昼の志な乃にやってきます。
この店に昼やってくるのは、多分はじめて。
いつもは夕方。
仕事を終えて家に帰る途中による。
ひと駅前で電車を降りて、散歩がてらに歩く途中。
ちょうど駅と家の真ん中くらいにあって、ここでお腹を満たして歩く。
家についた頃にはほどよくお腹がこなれて気持ちいい。
今日は出張帰りに荷物をおきに、自宅に帰る途中によってランチにしました。
いつもはお店の外が薄暗く、やってるんだかやってないんだかわからないような夜のこの店。
ところが昼はとても賑やか。
お店のドアをお客様がひっきりなしに出たり入ったりしているのですネ。
昼の蕎麦屋はとてもはなやか…、お腹がグーッとなる気がします。
お店に入ると半分ほどのテーブルが埋まってて、一番奥の一番落ち着くテーブルもらう。
合盛りえらんでお願いすると、まずは薬味とそば猪口がくる。
生姜にワサビにネギにゴマ。
刻んだ大葉が彩り添える、種類豊富な薬味にウットリ。
そしてお茶。
ココの最初の一杯は、抹茶の粉をお湯でといたお茶がくる。
緑の香りがさわやかで、鼻の感覚がおいしいモノに向かってく。
お腹もポンとあったかくなり、食べる準備が整っていく。
厨房の中でザブザブ、ずっと麺を洗う音がして、それに合わせてお店がユックリ混んでくる。
基本、4人がけのテーブルが並ぶここの店。
やってくるお客様は1人客が中心で、だから当然、相席になる。
相席になってもいいように、カメラも膝の上におきじっと待っていたのだけれど、ボクの前だけずっと空席。
4人席を独り占め(笑)。
強面さんでありますゆえ。
しかも坊主頭でおヒゲさんでもありますゆえの、ユッタリとしたランチをたのしむ。
それにしても蕎麦屋には「ひとり蕎麦屋」というジャンルがあるとボクは思ってる。
仲間と行くよりひとりでいく。
カツ丼なんかの丼類なんか置いてなく、メニューの幅が小さくてほとんどの人がセイロを食べて帰る店。
ストイックにして、蕎麦と戯れるように皆が味わい帰ってく、おいしい緊張感に溢れたお店…、お昼のココはそんな店。
やってきたのが合盛りせいろ。
蕎麦とうどん。
大きなお皿にざるを乗せ、そこにタップリ。
蕎麦もうどんもどちらもそれだけで十分、1人前ほどもありそうな量。
だからお腹一杯に心置きなくなれる一皿。
みずみずしくて、つやつやしてて、水から生まれた食べ物なんだ…、って思ったりする。
さていただきます。
蕎麦もうどんもかなり太めで、だからツユにタップリつける。
トプンとつけてしかもそば猪口に口をつけてズルズル、ツユと一緒にたぐる。
ココのツユはカツオのうま味がドッシリしてて、薄口醤油でスッキリしていてなのにうま味がシッカリしてる。
蕎麦はネッチリ、表面ヌメってズルンとたぐると唇なでる。
スルンと喉にむかっていかない、かなり頑丈な麺線で噛んで味わうタイプの蕎麦。
最初は薬味を使わずに、そのまま味わい蕎麦の香りを堪能す。
ワサビをつけると甘みがまして海苔と一緒に食べると磯の風味が蕎麦の香りを膨らます。
シッカリとした噛みごたえのある手切りのうどん。
蕎麦とは違って、こちらはツルンと表面すべすべ。
ところどころが太さ、厚さが不揃いでだからところどころがガチンと硬い。
これまた顎においしい麺で、量も多いが分量以上にお腹にたまる。
これには生姜、そして大葉と薬味に薬味を重ねつつズルズルモグモグ…、噛んで味わう、昼の麺。
厨房の中に、夜はひとりでたってるご主人。
昼は調理補助のお手伝いさんでありましょうか…、若いスタッフがひとり入って手伝っている。
ひとりでしんみり作るストイックなそばもおいしい。
けれどこうしてチームワークが作るお蕎麦もまたステキ…、昼の蕎麦屋を堪能す。
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