夜を打ち合わせをしながら軽く食事をすまそう…、それでカフェ。
新宿三丁目のブルックリン・パーラーって店にくる。
レンガ積みの壁、ダイニングテーブルやリビングセットが無造作に並ぶ今様のカフェな作りで、ブックストアも兼ねてたりする。
おじさん的に、カフェで食事をするのはいささか物足りなくも感じるんだけどこの界隈で、気軽な大きな空間が他にはあんまりなくってそれで、ココを選んで夜兼ねる。
カフェの割りに料理が結構しっかりしてる。
サラダにパスタ。
サンドイッチが充実してて、アメリカンスタイルのコーヒーショップみたいな感じ。
どれもほどほど。
おいしくできてる。
中でもリブアイステーキがほどよい値段で食べられて、たいていここでは、それにする。
注文するとカトラリーが並べられます。
それがライヨールのステーキナイフとフォークというのが、わかってるなぁ…、ってニッコリなります。
食欲そそるテーブル風景。
Tシャツ姿で楽しく働くサービススタッフ。
このユニフォームを糊の効いた白いワイシャツ、サロンエプロンに変えたらばちゃんとしたビストロのようになるんだろうなぁ…。
それはそれでステキだろうと思うんだけど新宿という街ではちょっと無理なのかもネ。
アイスティーを片手に話をしつつ待ってたら、ドッシリ、ステーキがやってくる。
大きなお皿を覆い隠すがごとき勢い。
しかも下には山のように積まれたフレンチフライがたっぷり。
かなり大きな番手の肉で、だからそれほど厚みはないけどステーキというに十分なズッシリ感は見るに見事。
焼き目もこんがりキレイについてて肉の脂が焦げた匂いが甘くて、食欲そそるゴチソウ。
ソースは使わず、塩と胡椒で味わってというシンプルさ。
ステックフリッツはこれでいい!
ビストロなんかじゃ、これにソースをかけて悦に入ったりするけど、おいしい肉はこれで十分。
脂と塩。
タンパク質と焦げた香りで肉は十分おいしく仕上がる。
そのおいしさを台無しにして喜ぶような料理はあんまり好きじゃない。
赤身の部分は歯切れがよくて、噛めば噛むほどうま味が口に広がっていく。
脂と混じった部分はクチャリと潰れてネットリ、奥歯を撫でて歯茎にからみついてくる。
あぁ、おいしいなぁ…、これがステーキというモノなんだ…、って肉のうま味にウットリしながら酸っぱいピクルス、コリッとかじり口の脂をリセットさせる。
しかもココのフレンチフライのおいしいコト。
細切り、二度揚げ、だからサクサク、表面カリッと揚がってて噛むとフワッと湯気が飛び出し中はジャガイモらしくフックラしたホクホク感。
塩の加減もほどよくて、食べはじめると止まらぬゴチソウ。
セットにサラダがやってくる。
レモン風味がキリッと味わい豊かなドレッシングで、お腹の入り口がパクっと開くように感じるココの料理にピッタリとした的確な味。
オーブンの中で温めたバゲットもよし…、細かなところに配慮ができた当たり前のビストロだってココまでキチンとできてるところは少ないだろうって思ったりもする。
若い人たちに独占させるに勿体無くて、でも若い人たちが醸し出す程よい喧騒がこの店の一番の魅力かもしれないなぁ…、と思いもします、さて仕事。
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ところでちょっとたのしい動画…、アメリカのアニメーション映画「シンプソンズ」のオープニングを忠実に実写化したというモノで、これが本当によくできている。
キャラクターのひとりひとりがまるで彼らをお手本にしてアニメ化されたんじゃないかしら…、って思わされるほど自然で見事。
面白くって、何度も何度も観直しちゃった…、オキニイリ。
[5回]
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