新宿に出て、ダイナミックキッチン響で昼を取る。
創作料理のダイニングレストランで最初は夜の営業だけでガンバっていた。
けれど昼のビジネスチャンスも逃さぬようにと言うコトでしょう…、ランチタイムの営業を始めるにあたってメインディッシュを一つ選べば、おばんざい風の惣菜を自由に食べることができるという、今では結構、いろんなお店がやってるシステムを導入。
成功させた先駆け的なるお店のひとつ。
サラダバーじゃなくて、お惣菜を自由に選べて食べ放題、というのが幅広い層に支持されたのでしょう。
今日もお店の中はかなりアダルト。
当然、上等ランチのお店に必ず集まる女性同士のグループ客が客層のメインではあるのだけれどそれに混じって、シニアなカップル。
あるいは、おじさん同士のグループが目立つところもちょっと独特。
繁盛を長引かせてる理由のひとつなんでしょう。
まずは総菜。
レタスの葉っぱを頭に置いて九条ネギのかき揚げにヒジキの煮物。
茶碗蒸し。
ホツホツとした食感たのしいヒジキがおいしい。
ヒジキであったり切り干し大根とかがおいしく感じるのって、押しも押されぬ大人になったというコトなのでありましょう!
油揚げをしゃぶしゃぶにするコーナーがありそこでしゃぶしゃぶ。
出汁を含んだ油揚げが、クシュクシュしっとり、タップリ食べてもお腹や口が軽い感じがなんだかステキ。
油が移った出汁もおいしい。
ゴクリと飲んで、お腹の中をあっためる。
メインに選んだ「りゅうきゅう丼」。
寒鰤を醤油のタレに漬け込んで透き通った飴色になったところを、固めに炊けたパラパラアツアツご飯の上に並べて胡麻…、九州風のブリの漬け丼といった風情のゴチソウたのんでパクリとお腹を満足させる。
付き合ってくれた友人がたのんだメインが塩麹鶏の唐揚げなるモノ。
去年のはじめなら珍しいレシピなんだろうけど、今となっては「まだ、塩麹?」って思ってしまう、確かにムチュンと肉がネットリやわらかになりおいしくはある。
けれど今更、わざわざ言うのも粋じゃないかなぁ…、って思ったりする、食の世界も流行り廃りの激しいコトにびっくりします。
それはそうと、どれもが一味足りないように仕上がっている。
さすがにタレに漬け込み仕上げた寒鰤自体は味がしっかりしてる。
けどそれ以外の料理はみんな味が足りない。
特に塩味。
塩や醤油、あるいはドレッシングで味を好みに整えてってコトかもしれない。
けれど調理の過程で塩や調味料をほどこし熱をくわえるからこそ、素材の持ち味が引き出されると言うコトもある。
塩辛いと言われるコトが怖くて味を控えめにする。
それで味気ない料理になっちゃ仕方がないのにね、って。
ぶつぶつしながらマカロニサラダにサウザンアイランドドレッシングをあしらい〆の一皿にした。
コツコツ奥歯に快適な、アルデンテに茹で上がったマカロニが、結構おいしく、コレをおかわりしたくなる。
コストパフォーマンスのすぐれたお客様(笑)。
デザートにバナナのクリーム和えをもらって、アイスコーヒー片手にパクリと。
これが結構おいしくて、カステラみたいなひとくちケーキを置かれるよりもずっとウレシイ…、調子にのってコレを一番お替りしたかも。
ちょっとさみしいコトもある。
お皿がプラスティックの軽いモノになってたのです。
値段をあげずコストを下げる工夫をしたくなるのはわかりはするけど、飲食店の値段と言うのは有形無形の様々がよってたかって作り上げてるモノだから、こういうことで夢をなくしちゃダメだと思う。
いろいろなかなかむつかしい。
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