昼、新宿まで移動して「肉の万世」でランチをとります。
実は今日。
午後一番の打ち合わせで、ハンバーグレストランのメニューの話しをずっとしていた。
地方のレストラン。
新しいコトを試し過ぎると、地元のお客様を置いてきぼりにしてしまう。
だからちょっと昔のメニューがいいんですよね…、と、それでその人達が作ったメニューをみると「ちょっと」じゃなくて「かなり」昔風のメニューでまるで昭和の高度経済成長期的。
「まるで万世のメニューみたいだ」って、みんなでみながら笑ったのです。
今更そんな時代の商売を新しくはじめるコトは時代遅れで、成功をする確率は少ない。
けれど本家本元は、変わらずずっと昔を守り続けることが大切なコト。
打ち合わせのため新宿に移動をしたあと、なんだかそんな昔ながらが恋しくなって、それでそうだ。
近所に万世があるとココにやってきた。
デミグラスソースが自慢の合いびき肉のハンバーグ。
ステーキ、それからエビフライ。
どれも焼かれた鉄板の上でジュウジュウ音を立ててやってくる昔ながらでいろんな肉の料理があるなか、ボクが一番好きなのが「和牛切り落とし肉の鉄板焼き」。
野菜炒めの上に切り落とし肉を炒めたモノがのってやってくる、ボリューム満点…、しかも箸で気軽に食べれて、ご飯がすすむオカズ的なる肉料理。
使い込まれた鉄板が容赦ないほど油にまみれて、その鉄板をのせてる板も飛び散る油でツヤツヤテカテカ光っているのが見て取れて、けれどそれは見ずにおきます(笑)。
見てしまうとだって「油まみれな料理を食べてる」って気持ちがちょっと下がるから…。
この料理。
見る角度でまるで違った料理に見える。
肉の側からみると見事に肉のお料理。
すき焼き肉のようにチリチリ、脂がフリルをなすように焼きあがった肉がタップリ。
ところが反対側から見ると、これは野菜炒めのよう。
野菜炒めにしては上等。
肉の料理にしては手軽な値段に感じる、それがちょっとオモシロイ。
肉がおいしいのは当然のコト。
肉の脂をまとってやけた、玉ねぎ、キャベツにニンジン、もやし。
野菜がとてもおいしくて、特に玉ねぎがキュッキュと歯ごたえたのしくて、シャキシャキクニュクニュ、奥歯で甘みを吐き出していく。
塩をちょっとふりかけて、そのまま食べると野菜の甘味と油の風味がとってもよくて、しばらくすると焼けた鉄板が野菜の端を焦がしてく…、風味豊かでご飯がすすむ。
けれどそのうち、脂や油でちょっと舌が疲れてくる。
脂はおいしい…、けれど過ぎると気持ち悪くなってくるのは、もう歳のせい?
そこでタレを用意する。
今はタレが二種類あって、ひとつは焼肉風のタレ。
ニンニクとしょうがの風味が強烈で、そのタレだけでもご飯がおいしく食べられそうな濃厚ダレ。
それも旨いけどボクは昔からココにある「芥子醤油」の方が好き。
旨みをもったコッテリ醤油に練った和芥子を溶かしたモノで、とても単純。
旨みよりも風味がシッカリしたタレで、そこに野菜や肉をトップリくぐらせる。
当然、醤油の風味や味わいに、芥子のツンっとする風味。
余分な脂がタレに移って、サッパリしてくるのもありがたい。
トップリ、タレに浸したお肉。
それをご飯にそっとのっける。
するとご飯にタレがにじんで、白いお米がタレ色になる。
しばらくそのままのっけておくと、肉の脂とご飯がなじんでハフっと食べると風味豊かでお米がスベっとおいしくなってる。
これに豚汁がついてセットがひとそろえ。
ココの豚汁は実はおいしい。
濃い目の茶色の合わせ味噌にシッカリとった出汁もおいしく、炒めた豚の脂がポツポツ…、透明な水玉模様に浮いている。
具材は豚肉、大根、ニンジン、それから豆腐。
豆腐は切らずに大きなまんま入れて炒めていく工程で、自然と崩れて凸凹してて、そこにタップリ味が入っているのが旨い。
ご飯はおかわり自由なんだけど今日はおかわり控えて帰る…、ちょっと体を気遣います。
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ところで…、万世といえばずっと気になってしょうがないのがオリジナルのオルゴールがあるってコト。
万世にはオリジナルキャラクターの「モーちゃん」の形で作った陶器製…、お誕生日の歌にあわせてグルグル回る、そのさま、かなりかわいらしいコレ。
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まぁ、グルグル回るだけのものなのでありますけれどくれるものならもらいたい(笑)。
ただ非売品…、それに貰えるものではないようで、「mansei club family」っていう会員組織があって、それに入会している人が、お誕生日に秋葉原にある万世本店にくるとこの子がやってきて、くるくる回りながらお祝いしてくれるというのであります。
従業員が集まって、歌を唄うなんていう恥ずかしいコトをされるより、そっちの方が気がきいていてウレシイなぁって思ったりする、オモシロイ。
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