かのやのそばで朝を満たした。店名のついた「特製かのや」という一品。
天かす、わかめ、ネギにかまぼこ、ほうれん草。刻んだお揚げにとろろ昆布が丼の中にギッシリ並ぶ。
天かす側からみると東京のそばに見え、お揚げ側からみると関西風のそばのように見えたりするのがオモシロイ。
しかもこの店。
蕎麦には醤油の風味が強い関東出汁、うどんにはカツオと昆布の風味が強い関西出汁とスープを使いわけてるのだけど蕎麦に関西出汁という組み合わせ。蕎麦の風味を醤油が邪魔せず、一層たのしめるような気持ちがするのがオキニイリ。
ヌルンとなめらか。ちょっとキチキチ、前歯に貼り付くような感じがする麺で、それが出汁をタップリたぐって、口の中をみずみずしくする。
一味をパラリ。出汁の旨みが引き立つおいしさ。
みるみるうちにとろろ昆布が出汁を吸い込み、色白さんから色黒くんへとかわってく。磯の旨みが出汁にとけこみ、ネットリ蕎麦にからみつく。
汁をゴクゴク飲めるところもありがたく、お腹をたのしくあっためる。
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体がなんだか南国欲する今日の午後。
沖縄料理を食べることにする。「やんばる食堂」と言う新宿アルタの裏側の店。
店の入れ替わりが激しい新宿でこの周辺だけは案外長く続くお店が多い場所。ヘンテコリンな創作料理や新しさだけが売り物のお店が少なく、地に足ついた店ががんばるからなんでしょう。
ここもそういうお店のひとつ。外から見ると大きく見えて、中に入るとカウンターだけ。すぐ目の前が厨房というのもうれしい。
ボクが座ったとこからは中華鍋振る腕っ節の強げなおにぃさんの後ろ姿がたのもしく、時折、ブワッと火柱上がっておいしい香りがやってくる。
沖縄料理って日本料理より、台湾料理に似ているようにすら感じるたのしさ。ダイナミックでワクワクします。
「ゴーヤ定食」っていうのがあって、ゴーヤチャンプルーに沖縄そば。ご飯がついてひと揃えと言う、お腹を満たすに十分なコレ。
玉子がトロトロだったらどうしよう。半熟の白身が残っていたらいやだなぁ…、と思いながらも、玉子よく焼きでとは言えずに待ってやってきたらば、なんとうれしい。ありがたい。
玉子にしっかり熱が入っておりました。
しかも乾いた感じが一切なくて、よく焼きなのにふっくら、しっとり。出汁をタップリ含んで焼けてる。ゴーヤはシャキッとみずみずしくて、苦味も爽やか。
お供のそばはやさしい味わい。
そばといっても蕎麦ではなくて、小麦で作った平打ち麺。だからそばを名乗るのはけしからんと、一時期、改名の危機に瀕したことがあった。
ならば「焼きそば」はどうなるの。あいつも中華麺を使いながらもそばを名乗る不埒な存在。いやいや、それなら中華そばすら存続の危機と、結局、未だに沖縄そばは沖縄そばであり続けてる。
ずっとこのまま。沖縄そばでいいんだよ…、と思ってするり。腹満ちる。
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