新宿三丁目で昼の時間をむかえる今日…、伊勢丹の中でランチをとります。
「レディース・アンド・ジェントルメン」。
伊勢丹本館の5階のはずれ…、婦人服の売り場のフロアとメンズ館との間をつなぐ空中通路の近くにあって、それでなるほど、レディース・アンド・ジェントルメン。
先日やってきたときはお茶とケーキをたのしんで、そのとき隣の人が食べてたステックフリッツがあまりにおいしそうに思えて、それで今日はそれにする。
どうもボクという生き物は定期的にステックフリッツを摂取するようにできてるようで、メニューにステックフリッツを見つけるとたのんでしまう。
たのんで「焼き加減はいかがしましょう」なんて無粋なことを聞くような店でもなければ当たり外れが無いのがうれしい。
赤身の部分。
できればハラミ。
あるいはモモかリブアイロール。
どれも外はガッチリ焼いて、芯の部分はロゼ色に仕上げておいしい肉だから、焼き加減を聞くなんて野暮。
焼き加減を聞かれなかったって怒る食べ手はもっと野暮。
そもそもパリのカフェの食べ物。
料理なんかに集中できないくらいにたのしい時間のお供。
面倒なコトを考えなくてもおいしく味わうことができるようにと生まれた料理用、とボクは思うのでありまして…。
飾り気抜きで、実質的にできているのを見ると俄然食欲湧いてくる。
そう言う意味でここのこれ。
合格でしょう。
ポンムフリッツの油の香りもおいしく見事。
ガッチリとした肉の歯ごたえ。
噛むと肉のうま味がジュワッと広がって、脂のコクと甘みがそれを支えて膨らます。
顎に唇、舌に喉…、肉を味わう器官を全部フル動員してそのおいしさに酔いしれる…、この倍だって食べられるのにと控えめポーションがちょっと悔しい、オキニイリ。
マスタードの粒の酢漬けを添えると、酸味と辛味が肉のうま味を引き立てる。
サイドに添えたサラダはシャキシャキ、酸味鮮やかで脂の疲れをリセットさせて、サクサク揚がったフリッツも甘くて旨い。
あっという間にお皿の上のすべてがお腹の中におさまり、アールグレイを飲みつつおいしい余韻にひたる。
それにしてもこのお店、ウェイターの男の子たちが見目麗しく、モデルクラブにやってきたみたいな景色…、なるほどココはファッションミュージアムを標榜する伊勢丹の中のレストラン。
従業員もその作品のひとつなんだと思ったりした、オモシロイ。
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レディース・アンド・ジェントルメンにちなんで一曲…、レディース・アンド・ジェントルメンって言うベストアルバムを出している、ジョージ・マイケルのそのアルバムの中からひとつ。
「Freedom '90」っていう曲のPV。
名前に90とあるように、1990年の曲なんですネ。
もう20年以上も前のコトなんだってまずはとってもなつかしい…、当時、一世を風靡したファッションモデル、ナオミ・キャンベルやシンディー・クロフォードが出演しているという、おされな内容。
まさに伊勢丹のレディース・アンド・ジェントルメンの主題歌にしてもいいかって思ったりする、ナツカシイ。
[2回]
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