても、必ず何か大切なモノが残ってくれると、そんな勇気ももらえる映画。DVDが出たら買って、いつも傍らに置いておきたくなるようなステキな映画でありました。
[8回]
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2014/06/21 (Sat)
映画・音楽・アート
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是非、見てみます
アレハンドロ・ホドロフスキーさん、大好きな監督です。若い頃エルトポを見てとても好きになりました。
彼の映画が描く…人生の中でもがく、泥のなかの美しさが好きです。是非見てみます。
kさん / 2014/06/22(Sun) /
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そしてまもなく
> kさん
ホドロフスキーさんの新作も封切られます。
彼の少年時代の思い出を自ら撮ったモノ。
自分らしく生きるというテーマの映画のようで、それも観なくちゃと思っています。
サカキシンイチロウさん / 2014/06/22(Sun) /
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観ましたよ!
ズッと昔に「DUNE」がお蔵入りになった記事を雑誌で読んで、残念だなぁと思っていたんですが、よもやこのような形で陽の目を見るとは思いませんでした。
ホドロフスキー云うところの「魂の戦士」が1人また1人と集まってくるくだりにはワクワクしてきますし、製作中止になった後の顛末が、「DUNE」のクライマックスをなぞるような展開だったのには胸が熱くなる思いがしました。そして嫌々ながらにデヴィッド・リンチ版の「デューン/砂の惑星」を観た時の、ホドロフスキーのリアクションと来たら…w いやはや、観ているこちらが元気になって来ますね。
一人でも多くの人に観て貰いたい作品です!
タカハシケムヂさん / 2014/06/22(Sun) /
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無邪気な人
> タカハシケムヂさん
デビット・リンチ版のくだりは笑いましたよね。
まるで子供のように無邪気に興奮する様。
あぁ、こんな情熱に満ち溢れた人もココロが折れるコトがあるんだなぁ…、となんだか共感させられました。
ボクも共に戦う戦士を探す旅にでようかと思ったりしました。
いい映画でしたね。
サカキシンイチロウさん / 2014/06/22(Sun) /
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