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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    ひさしぶりにクラシカルに戯れる朝。
    METライブビューイング。

    メトロポリタンオペラのステージを、ハイヴィジョン映像でたのしみましょう!と言うイベントで場所は新宿の映画館。

    tourandot.jpgオペラ。
    人間の創り出した舞台芸術の最高峰の一つ…。
    っていうか、正確には「劇場芸術」の最高峰だと、心から信じるオキニイリ。
    オーケストラピットをへだてて、こちら側には着飾った観客。
    向こう側には舞台装置と大仰な衣装をまとった演者たち。
    舞台の上では滑稽なほどに愚かしい、激しい愛の物語りがくりひろげられていく。
    その愚かしさ。
    自分の心の中にも必ずある業のようなもので、だから身につまされる。
    非日常を絵に描いたような舞台の上の出来事だ…、と思わなければあまりに切なく心穏やかに観ていられない。
    芝居の中の悲劇的を客観的にたのしむために。
    自分たちは幸せで、こんな悲劇とは無縁の存在なんだと思い込むために着飾るコトを必要とする。
    そんなオペラな空間そのものが大好きで、けれど今日は映画館。
    「普段着plusちょっとお洒落」でかけつける。

    演目は「トゥーランドット」。
    数あるオペラの中でこれがナンバー1のオキニイリ。
    献身的な愛。
    傲慢な愛。
    自分しか愛さぬ氷のように冷たい愛。
    独りよがりな情熱。
    にもかかわらぬ理解と献身。
    悲劇の影の濃さと深さが人の幸せをより輝かせる。
    地中海の夏の日ののぼせてしまいそうな明るい太陽の下で生まれたオペラの、典型中の典型に今日も涙す。

    それにしても映画館のスクリーン越しとはいえ、その臨場感の素晴らしいコト。
    幕間に時間を使って舞台裏の様子を見せてくれたり、オペラグラスを必要としないカメラワークで歌手の表情までもが見つめられたり…。
    あるいは歌手や裏方スタッフのインタビューが挿入されたりと、本当の公演では経験できないサービス満載。
    これはこれでなかなかたのしい、いい体験ができました。
    観ながら、そして聴きながら、それでもやっぱりまたニューヨークでこの感動に触れたいなぁ…、と。
    がんばらなくちゃと思う朝。

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    ■ コメント一覧
    行きたいですね!
    私も凄く前にMETに行ったことがあります。案内の方ですら真っ赤なコートを羽織った若いお兄さんで、東京文化の上っ張りお姉さんに慣れていた私は入場前から腰を抜かしたものです。行きたいな。。。
    かぜさん / 2010/01/17(Sun) /
    ゴージャス
    > かぜさん
    本当のゴージャスってこういうことをいうのだろうなぁ…、って空間ですものね。
    同じオペラ劇場の中でもそれでもMETはカジュアルな方。
    ヨーロッパに行くと、それはそれはその場にいることだけで気持ちが高揚するような、そんな劇場がたくさんあります。
    日本ではありえぬ、伝統の中に身を置く幸せ。
    行きたいですね。
    サカキシンイチロウさん / 2010/01/17(Sun) /
    劇場
    私は明日、観に行きます。
    演目もさることながら劇場の雰囲気って重要だなぁと思います。
    日本の劇場もやっと、幕間にシャンパンを楽しめたりするようにはなりましたが・・・
    2月に行くルグリのバレエ、すごく楽しみなのですが、劇場が五反田で・・・
    METライブビューイング観ると、やっぱり劇場で、ライブで、観たくなりますね。
    あーたさん / 2010/01/18(Mon) /
    ENJOY!
    > あーたさん
    実際の舞台と同じく、2度の休憩がはいります。
    けれど表に出ていく人はみんなトイレに並ぶか、タバコを吸うか。
    当然、劇場にシャンパンバーがある訳でなく、次にライブビューイングに行くときには自前で小さなシャンパンボトルを持っていこうか…、と思った程。
    たのしんできてくださいね。
    サカキシンイチロウさん / 2010/01/18(Mon) /
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