夜、どうにもこうにも揚げ物が食べたくなって、移動途中に新宿で下車。
豚珍館にやってきます。
新宿西口。
ヨドバシ帝国の路地の裏。
表通りはにぎやかでも、一歩、路地に入ると昼でも人通りのない静かな路地が縦横無尽に通る街。
そんな路地のひとつに面して、小さなビルがひっそりと。
1階にはかつておいしいうどん屋があり、今では居酒屋。
外階段を上がると2階にこの店がある。
ランチタイムには階段にまで人があふれて行列になる。
この界隈では、おそらく一番はやってるお店じゃないかと思うのだけど、夜はさすがに行列まではできないみたい。
タンタン階段、上に向かってお店のドアが見えるところで、「いらっしゃい!」って元気な声がやってくる。
ここの名物女将さん。
いつもニコニコ。
かなりの年とは思うのだけど、つやつやした顔が若々しくていつも元気に声をかけてくるのですネ。
さぁ、おいしいモノを食べてやろう!って、思わず気持ちが明るくなった。
お店に入ると半分ほどの入りでしょうか…、大きなテーブルに相席となる。
向かいに座るおじさんも、ニコニコしながらご飯をほおばり、まもなく終わりのタイミング。
とんかつの店。
しかも驚くほどに安くて、ボリュームタップリ。
ほとんどの料理が1000円以下で、だから腹をすかせた人が次々やってくる。
気取りはなくて、みんながお腹いっぱいを期待しながら座って料理を待っている…、一体感があるのがステキ。
チキンセットをもらうことにする。
チキンカツにカニクリームコロッケという組み合わせにて、ちょっとお洒落な感じに惹かれた。
鶏のむな肉半身をガシッと揚げたカツ。
皮をキレイに剥ぎとって正真正銘すべてが肉で、フックラ、シットリ。
豚や牛肉にない食感が、ソフトでしかも味わい深い。
細かなパン粉がギッシリ貼りつき、野菜のうま味が溶け込んだソースがそこにシッカリからむ。
同じ鶏の揚げ物でも、唐揚げなんかと違って肉の存在感がとてもやわらか。
ご飯の相性もこの上もなくよくてどんどん、食が進んでく。
それからコロッケ。
トロンとなめらか…、ポッテリとしたベシャメルソースがフンワリやわらか。
ほんの少々、塩をふりご飯にのっけて食べるとまるでドリアのような味わいとなる。
フックラとしたチキンの肉と、ベシャメルソースのトロンとやさしい食感が好対照でかわるがわる飽きずにお腹に入ってく。
千切りキャベツの付け合せ。
いつもはそれに醤油をかける。
ドレッシングだと味が雑になり、ソースじゃちょっと甘くなる。
醤油をかけるとキャベツ自体の甘みと風味がひきたって、ご飯のおかずにもピタっとくるのでいつもは醤油。
けれどココにはスイートチリのソースがあって、最初はそれをトロンとかける。
辛味と甘み、それにニンニクの風味がキャベツをエキゾチックなおかずにさせる。
そして途中で醤油をくわえ、アジアな風味のキャベツでご飯をモリモリ食べる。
ココの豚汁はちょっと独特。
具材は大根、ニンジンそれからじゃがいもで若干トロミのあるボク好み。
豚の端材かなり沢山はいってて、しかも最後にチャッチャと背脂ちらしてつくる。
まるで豚骨ラーメンのスープに味噌を溶かしたような、コッテリしててなのに飲み口サラリとしてる。
ゴクゴク飲める。
しかもそれでご飯がすすむ。
なによりうれしいのがご飯と汁がお替り自由。
豚汁だけはお替りしたけど、ココのご飯は最初からかなりの大盛り…、だからご飯はお替りをせず。
それでも十分、お腹が膨れ、ボクの隣のテーブルでジャンボメンチをおかずにご飯をお替りしている若い女性の若さに少々、嫉妬する。
モリモリ食べても痩せてるんだもん…、ボクも昔は新陳代謝が旺盛で沢山食べても体重があまり変わらなかった。
今じゃメタボで、ポヨンポヨン(笑)、ひと駅歩いて帰りましょう。
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