サカキノホトンブログ定食美松

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定食美松

池袋で昼。

朝から雨が冷たくて、こんな昼にはお腹をやさしくあたためるモノ。
それで美松って定食屋にくる…、大好きな店。
チェーン店の定食屋にはないやさしさがあり、けれどどことなく凛とした料理屋っぽい緊張感も漂っていて、背筋がシャンとする感じ。
ご馳走をいただく気持ちがお腹のそこから湧いてくる。

何にしようか本当に迷う。

今日の魚はブリに赤魚、エボダイに鯖。
ここのウルメの干物もうまい。
煮物がメインの定食だったり、珍しいコトに鶏の竜田揚げがあったりもする。
この店で、唯一文句をつけたくなるのが、メニュー全部を食べたくなってなかなか注文が決まらないとこ。

さてどうしようと、えらんだのが「おむすび定食」。
ご飯がおいしいお店でもあり、だからご飯をメインの昼にしようと思った次第。
１０種類ほどの具材から２つ選べる。
梅に鮭など普通の具材に混じってアサリの時雨煮なんていうのもあって、これまた迷ってタラコとシラス。
それに汁とおかずが二種類、お新香ついて一揃え。
作り置きなど一切せずに、だから待つ。
１０分ほどかな…、たのしく待ってやってきたのがウットリするほどやさしき一膳。

小ぶりのおむすびに海苔をクルンと巻いて２個。
ちょっとカッチリ巻かれてて、手にズッシリと温かい。
噛むとムチッと最初はご飯が抵抗し、けれどスパッと歯切れると口の中でパラッとほぐれる。
口の中にやってきたときにはズッシリとした塊で、それがたちまち炊きたてご飯に戻っていくのがたのしくて、しかもお米がみずみずしい。
どこを食べても具材がしっかり混じって口にやってくるのもアリガタイ。

出汁がしっかりきいた味噌汁。
味噌は薄めでなめことネギと油揚げ。
具材のうま味を自然に感じる。
お漬物は自家製ぬか漬け…、自家製米のお店だからぬかも自家製。
風味が豊かで香り華やか、醤油いらずのオゴチソウ。

それから追加で玉子焼き。
実はこれを目当てにやってきたようなモノであります。
砂糖、醤油に塩、甘辛と４種類の味を選んでたのめるステキ。
砂糖で甘くしたものに醤油をかけていつもは食べる。
砂糖で焦げてカステラみたいになった玉子に醤油の風味が混じって、白ご飯のおかずにピッタリ。
けれど今日は味がついてるおむすびご飯のお供のおかず。
だから程よく甘くて塩の風味もおいしい、甘辛味にして食べる。
ふっくら焼けて表面コンガリ。
ジリジリ鍋の上で焼けてる音が聞こえるような姿にまずはうっとりし、食べると中までキチンと熱が入っているのに、フックラトロンとなめらか。
笑っちゃうほどおいしくて、やさしい味にお腹もホッと、安心をする。
オキニイリ。

定食につく料理も程よい。
木綿豆腐に切れこ明太をタップリのっけて一緒に食べる。
フルッと豆腐が舌でつぶれて、プチプチ魚卵がこわれつつゆっくり海の香りをさせてなくなっていく。
醤油いらずで、コクまでもらう…、ネギがシャキシャキ、歯ざわりもいい。
茄子にさつまいも、それにピーマンの天ぷらが薄衣にてフックラおいしい。
お腹がポカッとあったかになる、オゴチソウ。

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2012/11/06 (Tue) 丸の内リム：和 Comment(0)

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