新宿に野暮用で出て、そうだ、箱寿司を覗いていきましょう。
昨日、なくなってしまったのを発見してがっかりさせられたお店じゃなくて、昔からある本店にきて、お彼岸だからでもあったのでしょう…、次々、お客様がやってきておみやげ買って帰るところをみてホっとする。
なくなってもらっちゃいけないお店…、ずっとがんばっていてほしいなぁって思いながらイートインスペースで軽くつまんだ。
2種盛りというココの名物…、穴子の三角巻きと鯵の握りの両方味わうことができるお得なセット。
ギッシリではなくフックラご飯を海苔でくるんで仕上げるのに、この三角形という形が具合良いのでしょう…、口に含むとはらりとほぐれて、舌の上にしゃりに具材がパラリとちらかる。
焼いた穴子の香りが甘く、かんぴょう、しいたけ、そしてきゅうりがカリッと奥歯で砕けて青い香りで口を潤す。
鯵のにぎりは生姜とネギの風味と、強めの酸味のシャリがキリリと味引き締める。
「さくら寿司」という季節の押し鮨。
茹でたエビに昆布じめの鮭、サヨリに鯛にとびっこちらして昆布をのせてバッテラ風に仕上げたモノで、シャリには桜の色をうつし一足先の花見気分を盛り上げる。
ムチュンと歯切れるエビの食感が色っぽく、プチプチ小さな魚卵がはじけて、口の中に花咲く感じにウットリします。
赤出汁もらってお腹を軽く温めて、またまいりましょう…、贔屓する。
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それからちょっと気になっていたラーメンの店に行くことにした。
札幌に本店を持つという「幻一」というラーメン店で、エビラーメンを売り物にしているんだというのであります。
エビの風味で味わうラーメンは、小さなはやりをみせてるようで、なにしろ日本人は無類のエビ好き。エビの旨味や香りは一種独特で、しかも強烈。豚や鶏と言った陸の動物系では出せない味を作り出すことができるから、新しい味を求めるラーメンマニアな人にも、いいのでしょうネ。
場所は新宿駅の西口からちょっと歩いた小滝橋通りの裏路地で、つまり東京ラーメンの聖地のような場所にある。カウンターに厨房だけというスッキリとした店の造りで結構、はやっておりました。
お店の中はエビの匂いに満たされていて、もうそれだけで気持ちがあがる。
スープは「塩味・味噌味・醤油味」の三種類で、それぞれベースはとんこつスープというのが独特。エビのスープととんこつスープの割合、あるいは背脂の量の多い少ないによって「そのまま・ほどほど・あじわい」という三種類、麺が細麺、太麺と2種類あって、都合18種類のメニューがあるという具合。
エビの旨味が素直に味わえるという「塩のそのまま細麺」と、一番の売れ筋という「味噌のほどほど太麺」をたのんで食べる。
2つ並べてみてもあまり見た目の違いがわからないのにちょっと笑うも、エビの香りのすさまじいこと…、そして食欲そそることにはビックリします。
ラーメンの上には紅しょうがを練り込んだという赤い天かす。エビの頭を炒めて作った黒い味噌。玉子に叉焼、ネギがちらりとちらかっていて、スープをすすると口いっぱいにエビの旨味が広がっていく。
こりゃ、旨いです。食べてくうちに塩のスープは確かにエビの味が強烈に舌に残って、味噌の方は味噌そのもののコクを海老が包み込むという、後味の印象が違ってくるのがオモシロイ。
何より麺が旨いです。ザクッと歯切れる食感に、ヌルンと喉を撫でるなめらか。豚背脂もそれほど気にはならなくて、また来たくなる味でござった、オキニイリ。
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