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2025/04/19 (Sat)
パスタとピザと、ジェラートの昼
西新宿の野村ビルにあるサルバトーレ。
ピザのランチバフェをひさしぶりに食べにくる。
ここのピザがひさしぶり…、というか実は「ピザそのもの」がひさしぶり。
一時期、熱狂にも似た熱心さでピザを頻繁に食べていた。
あそこにナポリ風のおいしいピザがあると聞けば行き、いやいや、やっぱりミラノ風が軽くていいよネ…、とまた別の店に飛んで行きと行った具合に頻繁に。
けれど最近、めっきりご無沙汰。
熱狂から覚め、冷静になって考えてみればなぜ、小麦粉のかたまりに1000円以上も払わなくちゃいけないんだろう?
お好み焼きだったら、豚肉、玉子に野菜がタップリ入って5、600円で食べられるのに。
そう思ったらどんどん気持ちが冷めてきて、ボクの中のブームが終わった。
ここでこうして1500円で、ピザやパスタやあれやこれやがたのしめて、それならいいか…、という感じ。
人の気持ちの移ろうことの、残酷なコト。
それにしてもやっぱりここのピザはおいしい。
バフェカウンターのすぐそばの薪釜でずっと焼き続けられているから限りなく焼きたてではある。
けれどちょっと冷めたぐらいで、味が大きく損なわれない。
モッチリとした耳の部分と、さくっと歯切れる薄い真ん中。
生地そのものがしっかりしてておいしくて、だから少々、時間が経っても味が決して壊れないのがステキなところ。
サラダにパスタ。
昔は3種類ほどのパスタを大きなお皿にドサっと持って、ドスンと置かれた。
けれど今では一人前のパスタを盛るよりちょっと大きいくらいのお皿に適度に山盛り。
それを全部で5皿ほど。
なるべく出来立てを提供しましょう…、ということなんでしょう。
パスタに限ってはやっぱり茹でたて、出来たてが一番おいしいに決まっているから、これはなかなかありがたい。
ピザも全部で10種類ほど。
ソースを使わぬビアンコピッツラやら、チーズを使わぬ軽い仕上がりのものまであれこれ。
嫌いなものや、苦手なものは食べずにすむバフェ。
これっていいじゃん、って素直に思う。
お客様指向でこうしてどんどん変化をしなくちゃ、有名店でも残れぬということ。
それほど厳しい、イタリアンバフェ…、ということなのかもしれません。
炭水化物がおいしいバフェではあるけれど、何度かお代わりしてしまうといつかは飽きる。
それでこうして気がつけば、チキングリルや野菜の料理が中心のお皿ができちゃう。
チキンをローズマリーと一緒にロースト。
それを炒めてパルミジャーノをタップリかけた、チキンパルミジャーノに、ああ、肉ってやっぱりおいしいよなぁ…。
炭水化物でお腹いっぱいにするのじゃないご馳走がある。
…、ってそんなことを思ったりする。
おもしろい。
西新宿というオフィス街。
そのオフィスビルの地下にある、決してロケーションとしてはよくはないのに、12時すぎると行列できる週末のコト。
ワザワザ人を呼べるお店って、ステキだなぁ…、とまた思う。
ところで昨日、韓国料理のおんがねで、韓国語ネイティブのスタッフさんたちが「日本で商売をやる以上、絶対、営業中は日本語以外は使わない」と誓ってがんばっているのに感激をした。
そして今日。
日本語ネイティブの人たちが「ボナセーラ」とイタリア語でサービスするをかっこいいといまだに思ってこだわっているへんてこりんに困惑す。
いらっしゃいませ、ありがとう!と、正しい日本語つかってそれでもイタリア的と思われる、そんなお店がほんとはステキ。
…、なんだと思う。
どうだろう?
食後のデザートをサルバトーレの隣のお店。
ポールバセットにてジェラートにした。
自分でも、前にいつ来ただろう…、って考えてもなかなか思い出せぬ程度の頻度でしかきてないお店。
なのに必ず、お久しぶりです…って言ってくれる見知ったスタッフがいてくれる。
まるで「個店感覚」で営業されているのがステキ。
同じフロアにスタバもあって、競争が大変ですネって一ヶ月程前に聞いたらば「よい、ライバルがあるってことはすばらしいコト、ハリが出ます」。
こともなげにそう答えた店長さんの笑顔がなんとも力強くて、すがすがしくて。
ますますご贔屓。
ヘーゼルナッツとチョコの風味がやさしくコクあるジャンドゥーヤ。
フレッシュのイチゴとバニラを見事にあわせたフラゴーラ。
原材料の水気を徹底的に搾りとり、痛めつけることで濃厚とコクを手に入れるフランス風のアイスクリームとはまるで違って、みずみずしくてやさしい味わい。
素材をやさしく甘やかし、その持ち味を残したまんま冷やして固めた。
流れ出さないジュースのようなイタリア的なるジェラート世界に身をゆだねます。
幸せな昼。
ところでコレ。
アイスクリームボールという名前のガジェット。
ボール状のアイスクリームメーカーでして、これが結構、おもしろい。
ボール状になっているのは、転がしながらアイスクリームを作ってやろう…、という意図で、つまりこんな手順でアイスクリームが出来上がる。
1. まず氷のかたまりと塩をボールの外側部分に。
2. 内側のコンテナーにはアイスクリームの原料を。
3. 蓋を閉じて、ボールを転がす。
4. 10分後、ボールの中をスプーンでちょっとかき混ぜる。
5. 再び10分転がして、アイスクリームの出来上がり。
…、というモノ。
昔、学校で習った「塩を氷に入れると温度が劇的に下がる」現象を応用したモノ。
類似商品はあろうけれども、普通はハンドル付きのプロペラ状の板を容器の中にいれ、グルグル回してアイスクリームの材料固める仕組みがほとんど。
それがこれ。
ボール状にして転がして!…、というのが新しくって、おもしろくもある。
続きの部分にプロモーション用の画像を貼っておきましょう。
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2009/07/11 (Sat)
日記 : ヨーロッパの料理
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レストランM
レストランM
という店。
鉄板焼きの高級レストラン「うかい亭」で調理長を勤められていたという人が独立して作ったお店。
牛込柳町という、そうそう、お肉がおいしい
イタリアンレストラン「カルネヤ」
の近所にできた、小さなお店。
マンションのビル。
外から見るとどこに入り口があるんだろう…、っていうほど控え目。
背中をかがめ、お辞儀する格好でないとくぐれない、茶室のにじり口みたいなしつらえのドアを入ると、ストンと抜けた開放的なワンホール。
カウンターにテーブル席。
真っ直ぐ伸びるカウンターの中には厨房。
カジュアルにTシャツを着たご主人に、いらっしゃいませと声かけられて、椅子に座ると目の前で料理ができるところが見える。
すし屋のような臨場感。
作り手と食べ手の距離が短いということ。
ただそれだけで、おいしく感じる。
人の気持ちとは不思議なモノで、おなかが途端にグーッとなる。
さて、ランチ。
まずは前菜がやってきます。
ウニのジュレに、自家製ピクルス。
ハモンイベリコがお弁当箱状の器に仲良く、身を寄せ合って、目を喜ばす。
どれも手間かけられて、正しくおいしい。
中でもジュレ。
クリスタルのグラスの底に、ホタテのムースをタップリ沈め、そこにウニ。
最後にゼリー状にしたコンソメをフルンと飾る。
フランス料理のレストランでよく見る定番料理の一つではある。
今の季節にはピッタリの涼しげにして、スプーンひとつで食べられるという気軽なスタイルが午餐の最初を飾るにほどよい、よき一品。
スプーンでそれを底からプチュンとすくいあげ、フルッと食べます。
ウニの香りをホタテの旨み。
ゼラチン状のコンソメのコクが、それら全部をひとつにまとめて口の中でトロンととろける。
鼻からウニの香りが抜けて、ああ、おいしい…、って。
気軽に食べることができる料理だけれど、気軽に食べると勿体無い。
一口、一舐め、味わって、ユックリ食べる。
それからイベリコ豚の生ハムを、パンと一緒にパクッと食べる。
脂が甘い。
脂が軽くてサラッと溶けて、なのに風味は濃厚で不思議なほどに「醤油」のような香りがしてくる。
動物のたんぱく質が熟成されて、醸造食品のような香りがするのでしょうネ。
サクッと軽くトーストされたバゲットの、軽い食感にハムの脂がネットリからむ。
スペイン産のオリーブオイルをパンにつけると、緑の香りがハムの風味を引き立てて、味が変わっておもしろい。
これで十分、メインの代わりになるかもしれない…。
そんなドッシリとした一口になる。
厨房の中ではずっと調理が続く。
手を休ませず、次から次へと料理ができる。
さて、スープ。
グリーンアスパラガスをピュレにして、それで作った冷たいスープ。
上にフワッと、今、泡立てたばかりのクリームをぽってり飾る。
カメラを向けると、泡がプチプチ、弾けるように空気を吐き出す。
早く食べなきゃ…。
スプーンで一口、そっとすくいあげ舌に乗っける。
これは美味。
とうもろこしやジャガイモにカブ。
冷たいスープにはいろんなバリエーションがあるけれど、グリーンアスパラガスで作ったスープは初めて。
ほろ苦い。
蕗であったり、たけのこだったり、野にできる野菜はみんな豊かな苦味をもってて、それを活かしてスープを作る。
とても新鮮。
食事の途中で、も一度おなかがグーッとなる。
そしてメイン。
イベリコ豚のスパゲッティ。
脂が細かく筋のように入った豚肉。
野生に近いイベリコ豚ならではの、そのまま焼いたりしてしまうと厄介なほどに頑丈な身を、じっくり煮込んでホロホロッと崩れるほどにやわらかくした。
そんな切り身がゴロゴロ入った、これはパスタの料理じゃなくって肉料理。
トマト風味で、でもトマトの味が肉の旨みを邪魔しない、サラッとまるでスープのような肉のソースを茹で上がったばかりの麺にまとわせるだけ。
お皿に盛って、オリーブオイルとパセリとチーズ。
タップリふってただそれだけで料理になってる。
単純。
シンプル。
けれど味は複雑で、パンをもらってソースをひたして味わって、パン、お替りしてお皿を綺麗に空っぽにする。
絶品です。
パスタは自分で作ってもそれなりにおいしくできるって思いはするけど、こうしたパスタ。
麺を食べるパスタじゃなくて、手間のかかった料理に麺を寄り添わせたよなこうした料理はやっぱりお店で食べるもの。
来てよかった…、って思います。
桃とアイスクリームの愛らしいデザート食べて、それからコーヒー。
今日の食事を復習しながら、砂糖をタップリとかしこみ、甘くて苦く、酸味がススッと後を引くエスプレッソで一息つきます。
大江戸線の駅ができたとはいえ、近くに商店街やオフィスがあるような場所でなく。
レストランをやっていくには難しい場所にかわりない。
今日も知らずにショートパンツでフラッと来、パスタセットを食べて帰る多分、近所のお客様が結構、目だった。
そんな気軽もまたいいのでしょう。
どんなお客様にも笑顔で等しく、一生懸命、応対をするお店の人の姿もステキで、こんなお店が近所にあるっていいだろうなぁ…、って思いもします。
よい、お店。
コンクリート打ちっぱなしの壁にアングルがぶら下がってて、使い込まれてはいるけれどピカピカ磨き上げられた鍋と一緒に、イベリコ豚の骨がブランとぶら下がる。
ハモンイベリコの骨なんでしょう。
ああ、あれで、出汁をとったらどれほどおいしいスープストックになるだろう…、って、また来たくなる。
普通のマンションの一室を改装したのであろう空間。
すわり心地の良い椅子に、目に穏やかな白木のテーブル。
生活サイズにピッタリの、ここに住んだら気持ちいいに違いない…、って不思議な気持ちにさせてもらえる。
夜はイベリコ豚を使った料理がメインとなって、ほどよき値段でおいしいコースをたのしめるという。
今日の料理を作った人の、その人柄と技量をもっと知りたくて、今度は夜にきてみようかなぁ…、ってかなりまじめに思わせる。
出会ってよかった。
ごちそうさま。
[0回]
2009/06/20 (Sat)
日記 : ヨーロッパの料理
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カフェ・ラントマン
かつてスーパーの紀伊国屋さんが建ってた青山の一等地。
長らく工事中にして、先日、やっと
ビルが完成
。
青山のao。
このビル、倒れやしないかしら…、って心配になるような頭でっかち。
不安定な建物で、こうした奇抜なビルが青山から原宿にかけてのこの界隈には結構、目立つ。
個人的にはあんまり好きではないのだけれど、中にちょっとステキなレストランができたんだよ…、って友人がいう。
紀伊国屋さんもめだたく戻って、気にもなっててやってきました。
カフェ・ラントマン。
オーストリアからやってきた日本初お目見えのレストランで、実はウィーンを代表するカフェなんだそうな…、知らんかった。
気持ちのよいテラス席と、ゴブラン織りっぽいクラシックな雰囲気の「昭和喫茶店+ファミレス」のようなダイニング。
青山を感じさせない、気軽がちょっといい感じ。
今日は夕方から雷雨の可能性もありまっせ…と、天気予報ではいってたけれど、ラッキーなことに雨は待っても降りもせず、最初は屋内の客席でぼんやりしてた。
外は喫煙。
中は禁煙。
食卓囲むメンバーに一人タバコを吸う人がいて、それじゃあテラスの席をいただけませんか?
スモーカーを出汁にして、気持ちのよい屋外の席をひとつせしめる。
遠くに西新宿の超高層ビルの夜景を眺める、テラス@東京の中でもかなり上等、上質の景色をもらって、リースリングもまたおいし。
3200円のディナーコース。
前菜、スープにメインとコーヒーが付く、プリフィクススタイルのをたのんでみます。
まずは前菜サラダを食べる。
硬めに茹でたジャガイモを、サワークリームで軽く和えただけのジャガイモサラダ。
えびを茹で、根セロリの香りをフワッとまとわせた薄切りきゅうりと一緒に食べる、エキゾチックな風味のサラダ。
りんごや茹でた玉子を刻んで、それをくるんだ塩茹でのハム。
それに葉っぱと、どれも素朴でシンプルな味。
どれもドイツ風の甘めのワインにぴったり合った、スッキリとして酸味がたのしい料理ばっかり。
お国柄。
パプリカ風味のコクあるスープ、グーラッシュ。
昔、ロイヤルホストのメニューにしばらくあった。
煮込んだ牛肉の旨みにラードの風味。
トマトの酸味と野菜の甘みがひとつに混じる、やさしい味わい。
一緒に酸味をたっぷり抱いた、ドイツ風のパンをあわせてさっぱり食べる。
もともとハンガーリーの土着の料理で、グーラッシュっていうのも「鍋」とか「煮込み」とかって意味らしい。
韓国料理の「チゲ」みたいなモノでありましょうか。
だから中に入れる素材も豚や羊やソーセージ。
あるいは野菜だけ…、ってのもあるようで、今日のコレはウィーン風に牛肉スープ。
ほんのり瀟洒な味がする。
それからメイン。
ウィンナシュニッツェルがやってくる。
ウィーン風のカツレツで、ボクの好物。
豚肉をふっくらさせたまま、油の中で蒸して仕上げるような日本のとんかつもおいしいけれど、わざわざ叩いて薄く延ばした豚肉に細かなパン粉をギッシリつけてバターで焼いたこれもおいしい。
衣サクサク。
しかも衣にバターの風味と肉の旨みがしみこんで、中身の肉と渾然一体となっているのがなんともたのしい。
ナイフを当てるとボソッと崩れる。
肉の繊維が徹底的に壊されていて、だからまるでメンチカツを食べてるみたいな、はかない食感。
口の中で存在感を発揮するのは散らかるパン粉と、大量の湯気。
ものすごく上等でゴージャスなハムカツを食べてるみたいで、愉快なり。
小学校の家庭科の、調理実習で作ったみたいな粉吹き芋風のつけ合わせ。
それに木苺のソースが付くのがオーストリア的。
ベリーの尖った酸味とやさしい甘みが揚げたパン粉にたのしい風味を添える。
おもしろい。
これ以外にも、チキンのウィーン風のフライドチキンであったり、牛肉の煮込みであったり肉まみれ。
少々、物足りなさを感じてそれで、肉の盛り合わせをとってみる。
これぞまさに肉まみれ。
塩漬けの豚を薄切りにして、ボイルしたモノ。
鶏のひき肉をハーブと一緒に団子にし、それをフワッと茹でたモノ。
そしてボイルソーセージ。
クチャとした豚肉と、ふんわか口でほどける鶏肉。
肉汁プチュッとはじけて飛び出る腸詰ならではの、滋味、滋養。
世界征服のため、肉を食べてがんばったんだなぁ…、って勝手に思う。
フレンチフライが、なによりおいしい。
ワインも白から、赤に変わって、話も弾む。
あっという間の3時間半。
食後をウィーン風のコーヒーで〆。
程よきご馳走。
親密すぎぬ、でもカジュアルで的確なサービスもよし。
良き、お店。
それにしても最近の東京の飲食店の「値ごろ感」は相当下がった。
かつて、ちょっとお洒落なお店でおなか一杯を手に入れようとしたら5000円くらいを覚悟しなくちゃ駄目だった。
それが今では3000円前後のプリフィクスっていうのが当たり前。
昼なら1200円から1500円がお値打ち価格。
厳しいけれど、でも本来、それが飲食店のあるべき姿じゃないのかなぁ…、って思いもします。
特に西洋専門料理は安くなった。
かつては「中国料理<日本料理<西洋料理」の順に値段が高かった。
けれど今では「中国料理<西洋料理<日本料理」の順番かなぁ…。
手間がかかる上、食べ手の共感と理解を得やすいやはり日本では日本料理が花形にして高嶺の料理。
しょうがなくもあり、当然なのかもしれません。
そういや本格的なる日本料理を、最近まるで、食べてない。
高嶺の花になっちゃった…。
[0回]
2009/06/19 (Fri)
日記 : ヨーロッパの料理
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カフェ・トロワグロ
フランス料理のグランメゾン「ミッシェル・トロワグロ」。
そのカフェが新宿の小田急百貨店の中にある。
カフェトロワグロ。
レストランフロアじゃなくて、通常の物販フロアの一角にひっそりと。
大きな窓の向こう側には西新宿の超高層ビル。
ズラッと並んだテーブルは、横幅タップリ。
でも奥行きがちょっと浅めで、つまり親密な会話をするのに程よいサイズ。
カフェ!であります。
厨房脇の壁際にはベンチ椅子がしつらえられてて、二人で横に並んで座ることができるようにもなっている。
恋のある店。
中に入って落ち着くと、ここが百貨店の中にあること。
それをすっかり忘れてしまえる、ほどよく上等。
いい感じ。
ランチタイムは二皿ランチ。
前菜とメイン。
あるいは、メインとデザートを選べる変則的なプリフィクス。
前菜、メインともそれぞれ7種類ほどの料理があって、あれこれ選べるたのしさがある。
さて前菜。
野菜のテリーヌ。
お皿の余白がうつくしい。
ビストロ的なる料理はギッシリ、お皿を料理が埋め尽くす。
それは勢いよくバクバク食べて、おなかを喜ばせてくださいね…、ってメッセージをもった料理といえる。
けれどこうした余白を活かして絵画的に盛り付けられた料理はしばし、目で味わってゆっくりたのしく召し上がれ…、っていうメッセージを発しているってそう思います。
きゅうり、セロリにニンジン、しいたけ。
アスパラガスにズッキーニと、ひとつひとつを別々に茹で、ブイヨンで味をととのえたのを、シャキッと冷やしてキャベツでまとめる。
まさにテリーヌ。
ポッテリとしたハーブ風味のピュレのソースに、お皿の端をササッと刷毛で一筆書きにしたようなジェノベゼソースと、味とりどり。
一口ごとに料理が変わる。
茄子のラビオリ。
ツルンとした薄い皮で、裏ごししたナスのクリームと生に限りなく近い状態で蒸し上げられた茄子の切り身をふんわり包んだ葉巻状のまさにラビオリ。
それだけ食べるとほのかなナスの香りが広がる。
ビーツを刻んだものであったり、あるいはレモンを甘く煮詰めたコンポート風のスライスだったりと一緒に食べる。
するとこれまた、そのたび味が変わってくるのが、とてもたのしく、おもしろい。
何皿も、料理が次々やってくる日本の懐石料理に比べて、フランス料理は皿数少なく味の変化に乏しいという人もいる。
けれど、メインの料理にソースに薬味に付け合せ。
それらがよってたかってひとつのお皿を作り上げてて、だから食べる部分や方法で、一口一口が違った料理になってゆく。
調理人が用意した素材をもとに、創意工夫で食べ手が最後の料理をお皿の上で組み立てる。
それがフランス料理かなぁ…、って思ったりする。
おもしろい。
メインはパスタやリゾットなどがほとんどで、たとえばこれ。
チキンカレー。
真ん中にはセルクルで抜いた長粒米。
チキンブイヨンで炊き上げてあらかじめ味がほのかに入ってる。
ちょうどシンガポール風のチキンライスみたいな感じで、チキンのコクと長粒米独特のジャスミンっぽい甘い香りがまずはご馳走。
甘みをほとんど持たぬすっきりとしたトマトソースに、クミンシードやオレガノのカレーの風味がそっと寄り添う。
味はトマトで香りがカレーという、とてもやさしくエキゾチックな味わいがよい。
カイワレ大根や大葉が薬味の役目を果たして、エキゾチックに日本の香りがのっかってくるのがまたたのしい。
たのしくおしゃれにおなか一杯を作ってくれる、これはたしかにフランス的なるカレーの解釈。
勉強になる。
メインなメイン。
黒鯛を皮はパリッと。
身はしっとりと、フォークを添えるとクチャッと崩れるくらいに焼く。
魚の中の水分を飛ばしてガシッと頑丈に焼く日本の魚の焼き方とは真逆にしっとり。
水気を残してまるで煮魚と焼き魚の中間みたいな焼きあがり方。
そこにローストをしたヘーゼルナッツ。
レモンの皮を甘く煮込んで細かく刻んだ薬味を乗せて、酸味を歯ごたえを加えて食べる。
お皿の横には根セロリのピュレ。
苦味を若干たたえたマッシュポテトのような、風味豊かを魚にタップリつけながら、口に入れればどっしりとした魚の味わい。
ほどよき昼のほどよきご飯。
食後にコーヒーがちゃんと付く。
フレンチローストの濃厚コーヒー。
そこにタップリ、砂糖を入れてくるくるスプーンでかきまぜたなら、徐々にトロンとカップの中がクリーミーになる。
デザート替わりの最後の一杯。
おなか一杯になるというより、おなかを程よく満たしつつ気持ちを高めて幸せ気分で胸いっぱい。
…、そんな感じの上等な店。
これもまたよし。
おごちそう。
[0回]
2009/06/14 (Sun)
日記 : ヨーロッパの料理
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肉の食堂・カルネヤの夜
今週は出張つづきで、いささかグッタリ。
いろんな街でいろんな人たちに出会って話して、元気をもらってだから気持ちは充実している。
けれどさすがに体はグッタリ。
元気な気持ちの入れ物にふさわしくないヘトヘト加減に、よっしゃ、肉!…、と、牛込にゆく。
肉食堂。
アンティカ・オステリア・カルネヤ
なる店。
焼肉屋さんが実家でしかもイタリアで修行したというオーナーシェフが作り出す「肉天国」のような小さなお店。
昔、このお店の近所に住んでいたこともあり、できて早々、一度、来た。
たちまちお気に入りになったものの、それから来る機会を逸していました。
ごめんなさい。
ひさしぶりにやってきました、ワクワクです。
黒板メニューにズラッと並ぶ、魅力的に過ぎる料理の名前の数々。
どれもあまりに魅力的にて、なかなか決まらぬ。
それでワインをもらって飲みつつ、ジックリ時間をかけて選んだ。
まずは前菜。
牛肉レバーのカルパッチョ。
ぶっちゃけ「レバ刺し」であります。
しかもそのレバ刺しの中でもかなり上等で高品質の…。
分厚くそがれたレバーの端が、カキッと見事に角張っている。
韓国料理のレバ刺しならば、ごま油に塩に生姜というところ、オリーブオイルにハーブ野菜にバルサミコ…、というまさにイタリア料理的なる味の調え方で盛り付け方もカルパッチョ。
つやっぽい。
そっと持ち上げ、舌の上にそっと置く。
トロンとしたなめらかが、ピトッと舌の上に貼りついて、鼻からレバーの香りがフワッと抜けます。
噛もうとすると前歯にしたたか抵抗し、プチッと弾けてパチッと歯ぎれる。
ムチュンとそれが前歯を包み、歯茎をなでて旨みをジュワンと吐き出しながら、喉をスルンとなでながら、ユックリおなかに落ちてゆく。
ああ、肉感的でセンセーショナル。
体の中にエネルギーが流れ込んでくる。
ご馳走です。
肉人のためのスパゲッティカルボナーラ。
挑戦的なネーミングにて、こりゃたのまずばなるまいて…、とたのんだコレの、期待以上に「肉」っぽいこと。
パスタの上に、サラミのグリルとじっくり煮込まれた牛肉の塊がドサッと乗ってる。
サラミの脂の香りの濃厚なこと。
ホロホロッと口の中でほぐれて崩れる、恐ろしいほどに上等なコーンビーフのような牛肉。
それをおかずにパスタを食べる…、って感覚ですか?
しかもそのパスタそのものがまた肉っぽい。
クルルンクルンとパスタをフォークにまきとって、口に入れると瞬間、舌の温度が5度ほど上がる。
熱々だから上がるんじゃない。
あまりの旨みに舌がビクッと驚いて、自分で熱を出していく。
口の中がおいしい熱病に犯された…、ような感覚。
もう、虜。
乳の脂肪がトロンととろけて、唾液と混じる。
口中の唾液を総動員して立ち向かわないと、そのどっしりとした旨みに口が負けてしまいそうな、そんな濃厚。
ウットリです。
そしてメイン。
庄内牛のリブロース。
それも500gの塊をガシッと焼いたイタリア風のステーキのこれ。
脂よりも赤身がおいしく、しかもガッシリたくましい。
表目ガリッと強めに焼いて、中はきれいなローズ色。
噛む、噛む、噛む、噛む。
顎においしく、旨み強烈。
綺麗に入った脂の部分が、クチャッとつぶれて噛んでも噛んでもなかなか溶けてなくならない。
甘い香りに、歯茎にヌルンとまとわりついてくるゼラチン質をゴックン飲み込む。
ああ、色っぽい。
塩を多めにほどこしてよく焼いた分、自分の脂でよく焼けてるんでしょう。
脂と塩が一緒になって火に焼かれ、カラメルっぽさを手に入れて、まるでソースみたいになっている。
だからソースや薬味をまるで全然、必要とせぬ。
肉の旨みでガンガン進む。
カリッとちょっと炭っぽい、その香ばしさがまたおいしくて、500gをたった二人でペロリと食べる。
平らげる。
サクサクホクホクのポンムフリッツを添えてもらって、ガッツリ食べる。
天国です。
ルッコラのサラダで、口のリセット、体の中のリフレッシュ。
初めてルッコラなる野菜を食べたときにはびっくりしました。
小さなほうれん草のような葉っぱ野菜。
なのに口の中にいれると、ゴマのような不思議な香りが漂ってきて甘み、シッカリ。
噛むとどんどん口の中でトロンとしてきて、まるでハーブのソースのようになっていく。
こんなおいしい野菜があるんだ…、ってしばらくとりこになりました。
でも、高かったなぁ…、ルッコラ。
ルッコラ・香菜・アンディーブ。
昔は専門店でないと手がでない希少な野菜が、今では普通にスーパーマーケットでも手に入る。
食の世界が多様になること…、すばらしきこと。
感謝する。
さすがにおなかいっぱいで、デザート代わりにエスプレッソを一杯もらう。
砂糖タップリ。
大きめスプーンに3杯ほどいれ、クルクル、かき混ぜトロンとしたのをコックリと飲む。
甘みに苦味にほのかな酸味が、飲み物というよりデザートですな。
男のデザート。
飲むとスッキリ、めまいしそうなほどのおなか一杯がほんの少々、楽になる。
不便な場所です。
都心であって、でも住宅街のど真ん中で、まわりにコレといった商業施設もまるでないのにほどよく満席。
好きなお店がこうして人気を獲得すること。
とてもうれしい。
まもなく平日の昼も営業を始めるという。
しかもハンバーガーやミートソースのスパゲッティとか、肉がおいしいレストランとしてランチを始める。
ワクワクします。
今度はお昼にまいりましょうか。
おごちそうさま。
またきます。
[0回]
2009/04/25 (Sat)
日記 : ヨーロッパの料理
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