最初は戸惑う。ほとんどの設定、前提が説明されずいきなり物語がスタートし登場人物がしゃべりにしゃべって、言葉、字幕を追いかけるのに難儀する。 ところがそれらが腑に落ちると、グイグイ、話にひきづりこまれる。いい具合に乗ってきたぞと思ったら、今度は哲学的な話やら、相対性理論に物理学と重たい言葉が次々やってきて、突き放される。その連続。 そのうち、もしかしたらこうなっていくのかも…、と思った通りに話は進む。おそらく物語りの方向性より、その描写の仕方自体を見せたい映画なのでしょう。 何しろアメリカのポスターにある「If you can go beyond, you can go back」というキャッチフレーズが、もう完全なネタバレですから。