夏の暑さの気配を感じる、今日のお昼をうなぎにしました。
新宿にある「登亭」。
うなぎの店には2種類あって「お金と時間に余裕があって待ち時間すらたのしめる人のためのお店」と、「仕事をがんばる元気を出すため、ササッとうなぎを食べたい人のためのお店」で、その後者。
新橋、銀座を中心にサラリーマンの財布で気軽に味わえる、気軽なうなぎの専門店。
入り口部分にテイクアウトのスペースがあり、二階に上がるとレストラン…、開店と同時に次々お客様が階段登ってうなぎを食べにやってくる。
今年はうなぎの稚魚が少ない。
だから仕入れの値段がどんどん上がって、いつもの値段じゃとてもじゃないけど営業できない。
老舗、名店では値上げラッシュで、それでも原料が手に入るだけ増しなんだという。
原料確保ができないとギブアップする店がすでにでてきてしまってる。
ボクらは自然を食べている…、ってコトなんでしょう。
ここのうなぎは鹿児島産。
ちょっと値段を上げました。
平日限定のお値頃価格のランチはしばらくお休みします…、ってお店に貼り紙。
大丈夫!
一番安いうな丼たのむ。
ココのうなぎは関西的で、あまり蒸しをいれずうなぎ自体のムッチリとした食感活かして焼きあげる。
脂の旨みと、歯切れ、歯ごたえ、炭で焦がされ香り豊かなタレの風味を味わうタイプ。
お江戸のうなぎは深蒸しで、箸で触るとホロリとほぐれてまるでうなぎのシットリそぼろのようになってしまうところが多いのだけど、ボクはこうした歯ごたえのある、ムッチリうなぎの方が好き。
サッパリとしたタレとかためのご飯が好みでオキニイリ。
うな丼の値段は大抵、うなぎの分量の多少で決まる。
一番安いうなぎは当然、ご飯を覆う程の量ではなくてご飯のオカズにするには少々、ちょっとものたりぬ。
それでうまきを追加する。
うなぎの蒲焼。
端材や細い部分を芯にして焼きあげる、うなぎのお店のおつまみとして出されることが多い料理。
卵自体が砂糖をくわえて甘めにできてる。
芯のうなぎもコッテリ甘く、これがご飯のオカズにもなる。
玉子を薄い層にして、中までキッチリ焼けている。
噛むとコツンコツンと層をなす歯ざわりが前歯に伝わる、これまたボクの好きな食感、焼き上がり。
ただ、1人で食べるときにはう巻きは量が多くて、なかなか追加で手が出ない。
今日は友人と一緒の食事。
だからたのんで、みんなで分ける。
これに漬物。
それから肝吸いがついて今日の一揃え。
お澄ましの汁。
そこにうなぎの肝が1個、お麩に三つ葉が入ってて大衆的なお店で価格といえども手抜きが一切ないのが、うれしい限り。
肝を取り出しおわんの蓋にそっとおき、クローズアップで画像をとると「命の素」のように写ってニッコリします…、他のお客様もみんなニコニコ、元気をつけて帰ってく。
うれしいランチの土曜日の昼。
関連ランキング:うなぎ | 新宿三丁目駅、新宿駅、新宿西口駅
[5回]
PR