蕎麦でスキッとお腹をたのしく満たしましょう…、と、それで新宿。
永坂更科布屋太兵衛に来ます。
なぜだか好きなお店であります。
新宿の街にあって不思議なほどに下町風な造りで、上等価格の蕎麦専門店というコトも手伝ってでしょう。
お客様も落ち着いたシニアな感じでそれが落ち着く。
二人がけとか四人がけのテーブルが並ぶ真ん中。
大きな20人がけほどのテーブルがひとつあって、そこの端っこに座るとお店の様子がもれなくみれる。
厨房の中。
配膳場。
たのしそうに蕎麦をたのしんでいるお客様。
目からあじわうおいしい景色が大好きで、そこに座って料理を待ちます。
いつもココでは「生粉打ちせいろ」をたのんで食べる。
噛みごたえのある太くてむっちりした蕎麦で、量以上の食べごたえがあるのがたのしくメニューもみずにそれをたのんでしまうのだけど、今日は店頭ショーケースの中。
気になる料理があってそれをためしにたのむ。
「天ぷら梅おろし蕎麦」というコレ。
大きな木鉢に冷たいそば。
そこに具材をちらして仕上げる。
かつて「鮭ちらし」というここの名物料理があって、千切りキュウリに焼鮭をほぐしたモノにカニカマ、それから大葉がちらされていた。
その名残とでもいいますか。
鮭のほぐし身をエビの天ぷらに代えて、バージョンアップという感じ。
山なりにした蕎麦の真ん中に大根おろし。
練ってペースト状にした梅干しに、ドッシリ大きく立派な梅干し丸ごとのっけてそこにエビのてんぷらを沿わせて飾る。
細切りキュウリ、蟹のかまぼこというのは鮭のちらしのまんま。
糸状にした鰹節。
甘辛に煮たしいたけと具材豊富で、目ににぎやかなのがなによりゴチソウ。
キリッと冷やしてしめた蕎麦に千切りキュウリは相性がよい…、ネギのように香りや辛味が強くなくみずみずしくてシャキッと歯ごたえ軽快で蕎麦の風味や食感ひきたておいしくさせる。
ボクが冷たいぶっかけ蕎麦を作るときにはまず間違いなくキュウリを使う…、それもココで学んだコトでございます。
出汁が徳利にたっぷりはいってやってくる…、せいろでたのんでついてくる出汁の優に倍は入っているでしょうか?
上からかけてぶっかけみたいにしても良し、せいろのように蕎麦猪口にいれつけて召し上がってもおいしいですよ…、と、その両方の楽しみ方をするためたっぷりついてくるのでありましょう。
ココの出汁は関東風に濃い色合いで、けれど辛味よりもうま味が強くていつもたっぷりつけて味わいたくなるおいしさ。
だからこうしてたっぷりたのしむコトができるのはうれしい限り。
まずはそのまま蕎麦だけつまみ、蕎麦猪口につけズルンとたぐると、蕎麦の香りがフワッと口にひろがっていく。
大根おろしの上にトクトク注いで、蕎麦と一緒にたぐってみたり、鰹節とかしいたけとかとグルンと混ぜて味わったりと一度でいろんな蕎麦の楽しみ方ができるのがオモシロく、最後にそば湯を猪口に注いでゴクリと飲んで、お腹にやさしくふたをする。
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