そして寿司清…、東京駅ではじまる朝のオキニイリ。
8月というこの一ヶ月。
日本中が移動移動でせわしなくなる…、東京駅はまさに移動の中心でだからか今日のココは満席。
いつもは使わぬカウンターまでフル動員にてにぎやかでいい。
マグロの漬け丼ととん汁のセットにします。
夏になったら暑の汁はおさらばよ…、ってしようかなぁと思ったんだけど、朝の汁は値千金、それで今日はとん汁セット。
最近、このとん汁を単品としても売るようになったらしくて、これが驚くほどに売れるんだという。
お店の人としてみれば、せっかく炊くなら沢山一度に炊いた方がおいしくできる。
だからセット売りだけじゃなく単品でも、って感じではじめたサービスが、思った以上の反響でびっくりしてる。
単品でとん汁をとる人たちのメインはだし茶漬けだから、そっちも最後はサラサラ、汁気をたのしむ料理。
それに加えてタップリの汁を食べるというコトは、どれだけ日本の人って汁物好きなんだろう…、って思ってしまう。
そういやホテルの朝食バフェでも、味噌汁にポタージュスープ、野菜コンソメ、それにくわえてうどんまでが用意されてたりするから日本の人の汁好きはかなりのモノというコトでしょう。
そういうボクも汁好きさん。
特に朝にはお腹が汁であったまり、食欲沸いてくるのがうれしい、アリガタイ。
そして漬け丼。
なぜだか大好きなマグロの漬け。
自分でもよく作る。
マグロの赤身の切り落としなんかを買うといろんなパーツが混じって、それら全部を出汁醤油につけてみると赤みが一番おいしく浸かる。
しかも一回冷凍させたりすると多分、赤身の水分が凍結して溶けるときにそこに味が入るんでしょう。
鼈甲色にキレイに浸かって、おいしくなったりするのがたのしい。
いつもは真っ赤な赤身ばかりを使った漬けがのってくるとこ、今日は一切れなぜだかハラミが混じっててそれはそれで脂がのってうまいんだけど、やっぱり赤身がおいしいねぇ(笑)。
貝割れ大根の渋みとみずみずしさがほどよい口直し。
寿司屋の甘い卵焼きと、ちょっと酸味を加えたカリカリ大根が口の中をスッキリ、サッパリしてくれる。
ボクが食べてる間も続々、とん汁単品の注文が入ってお店は大忙し。
さてとん汁を、ズズッとすすって味わいましょう。
最初は箸をつけずにそのまま、お椀を手に取り汁だけそっとすすります。
ゆっくり、ゆっくり、フウフウしながらゆっくりすすると、徐々に汁の中から姿をあらわす具材の数々。
大根、厚揚げ、ニンジン、里芋、ごぼうにヒラヒラ豚ばら肉がゆっくり顔をだすのをみながら、なおもゆっくり、まるで化石の発掘調査のような気持ちで、ズズッと汁だけすすっていきます。
お椀の底に沈んでた具材の半分が頭を出したところですするの一旦やめて、七味をパラリとふりかけて箸で具材をつまんで食べる。
出汁がシッカリ染み込んだ具材がクチュっと奥歯で潰れる。
そしてご飯をハフっと口の放り込み、ゴクリと飲み込み、さて仕事。
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