新宿にて昼…、前から気になっていたお店に来ます、「ル・ブラン」って言う店。
なんで気になっていたかというとこの看板。
「東京一、ドリアのおいしい店」という、本当にそんなコトを書いてもいいの?と心配するほど自信に満ちたキャッチフレーズにいつかは来なくちゃと思ってた。
東京中の人が食べてるわけでもないのに…。
自称であっても、この自信。
挑戦受けて立つココロの準備はずっと前からあったんだけど、いつも一杯。
しかもおばさまばかりの店で、ちょっと気が引け先送り。
ひさしぶりに近所を昼間、うろついていて今日は?と覗く。
そしたらちょっと暇模様。
それでお願いしますと、入る。
「お食事ですか?」とジロッと支配人風おじさんに睨まれて、ボクがおじさんだからでしょうか…。
後からやってくる他の女性のお客様にはやさしくどうぞと言ってるのにネ。
まぁ、しょうがない。
キレイな花園に紛れ込んだ、ボクはミツバチ。
にわかに歓迎できぬ人品ということなのでもありましょう。
我慢ガマンで、花の蕾を模したシャンデリアがぶら下がるロココ的なる漆喰細工の模様があふれるお店に座り、そして一言「ドリアをください!」と宣言いたす。
ランチの時間はセットになります。
サラダにスープ、メインディッシュのドリアにデザート、それから飲み物。
フルセット的なる商品構成。
まずはサラダがやってくる。
うつくしいです。
量はそれほどないけれど、レタスにカーリーレタスにハーブ。
小さなトマトがキレイにやさしく盛り付けられて、しかもすべてがオリーブオイルでドレスされてる。
味ののりが良くなって、かわかぬようにという配慮。
そこにフレンチドレッシングがサラッとかかる。
野菜の持ち味を邪魔せぬ程度に、あくまでサラッと。
シャキシャキとした食感も、冷たい温度もキチンと保たれなかなかのモノ。
スープは冷たいコーンスープで、キチンと手作り。
なめらかでポッテリしてて自然なうま味。
そしてコーンの甘味が上等。
これまた器までもがキレイに冷やされていて、昔ながらの丁寧な仕事ぶりにビックリします。
お店の姿は喫茶店。
けれどやってる仕事はまるで、ホテルのコーヒーショップのようなアンバランスに驚いて、これならドリアも期待できるか…、と期待しながらまって、来る!
キレイな焼き色。
しかも濃い目のオレンジ色で、エビの香りがしてきます。
アメリケーヌソースをタップリ使って作っているのでしょうネ。
小さなココット皿にコンモリ。
小山のように盛り上がってて、ところどころに具材が見える。
フォークをそっと滑りこませてクルンとヒックリ返すと中からタップリ具材。
キャベツ、玉ねぎ、エビにイカ。
缶詰マッシュルームがスライスされて入っているのが、なんだか昔の洋食屋さんのようでニッコリ。
キャベツがトロトロになるまで煮こまれ、それとソースアメリケーヌが相性バツグン。
トロンと食感なめらかで、クリーミーなソースと一緒になると一層、こってりなめらかになる。
パラパラ仕上げたバターライス。
量はほどよく少なめで、変わりにソースと具材がタップリ使われている。
これは贅沢。
うま味ギッシリ、チーズの風味やエビの香りがこれまたおいしくたしかに旨い。
東京中のドリアを食べたわけではないから、東京一とこれを断じることはできないけれどもたしかに、最高クラスといえるかも。
それにしてもオーブンで焼かれた料理って、ただそれだけで贅沢でゴチソウ料理のように感じる。
自宅で作っても割と簡単にできるのだけど「作ってもらってウレシイ料理」の一つじゃないかと思ったりする…、だからおばさまたちのハートを鷲づかめるって思ったりした、オモシロイ。
そしてデザート…、ピンクグレープフルーツのジュレ寄せがきてアイスティーで一揃えという、これが別の場所でなら多分、もっと値段がはるに違いない。
街場の小さな喫茶店のようにしかみえぬお店の外観、しつらえに存しているのか、それともそうしたさりげない日常的な店構えにて一流以上の味の料理をだしている。
そのミスマッチこそがこの店の魅力なのかもしれないなぁ…、と思ってニッコリ。
隣のおばさまが食べてたボンゴレスパゲティーの上品な量と、ツヤツヤとした麺の状態をみてここならば何を食べても当たり外れがないのかも…、って思ったりもした、感心ス。
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