映画を見ました…、ダークナイト・ライジング。
「バットマン=スーパーヒーロー」じゃなくて、「バットマン=ダークナイト」という新設定で生まれたシリーズの最終章になるんだそうな。
もともとティム・バートンが描いたバットマン的世界観はどうしようもなく暗くて、ストレートな娯楽作って感じじゃなかった…、それがゴッサムシティーという場所だから。
個人的には、ポイズン・アイビーだとかミスター・フリーズがでてくる、とんまな作品も好きなんだけど、あれとこれではまるで別物。
圧倒的に暗くてしかも、絶望的に魅力的。
うつくしさすらたたえた人間ドラマになって戻ってきた。
かなりの期待をもって来ました。
音、映像共にゴージャスだからいい劇場で観たほうがいい。
そういうレビューが結構多くて、それでわざわざとしまえんの都内最大のIMAXシアターを選んで来ました。
にて、その結果。
スゴかった。
大きなスクリーンで、大人数でひとつの空間を共有しながら観ることで真価を発揮する映画って、こういう映画なんだろうなぁ。
ストーリーのことはあまり説明せずにおきましょう。
ダークナイトとして姿を消してしまったバットマンが、再び悪に向かって戦いを挑む物語にて、驚きに満ちたエンディングが用意されている
詳しいことはいわないけれど一つだけ…、日本版のポスターに書かれている宣伝文句「伝説が、壮絶に、終わる。」ような話ではないことは確かであります(笑)。
本編を観ないで書いてしまったんでしょ。
それに比べてアメリカ晩のポスターは簡潔にして、謎めいていてしゃべりすぎない。
説明しすぎない。
だから観ようと強烈に思うんだけど、今の日本のプロモーションをする人たちは、こうしたコトが苦手なようで、テレビ画面にテロップが無駄につくように映画のポスターにベタベタ文字を貼り付ける。
今頃、このコピーを作った人はやっちゃった…、って思っているに違いない(笑)。
感動的なだけでなく、考えさせられるコトが結構多くって、それというのもこの物語。
自分の役割を必死に果たす人たちの美学のようなモノがテーマで、誰か主役が1人いてその人を中心に動くストーリーではないというのがスゴいとこ。
後半30分は何は次々起こるめくるめく息詰まるような話の展開に、涙と汗が同時に噴き出す。
無名のキャストも含めて、一人ひとりの顔がいいのですよねぇ…。
それに悪役に振り分けられるキャラクターまで含めて活き活きとして魅力的なこと…、ゲイリー・オールドマンなんて、今までのどんな作品よりもクールで、渋くてしかも人間的で。
いい役者なんだなぁ…、ってほれぼれします。
何より、キャットウーマンに後に多分なるんだろうなぁ…、って役柄のアンハサウェイがうつくしく、正しくビッチで魅惑的なとこ。
しぶとく、負けん気が強くて涙もろくて自分に素直なこの性格が、もしプラダを着た悪魔で発揮されていたとしたらば、見事ミランダの跡を継いでいただろう…、って思ってしまう(笑)、トレーラーも魅惑的です…。
その評定自体がCGじゃないかしらって思えるほどにパッチリとした大きな目に、真っ白な肌。
写真の角度によっては沢口靖子のように見え、けれど次の瞬間には久本雅美じゃないかしらとも見えてしまうのが不思議なところで、でも正真正銘の美形であります。
そんな彼女がお姫様っぽいお嬢さん役ばかりじゃなく、こんな役もできるんだぁってウットリしました、カワユラス!
[5回]
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