新宿にある「箱寿司」っていう店。
大阪寿司の専門店で、小さなお店。
地下街の入口近くにあって間口が狭い。
しかもその間口のほとんどが、小売の売店。
その売店の後ろ側に、ズッと大きな厨房があるウナギの寝床。
厨房の前に3つほどテーブルがあり、そこで食べることもできるのだけど、ちょっと入りづらいからでしょうネ。
ほとんどお客様がいない状態。
今日も貸切。
このテーブルから厨房の中を見るのが好き。
木枠が何段にも重ねられてて、そこに作った大阪鮓が並べられてる。
作りたてがおいしい江戸前のにぎりと違って大阪の寿司は作ってしばらく休ませる。
ネタとシャリが馴染んでひとつになっていくから、はじめておいしい大阪寿司になっていくので、だから暫く休ませている。
注文受けて、それをスパッと切り分ける。
大きな包丁。
ブーメラン状のキラッと光った包丁をソッと当てたら手首を支点にしてクルンと動かす。
みるみるうちに一切分がキレイにスパッと切り分けられて、それがみるみる組み合わせられて一人前が出来上がる。
熟練の手わざであります…、手が作り出す見事を見ながらお腹がグーッ。
ココの代表的なお寿司が全部もれなく食べられる「盛り合わせ」っていうのを選んで作ってもらう。
太巻き。
伊達巻。
バッテラ二切れ。
穴子にエビにタイの押し寿司がひとつづつ。
それで一人前の一揃え。
オモシロイのが大阪鮓のお店において、「盛り合わせ」というと必ず、この組み合わせでやってくる。
これらが上方の寿司を代表する寿司だというコト…、なのでしょう。
どれもがキレイで色美しく、これをそのまま箱に詰めどこかにお出かけしたくなるような目のオゴチソウ。
ひとつひとつが丁寧です。
太巻きの中には卵焼きにかんぴょう、三つ葉に甘辛しいたけを刻んだモノ。
桜色に染めたでんぶと色とりどりで、キッチリ巻かれたシャリがプチュンと歯切れて具材がパラッとちらかる。
具材のどれもがみずみずしくて、口の中が驚くほどに潤っていく。
穴子はコッテリ甘く煮こまれ味わい豊かで、エビはプチュン、タイはムッチリ、ひとつひとつが小さいクセして独自の味わい、歯ごたえもっててとても賑やか。
バッテラのキラキラとした銀色の肌もうつくしく、食べてお腹がすいてくる。
それぞれひと口、あるいは軽く二口分の大きさでキレイに食べることができるのがまたステキ…、女性の口には江戸前寿司より上方寿司の方がキレイで、似合うかも。
どれもおのおのおいしくて、中でもうれしかったのが1個ついてた伊達巻が端の一切…、だからポッテリ、膨らみ張り出す分厚い玉子がなんともおいしく得した感じ。
ここのお店で食べると当然、お茶と醤油を出してくれる…、その両方がサービス品とは思えぬほどに味わい深くて、特に醤油のおいしいコト。
ウットリします…、テイクアウトでは味わえぬココの特別味わって、さてさて仕事にまいります。
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