忍者ブログ
サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
2024 . 11
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • カレンダー
    10 2024/11 12
    S M T W T F S
    1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
    カテゴリー
    最新TB
    プロフィール
    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
    バーコード
    ブログ内検索
    アーカイブ
    P R
    アクセス解析
    ×

    [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    昼、天春で天丼。

    17deb17a.jpeg新しいボクの家から、一番近くにある一番上等な飲食店が多分、ここ。
    食に関するお店にまで検索範囲を広げれば大阪鮨の八竹があるけど、あそこはお持ち帰りが主体のお店。
    ユッタリ腰を落ち着けて、おいしいものに身を任す楽しい時間を過ごせるお店はここが文句なく一番近い。
    昼は天丼。
    夜は季節のネタの天ぷらコースがメインとなった専門店。
    その上等さがお店の外からうかがい知れぬ、地味なエントランスがちょっと残念。
    雑居ビルのオフィス然とした鉄の扉のエレベーターに、乗って降りればもう別世界。
    これもまた隠れ家風と言えばほどよきたのしいしつらえ。

    天丼と汁をたのんで、しばし待つ。

    939cc6c6.jpeg今日は運よくカウンター。
    揚げ場の前の一等席をもらって、にんまり。
    カメラを上に構えてパチリと撮ると、とてもステキな景色が写った。
    天ぷら鍋の真上の天井が、ピカピカキラキラ、うつくしいさま。
    油が毎日、驚くほどの量、蒸発をして汚してるはず。
    なのにピカピカ。
    並みの調理人は料理を作る。
    けれど良い調理人は料理ができる環境を作る人である…、ボクはずっと信じてる。
    下ごしらえや、掃除や躾。
    そんなものがキチンとできてはじめてステキな料理ができる。

    カラコロはぜる油の音に、油の香り。
    そろそろ料理が上がります…、と厨房に向けカウンターからかかる声。
    お腹がグルっと唸ります。

    昼の天丼。

    f33f6978.jpegキスにエビ。
    それからイカのかき揚げがギッシリご飯の表面を覆う贅沢。
    ここのタレは甘味が少なく醤油の風味がスキっとしてる、男前の味。
    衣ふっくら、フワサクで風合い軽やか。
    油がほどよく切れていて、後口さっぱり。
    例えが変かもしれないけれど、おせんべいを食べてるみたいな香りがしてくる。
    香ばしい。
    フックラとした魚の食感、エビのプルンとはじける感覚。
    どれもおいしく、けれどなかでもかき揚げのイカ。
    クニュンムチュンと弾力のある噛み応え感のスバらしいコト。
    かき揚げのネタの王様はイカであるに違いない。

    一緒にたのんだここの名物、シジミ汁。

    5ec65295.jpeg汁にシジミが入っているのじゃない、シジミの汁。
    シジミとシジミの合間を汁が満たしているような、そんな汁。
    何十個が一人前なんでしょう?
    シジミを一個、指でつまんでプチュッとキスして身だけを剥がす。
    シットリ、やんわり。
    貝の身噛むと、中からジュワンと貝の旨味を含んだ汁が滲みだしてやってくる。
    赤味噌風味。
    ほんの少々、酸味を帯びたコクのある赤出汁風味の貝の汁。
    プルンと二個目。
    プチュンとハリのある身の味わい。
    汁を貝の隙間から、チュチュっとすすると唇焼くほど熱々に体が震える。

    貝をプチュッ。
    殻をボウルにカチャンと捨てる。
    シジミの身を殻から外す合間に天丼を一口、口に運んであげる。
    モグモグしながら、また身をせせるという繰り返し。
    人を無口にさせる美味。

    プチュン、ハフハフ、黙々と食べ、ボウル一杯の貝殻と食後のサービスにぜひどうぞ、とスイカが一片。

    af854d8a.jpegまさに夏。
    あんまりスイカは好きじゃない。
    ボクは今まで二度ほどスゴい、ダイエットをした。
    一度は20年程前のコト。
    体重が煩悩の数、つまり108kgを数えたときにレタスとこんにゃくと大量の水。
    それに自転車通勤という栄養失調寸前の状況に自分を追い込み、80kgまで痩せたことがある。
    もう一回はボクが中学校に入る直前。
    肥満児のため、このままいったら若年性の成人病になっちゃうぞ…、と言われてそれで食事の前にスイカを食べるダイエット。
    そのとき多分、一生分のスイカを食べてしまったんでしょう。
    だから今でもスイカを食べると、そのときのコト、思い出す。
    けれど今日のこのスイカ。
    甘み、十分。
    みずみずしくて、なにより天ぷらの後の口をサッパリ、させてくれるのがうれしくて。

    たのしいお昼。
    この街、この場所、この店のある近所に住んでることに感謝をします、おゴチソウ。

    拍手[0回]

    PR
    ■ この記事にコメントする
    お名前
    タイトル
    文字色
    URL
    コメント
    パスワード
    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
    ■ コメント一覧
    しじみ汁
    まるで食べ終わった後の殻の山がこちらか、と思うほどの写真ですね。
    全部食べ終わるのにどのくらい時間がかかるのか(笑)、
    でも剥き身じゃつまらないですね。
    それにしても天丼おいしそうです。
    最近夕飯を作る時メニューに困り気味で、
    あぁ夏ってそうだよなぁ、としみじみしております。
    あーたさん / 2009/08/13(Thu) /
    ユックリ食事ができる幸せ
    > あーたさん
    人が驚く程の早食いのボクも、ここではユックリ。
    時間をかけて食事する楽しさを思い出させてくれるんですね。
    熱々のお味噌汁がほどよく飲み頃になるくらいの時間。
    それがシジミを食べきるのに要する時間。
    たのしいです。

    これがもし、むき身で同じ分量が入っていても全然、たのしくも美味しくもないのだろうと思います。
    おもてなし…、ですね。
    サカキシンイチロウさん / 2009/08/13(Thu) /
    ■ この記事のトラックバック
    この記事にトラックバックする:
    四ツ谷フクナガ・プラムパフェ HOME ブタニラピーマンアサヤキソバ
    Copyright © サカキノホトンブログ All Rights Reserved
    Powered by ニンジャブログ  Designed by ピンキー・ローン・ピッグ
    忍者ブログ / [PR]