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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    朝、野暮用にて新宿に出ることがあり喫茶店で朝食にする。
    「珈琲舎バン」っていう店。

    62c6a01b.jpeg伊勢丹会館の一階の一番奥にひっそりとある。
    昔、伊勢丹関係の仕事をしていたことがあって、打ち合わせが順調に進むとココからコーヒーの出前が届く。
    あぁ、今日も満足してもらってるんだなぁ…、ってホッとする。
    だからココのお店のこのロゴは、ボクにとっては「ウレシイ印」。
    格別です。
    「BUN」と綴って「バン」と読むのをずっと知らずに、この店は「ブン」だとばっかり思ってた。
    しかも頭に「珈琲舎」ってついているのも、長らく気付かず。
    ここに流れる昭和な空気にはなんだかピッタリ。
    カウンターの上にずらっと並んだサイフォン。
    小さな椅子に小さなテーブル。
    襟の無い、まるで昔の床屋さんの着ていた服を黄色く変えた…、みたいな制服。
    ノスタルジックで、ニッコリとなる。

    何種類かあるモーニングセットの中からチーズトーストのサンドイッチを選んでもらう。
    ちょっと手のこんだ楽しい料理で、まずはトーストをこんがり焼く。
    マヨネーズをタップリ塗ってハムとレタスをまず挟む。
    そのサンドイッチのてっぺんに溶けるチーズを一枚のっけて、オーブントースターに突っ込み焼く。
    チーズがとろけてちょっと焦げ目がついたところで、サクッと切り分け、さぁ、どうぞってモノ。

    8f097c0a.jpegマヨネーズとチーズが混じり合い、味の第一印象はコッテリしてる。
    けれど噛みつづけるとレタスがシャキシャキみずみずしくて、それとチーズがまた混じってく。
    とてもたのしいゴージャスな味。
    どうもココの朝の一番人気のようで、ほとんどの人がコレたのんでた。

    それにしても喫茶店の朝はオーブントースターが大活躍。
    厚切りトースト。
    それもバターを乗っけて焦がしながら焼くという、普通のトースターではできぬコトをしなくちゃいけないからでしょう。
    厨房の中には何台ものトースターが積んであり、チンッと出来上がりの呼び鈴が定期的に鳴り続けてる。
    それがなんだか、おいしい合図のようでたのしい。
    目が覚める。

    dc4840b4.jpegところでこの店、調べてみたら1932年創業のコーヒー豆の卸、挽き売りの会社がやっている直営店だったんですね。
    80年前。
    コーヒーという飲み物がまだまだ希少で高価だった時代の日本。
    喫茶店という名前の専門店でしかたのしむことが出来なかった。
    まだ「食事を外でする」ことが一般的でなかった頃から、「コーヒーは外で飲む」モノ、あるいは「外でしか飲めない」もので、だから専門店が日本全国に次々できた。
    1960年代にインスタントコーヒーが普及して、それでコーヒー専門店の数は半分になっちゃった。
    家でもコーヒーが飲めるようになったから…。
    1970年代にはファミリーレストランがお代わり自由のコーヒーを売るようになり、またまた専門店が半分に。
    1980年代には缶コーヒーの自販機が…、と、今残っている喫茶店は熾烈な競合を勝ち抜いた淘汰の勝者。
    よほどの情熱。
    よほどの幸運。
    あるいはこうした、歴史をもったところでなくては生き残ることがむつかしい厳しい世界なんだなぁ…、って。
    そう思いつつコーヒー飲むと、そのほろ苦さがいとおしくなる。
    そんな朝。

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