忍者ブログ
サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
2025 . 04
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • カレンダー
    03 2025/04 05
    S M T W T F S
    1 2 3 4 5
    6 7 8 9 10 11 12
    13 14 15 16 17 18 19
    20 21 22 23 24 25 26
    27 28 29 30
    カテゴリー
    最新TB
    プロフィール
    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
    バーコード
    ブログ内検索
    アーカイブ
    P R
    アクセス解析
    ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    朝、箱根そば。

    1a74def5.jpegそばは「水をたぐる」食べ物。
    そう思います。
    そもそも日本料理は「水を食べる」料理だろう…、と思いもします。
    出汁という調味料。
    素材のみずみずしさを活かして残すことに徹底的にこだわる料理体系は、世界の料理の中でも独特。
    調理とは素材の中から水気を一旦吐き出させ、その虚ろな部分に味を入れること…、とフランス料理や中国料理をみてると思う。
    その真逆。

    だとすれば「そば」という料理はまさに日本料理の典型的の一つであって、東京都内の立ち食いそばの、なかでもこの箱根そば。
    みずみずしいことにおいては随一だろう…、と思います。
    喉に潤い差し上げましょう…、と、それで箱そば。
    やってくる。

    そばだけでいい…、と思ってきたのに、なぜだか天丼。

    934b9711.jpegというのもお店の外まで、天ぷらを揚げるおいしい油の匂いがしてた。
    香ばしい、しかもとても軽やかな香りがポワンと鼻をくすぐり、もうこりゃ食べなきゃしょうがない…、って。
    しかもお店のおじさんが「天ぷら、揚げたてだよっ」とまで言う。
    券売機のボタンをポチっと押してしばらく待って、かき揚げ丼がやってくる。

    パリパリ、サクサクのかき揚げに、カラメル色の甘辛いタレ。
    出来立てかき揚げをご飯にのっけて、タレをパパっをかけ回したとき「ジュワッ」とタレが蒸発するよな音がする。
    濃度も強くてトロンとしたタレ。
    揚げたて衣にジュワッとしみ込む、なかなか旨い江戸前風。
    揚げた油とタレがひとつに入り混じりそれがご飯をコーティングする。
    見事なほどにツヤツヤで、口に入れるとスルンとすべるようなご飯がなによりご馳走。

    そしてそば。

    dfc8866a.jpeg南高梅としらすおろしの冷たいそばという、今の季節の夏のそば。
    想像通りにみずみずしいそば。
    大根おろしに、種を抜いた梅干し一個。
    釜揚げしらすと花かつを節をパパっとちらし、水菜をあしらう色とりどりのにぎやかさ。
    梅の酸味が夏のおなかに、なんともさわやか。
    気持ちいい。

    それにしてもこのそばひとつを作るのに、手間をかけること。
    そばを茹でる。
    キュキュっと水でつめたくしめる。
    冷蔵庫の中から大根おろしを取り出して、お鉢の真ん中にぽったりと置く。
    梅に菜っ葉に鰹節と次から次へとちょっとづつ、何度も何度も手が動く。
    料理を作るということは、手を動かすというコトでもあり、その手を決して休ませず、その労力を節約しない。
    それがご馳走…、ってそんなことを思ったりした。
    よきご飯。

    移動の前に時間があって、それでお茶。

    四谷駅前に「ロン」という喫茶店がある。
    コンクリート打ちっぱなしのモダンな建物。
    昭和の40年代あたりに流行った「近未来的ミニマリズム建築」の名残のような空間に、昭和の時間が閉じ込められてる…、そんな店。

    c041256c.jpeg酸味さわやかで、苦みまろやかなドリップコーヒー。
    磨き上げられたシュガーポットにミルクピッチャー。
    挽いたコーヒー豆が敷き詰められた灰皿に、スポーツ新聞が置かれたテーブル。

    昭和であります。
    そこに集まる人たちも、近所の旦那さんたちなんでしょう。
    朝からおなじみの顔ばかり。
    ゴルフの話で盛り上がってる。
    そういえば、ここのお店の名前がなんで「ロン」なのか。
    レシートのロゴを今日みてはじめて、「Lawn」…、つまり「芝生」だというコト。
    なるほど、ここは、ゴルフ好きさんたちの集まるお店でもあったワケ。
    まさにそれも昭和な感じ。

    さて、平成の仕事をいたしにまいりましょう。

    拍手[0回]

    PR
    移動の途中でてっとりばやく昼。

    小諸そばに駆け込んだ。

    49ceab51.jpegカレーそばを食べてやろうと…。
    普通のかけそばにカレーをかけた、サラサラしてて程よい辛さのここのカレーそばなら今日の蒸し暑さを吹き飛ばしてしのぐのにピッタリだろう…、と。
    勇んで入って「カレーそば」って言ったらお店の人が言う。

    「すいません。夏はカレーはやってないんです!」

    オー、マイ、ガッ!であります、ガッカリ。
    頭の中にカレーそば以外のモノがインプットされていない状態で、さぁ、何を食べようと困惑す。
    夏に熱くて辛いモノって本当はおいしいんですけどネ…、って申し訳なさそうにお店の人が言う。
    そして一言。
    「今日のゴマだれそばはおいしいですよ!」

    救われた。
    今日のゴマだれそばも、明日のゴマだれそばも同じゴマだれそばなのだろうけど、確かに今日のこの瞬間に、そう勧めてもらったゴマだれそばはボクにとってのおゴチソウ。
    それいただきます。
    ついでにイカ天追加でお願い…、って言う。

    しばらく待ってやってきたのがコレ。

    7016f106.jpeg茹であげでツヤツヤとした冷たいせいろに冷たいゴマだれ。
    サイドにイカ天。
    このイカ天用に熱々の天つゆと大根おろしまでがつく。
    ゴマだれに風味をたしてくださいネ…、とすり胡麻が容器ごとついてくる大盤振る舞い。
    胡麻を麺の上にすりおろしてからタレにつけると、風味が一層増しますからね…、と耳打ちするよにお盆をボクに渡しながら、一言添える。

    なんてうれしい。
    教えてもらったとおりにすると確かに胡麻の風味もコクも一層増して、味わい華やか。
    ごちそうになる。
    イカの天ぷらは衣サクサク。
    ただ、そのサクサクにこだわったからかもしれません…、衣に使った重曹がちょっと苦みを発しているのがちと残念。
    でも、昼のおなかにはほどよい満足。
    食べてるうちに汗も引く。
    冷たいけれど、暑さに負けぬあったかさがあるよい昼、ひとつ、いただきました。

    打ち合わせまでの時間をスタバで。
    今年の夏のボクのスタバのお気に入り、「アイスパッションティーのアーモンドシロップフレーバー」を作ってもらう。

    094fecea.jpegショートサイズにシロップちょうどワンショット。
    それが一番、しっくりとくる組み合わせ。
    ハイビスカス独特の棘のあるような強い酸味が、アーモンドシロップと中和して不思議なことに「梅味」になるたのしい飲み物。
    ハーブティーのやさしい味と、シロップのほのかな甘みが夏の喉にはとてもやさしい。
    ありがたい。

    氷をカリカリ齧りつつ、一口、一口、ひとすすり。
    ゆっくり飲んで、体を冷ます。
    仕事の元気がわいてくる。


    ところで…。
    新橋の街角にて、へんてこりんなお店を発見。

    カフェトバコ。

    4fbca7c6.jpeg看板には「Coffee Tobacco」って書いてあって、その表示の通り「全席喫煙可能」が売り物のセルフのコーヒー専門店。
    スタバの真逆。
    完全禁煙のスタバに対して、ドトールコーヒーやタリーズは分煙システムをとってはいるけど、それでも喫煙席はどんどん少なくなる傾向にある。
    一方で、東京の街は街ぐるみで路上禁煙が当たり前になり始めていて、確かにこうしたお店に対するニーズはかなりあるんだろうなぁ。
    しかもここはクラシックなサラリーマンのメッカ、新橋。
    かなり、はやっているように見えもした。

    とはいえ、全席喫煙ってそれだけでボクはお店に入る勇気がふりしぼれない。
    自ら小さな市場をみつける。
    大きな市場のその他大勢になるのでなくて、小さな市場のオンリーワンになろうとするコト。
    決して悪くはないんじゃないか…、って思ったりする。
    おもしろい。

    さてさて仕事、打ち合わせ。

    拍手[0回]

    今日は午後から外仕事。
    昼を新橋。

    ニュー新橋ビルにやってくる。

    newsinbasib.jpg丸の内に丸ビルがあり、六本木に六本木ヒルズがあるように、新橋という街のランドマーク。
    テナントの半分以上がシャッター下ろしっぱなしの萎びたような、けれど残ったテナントはみんな元気一杯という、不思議なエネルギーに溢れたビルで、まさに新橋サラリーマンのごと。
    さて、なに食べよう?

    ここにくれば、まず思い浮かぶのが「おか田の牛カツ」。
    あるいは「明石の豚カツ」。
    どちらも新橋プライスで考えるならちょっとお高め。
    けれどクオリティーは抜群で、行列必至のおご馳走。
    気持ちは動く。
    けれど今朝、モスでチキンカツを食べたばかりというお昼。
    しかもビーフウィークが先週で一段落した…、ということもあり肉、揚げ物は我慢して他の店をと思案する。

    でもって、ココ。

    musasiya.jpgむさしやという店。
    ビル1階の通路に面した、壁に貼り付く極小店舗。
    8席ほどのカウンターと、小さなキッチン。
    何しろ壁らしい壁はひとつもなくて、客席の後ろに下がった紐ののれんが壁代わり。
    当然のごと、ドアはない。
    椅子の後ろの紐をぺろんとめくればそこがドアになり、中に座って揺れるのれんが動きを止めるとみるみるうちにそこが壁に姿を変える。
    まるで能舞台のごとき、ミニマルにして様式的なる自由構造。
    ビルの中にある屋台みたいで、アジア的。

    焼きそば、ピラフ、スパゲティーとほぼ完璧に炭水化物が主役の料理が40種類ほど。
    中でもここのお気に入りがコレ。

    オム焼きそばをたのんで食べる。

    562a7bc3.jpegちょっと待ちます。
    なにしろ小さな厨房のコト。
    しかも調理器具のほとんどが業務用じゃなく家庭用とほぼ同じもの。
    だから同じ作業もちょっと時間がかかってしまうんでしょう。
    あまり下準備もせず、ほとんど注文がはいってから一から調理をする誠実さも手伝って、ちょっと待ちます。
    でも、勢いよく料理が次々、作られて行くとこを眺めながらちょっと待つのはかなりたのしい。
    それで待つ。

    薄焼き玉子にくるまれた、外から見るとオムライス。
    千切りキャベツにスパゲッティ…、というまさに喫茶店的姿形で、でもこれが普通の「オムレツでくるんだ焼きそば」ではないのがステキなところでござります。

    実は…。

    3c202d30.jpeg玉子にくるまれているのはなんと「そばめし」。
    焼きそば麺とご飯を一緒にソースで炒めて、しかも麺を短く刻んでガシャガシャ混ぜてる。
    だからスプーンですくって食べる…、ことになる。
    パラパラしてる。
    ご飯の合間に短い麺がタップリ混じって、だから空気をかなりタップリ含んでる。
    それでパラパラ。
    そのパラパラと一緒にクニュクニュ、麺のハリのある食感が口の中で踊るようでなんともたのしい。
    薄焼き玉子のシットリも際立つ感じ。
    付け合わせのナポリタンは、ちょっとソフト麺みたいなムワっとする小麦の風味と甘いケチャップがなつかしい味。
    ご飯に中華麺、しかもパスタと炭水化物三昧にウットリします。
    お気に入り。

    お店の前にできる行列横目でみながら、おごちそうさま。
    移動なりぃ。


    夕方、中途半端な時間に打ち合わせをかね、中途半端な食事をしちゃって、それで夜。
    中途半端におなかがすいた。
    それで冷蔵庫のありあわせの食材あれこれ組み合わせ、サンドイッチを作って食べる。
    久しぶりの具だくさん。

    gudakusandwitch.jpg玉子を焼きます。
    普通に焼くのじゃつまらない。
    それでネギを刻んで溶いた玉子とあわせ、胡麻もくわえてタプタプ、混ぜる。
    オリーブオイルを鍋に流して、ジャジャッとフワッと焼き上げる。
    キュウリ。
    凄く薄く切ったのに、ちょっと分厚目に削ぎ切ったのを一緒につかう。
    それにハム。
    いつもよりもほんの少々、厚目に切ったパン、トーストしてそれらを全部、重ねて切った。

    味は塩と胡椒とマヨネーズ。

    焼きたてのフンワカ玉子がブジュっと奥歯でつぶれる。
    うま味がにじむ。
    極薄キューリはツルンとなめらか。
    歯ごたえないのに、喉にふれるとヒヤッと冷たく気持ちいい。
    ほどよき厚さの削ぎ切りキューリは、ポクンと前歯でたのしく砕ける。
    それと一緒に青いジュースを撒き散らし、寝ぼけた口をみずみずしくする。
    おごちそう。

    スープのようなモノをちょっと食べたくなって、それで汁。

    cbe8867e.jpeg出汁をはり、そこにキャベツを大きくちぎってバサッと入れる。
    しゃもじで押さえて、浮き上がろうとする元気な葉っぱをお鍋の中に沈めてしばらく、キャベツの色が鮮やかな若草色に変わるのを待つ。
    しんなりさせず、すかさずそこに白味噌をいれ手早く溶いて出来上がり。

    味噌汁というよりも、キャベツの味噌仕立てスープのようになるのがたのしい。
    サンドイッチとも不思議とこれなら相性もよし。
    シャキッとしたキャベツの葉っぱ。
    甘くて香りも洋風で、なのにスープは日本の味噌汁…、というこのアンバランスが面白く体も芯からあったかくなる。

    拍手[0回]

    新宿で夜を定食。
    富士一という定食屋さんにて…。

    fuji.jpgここだけまるで上野みたいな萎びた雰囲気の愛すべき店。
    もともと新宿って街。
    上野が東北の玄関だとするならば、ここは信州からの東京の玄関口のような役割を果たしてもいて、多分、昔は上野っぽさをプンプンさせてたこともあるんでしょう。

    浅草+上野=歌舞伎町+新宿だった時代があった。
    今でも新宿ー伊勢丹ー西新宿は、限りなく上野に近い気がしてしまう。
    どうだろう…。

    テーブル6つほどの小さな店の奥に厨房。
    おじちゃんとおばちゃんが中で鍋をふっては料理を作る。
    学生街の定食屋…、みたいな雰囲気。
    ボクは好き。

    肉ピーマン炒め定食ってのがあって、まずそれにする。

    648cd25f.jpeg細切りピーマン。
    細切りタケノコ。
    豚肉少々…、で出来たメタボな体にやさしげな野菜が主役の炒めモノ。
    中国料理の青椒肉絲に限りなく近く見えるけど、味は塩味。
    醤油にほんの少しの味醂の甘味で、ホッとするよなご家庭の味。
    シャキシャキ、コツコツ。
    食物繊維で腹満たす。

    ご飯に味噌汁、味付海苔に甘い沢庵。
    どれも見事に絵に描いたよな定食屋さんの定番で、なにより味噌汁。
    出汁と味噌がよく効いていてかなり濃厚。
    飯のおかずにちょうどいい。

    一緒に入った友人がたのんだ定食のメインがこれ。
    揚げシュウマイ。

    0534f1ef.jpeg肉屋さんで売ってるようなちいさな肉シュウマイを素揚げしたもの。
    焼売と言えばまず蒸すもので、でも大量のお湯を沸かさなきゃいけなくて時間もかかる。
    その点、定食屋なら揚げ用油ならいつでもチンチン。
    すぐ出来上がるし、何よりご飯のおかずに旨い。
    皮がカリカリさくさくで、中がプチュン。
    B級魂に火がつくようなおごちそう。

    ご飯が入った丼を持ち上げたとき、予想外の軽さにビックリ。
    メラミン素材の丼がギッシリご飯が詰め込まれてるのに丼全体の重さを軽くみせている。
    大衆的で、これもよし。

    追加でとったハムエッグ。

    5a48f60e.jpeg両面焼きで黄身まで火を通してくださいネ…、ってお願いをしてやってきたこのハムエッグの勇姿にウットリ。
    見事に白身に火が入って小さな穴がプツプツあいた、食べるとサクサク。
    とはいえ黄身はまだしっとりして、旨味がキッチリ、閉じこもってる。
    ありがたい。

    目玉焼きに何をかけるか?
    基本的にはボクは醤油派。
    よく焼き目玉焼きの香ばしさを、醤油の風味がひきたててご飯のおかずにはソースより醤油の方がいい…、ってずっと思ってる。
    のだけれど、今日のご飯のおかずのメインにとった炒め物。
    それが醤油味なので、それで今日はソースをつかう。
    いつもは和食の目玉焼きが、洋食気分でハイカラになる。


    映画をみました、レートショー。
    読後感想文的日記は明日に先送りするとして、映画のお供にかったこれ。

    Darling Spudsというメーカーのポテトチップス

    spud.jpgイギリス製のハンドメードのポテトチップスというのが売りの、でも買ったきっかけはクールで、なのにかわいらしいパッケージ。
    日本製にはなかなかない、大人っぽいのにキュートなデザイン。
    こりゃ、食べなくちゃ…、ってかなり強烈に思い込む。

    味は…。
    想像以上においしくって、一口目からお気に入り。
    小さなジャガイモをかなり分厚くスライスし、それが熱さでよじれてしまうくらいにガリガリ揚げた。
    だから奥歯をガツンガツンと叩いてくだける。
    大人な味わい。
    しばらく常備、いたしましょう。

    映画を見終わり街に出る。
    場所は新宿三丁目。
    アイリッシュパブで一杯、軽くひっかける。

    0b6df34c.jpeg時間は11時もちょっと過ぎ。
    そんな時間にどこのお店もほぼ満席で、最後に残ったテーブルにちょこんと座ってホッとする。
    この街、最近、かなり元気でどこのお店もお客様で溢れかえってる。
    きっかけはとあるお店が通りに面した壁をぶち抜き、表通りに溢れるようにテーブルを置き店の賑わいを街の賑わいに変えたこと。
    今ではそれを真似して、都合、20軒ほどのお店が通りにテーブルをおき、まるで町中が一つの居酒屋みたいになってる。
    もう多分、一軒の店がお客様を独り占めして繁盛するような時代じゃない。
    街のお店が協力し合って人を集めて、それをみんなで分け合ってみんなで繁盛…、って時代なんだろうなぁ…、って思う。

    フィッシュアンドチップスにモルトヴィネガーをタップリかけて、ギネスビールをゴキユっと煽る。
    今日も夜更かし。
    夜風がとてもきもちいい。

    拍手[0回]

    昼、近所のそば屋で昼食をとる。

    いつもはざるそばと天丼が一緒になった「天重もりセット」というのをたのむ。
    丼タレをこころおきなく吸い込んだ、それでもさくさくの天ぷら衣がこのうえもなくおいしくて、近所の昼のご馳走ナンバー5の1か2か…、みたいな具合のお気に入り。
    ただ今日は、不思議なことに気持ちが天丼じゃなくって、カツ丼の方に向かってた。

    それでこれ。

    hirukatujus.JPGカツ重もりセットなるいつものセットの変形バージョン。
    タレまみれの天婦羅のかわりに、シットリとした玉子まみれのカツが乗る。
    ちょっと火をよく通してくださいね…、ってお願いしたので、玉子にプツプツ、小さな穴があいていてツユがそこから逆流して噴き出してくるんじゃないか…、って思うほどにみずみずしくて。
    天重とはひと味ちがった、おご馳走。

    ここのカツ丼はタレをタップリ吸い込んで、衣がズブズブになっているのがまたおいしい。
    衣のサクサク感が残ったカツ丼も当然おいしい。
    けれど、ご飯に大して上具のボリュームが若干少なめの、つまり「飯でお腹いっぱいになってよネ」って具合の大衆的なカツ丼は、カツがスポンジみたいにタレを含んでた方がおいしく感じる。
    油の香りと風味と旨味。
    食べてるうちに衣がはがれて、ボタッとご飯に戻って落ちる。
    けれどそこ。
    その玉子にまみれた揚がったパン粉の成れの果てこそが今日一番のおご馳走。

    ガッツリ食べて、ズルズルすすり、週末仕事の元気を作る。

    ところでカツ。
    トンカツであれカツ丼であれ、入力をして変換するとまずはカタカナに置き換わる。
    カツはカツレツ。
    つまり外来語だから平仮名じゃなくカタカナにする。
    その当たり前に今日はニッコリ、感動してる。

    というのが、ちょっと前まで使ってた、お釈迦になったPanasonicのノートPC。
    変換辞書が随分前に壊れてしまって、FEPの学習機能が働かなくなっていた。
    文節判断が大の苦手で、「テンドントカツドン」って入力すると「…ドントかつ度ん」なんて平気で変換してくれていた。
    そのへんてこりんも今となってはなつかしい。

    そして夜。

    ひさしぶりに中華にします。
    辛い辛いの元気がほしくて。
    新宿三丁目の気軽な中華の「花彫酒家」にくる。

    P1050549.JPG元気なおばちゃんのサービスと、面倒なことをいとわずただただ豪快に中華鍋を振るい続けるおにいちゃんの熱いチームワークがたのしいお店。

    昼は伊勢丹メンズ館のお洒落オジサンたち御用達の気軽な食堂。
    派手なネクタイを汚さぬように、シャツのボタンとボタンの間にねじ込んだ上、撥ね飛ばさぬように器用にモソモソ、担々麺を口に押し込む神妙な様がたのしめるご機嫌な店が、夜は一転、小皿で中国料理を味わう居酒屋みたいに様変わりする。

    人前では互いに敬語を使いあう、でも親密げにひとつのお皿の料理を分けあうシニア一歩手前の男女のふたり。
    近所のオフィスから流れてきたのであろうグループ。
    空席があるとは言えど、ほとんど全部のテーブルが予約で埋まる週末の夜。
    アジア気分が盛り上がる。

    細切りの押し豆腐と香菜の前菜をまずはもらって、ビールをたのむ。
    ここは面白いものに対するこだわりがある。

    P1050546.JPGラー油。
    自家製の香辛料がタップリのラー油が壺にはいって、それぞれのテーブルにひとつづつ。
    好きなだけ使ってくださいって、やってくる。
    お通し代わりのメンマにも、これをちょろんとかけてやると風味と旨味が一層増して、酒のつまみになってくれたりする見事。
    山椒の香り。
    すりつぶした山椒の実がもつ痺れる旨味。
    赤い唐辛子のビリっと鮮やかな辛さもスッキリ。
    油は鮮度が命なんだなぁ…、ってほれぼれするようなあざやかな味。
    菜っ葉の炒め。
    スープや揚げ物、何につかってもその持ち味を壊さず風味を豊かに深くしてくれる。
    いい工夫でもありましょう。

    かに玉、空芯菜の炒めや細い切り豚肉の四川炒めとか、あれこれ料理をたのんで点心。
    小龍包。

    P1050554.JPGここの隠れた名物っていわれてて、なかなかお目にかかることができないこれが、今日はまだまだ残ってますよ…、と。
    ポッテリとした厚めの皮。
    中にはギッシリ、豚のひき肉とエビが一匹。
    ほとばしり出るほどの肉汁はさすがにないけど、十分、口に流れ出してくる豚の旨味がほどよいおいしさ。
    なによりムッチリ、歯ごたえたのしく、飲茶のお店の料理じゃなくて屋台の料理みたいな感じが気軽でうれしい。
    ハフっと食べる。

    それにしてもここのママはとても気がつく。
    料理が終わったお皿はすぐに片付ける。
    ビールがジョッキに残り少なくなったらお代わりいかがですか?って、ニッコリしながら聞いてくる。
    それがまるで嫌みじゃなくて、ほんとにたのしんで食べているのか心配で、心配で、仕方なくって飛んでくる…、みたいな感じがとても好き。
    サービスは仕組みじゃなくて人柄だよネ…、ってそんな当然、思い出す。

    そして〆。

    P1050562.JPG担々麺とチャーハンにした。
    担々麺にはクリーミー派とスッキリ派の二派がある。
    ここはクリーミー7:スッキリ3って程度の程よきポッテリ。
    クリーミー派には、ナッツ派と胡麻派のまた二派があり、ナッツ2:胡麻8ってとこ。
    胡麻の風味とほんの少しのエグミが喉に味わい深い後味作る。
    ストレート麺がそのポッテリを容赦ないほど大量に、引き上げ口にたぐりよせ、固めに茹でた麺の食感、風味も立派。
    お気に入り。

    ボクらを最後にテーブルすべてが予約済み。
    3組ほどのお客様が次々きては、また来ます…って帰ってく。
    申し訳ないっておもいつつ、でも繁盛店でボクらはまさに食事してるって幸せ気分を盛り上げる。

    雨が降ったりやんだりの金曜日の夜。
    夜更かしの夜。

    拍手[0回]

    前のページ HOME 次のページ
    Copyright © サカキノホトンブログ All Rights Reserved
    Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
    忍者ブログ / [PR]