会社の新年会の今日…、四谷の嘉賓でわいわいガヤガヤ。
中国家庭料理のお店。
気軽でしかもおいしくて。
そのおいしさも、上品で複雑な味じゃなくって単純、パキッとメリハリきいてて鮮やかな味。
わかりやすくてお酒を飲むにも、お腹いっぱいをたのしむのにもピッタリしてて気軽な宴会をするのにいい店。
同じように思うお客様も結構、沢山いるのでしょうね。
他のお客様たちもほとんど新年会モード。
ビール、焼酎、紹興酒と乾杯、乾杯、メートルあげてる。
元気な日本が戻ってきたようなたのしい景色にウットリします。
何度やってきてもたのむ料理はほとんど変わらず。
オキニイリのモノをメニューもみずにあれこれたのんでテーブル飾る。
必ずココでまずたのむのがエビの炒め揚げ。
ポッテリとした玉子の衣をまとって揚がった天ぷらみたいなお料理でエビはプルンと色っぽく、衣はサクリと玉子の香りを口一杯に広げてく。
山椒の風味の塩をパラパラかけながら、パクリパクリと口に楽しく放り込む。
他にもあれこれ…、いくつか料理をとって食べるも、こうして写真を撮るとなるほど。
安く料理を作るためなんでしょう…、食材の種類が少なくほとんどどんな料理にもピーマン、玉ねぎ、人参が入っているのに気づきます。
まぁ、しょうがない。
それでもソースやタレにスパイス調味料の種類が変わればまるで別の料理になってる。
大衆的な店の料理はこれでもいいんだ…、って妙に納得してしまう。
豚肉の代わりに揚げたワンタン使って甘酢ケチャップで仕上げた「揚げワンタン」って賢い料理。
ワンタンの中にはエビのすり身をタップリいれて、ワンタン食べると最初はサクッと皮が壊れて次にムチュンとエビのすり身がやってくる。
しばらくすると、皮がトロンとなっていくのもおいしくて、酸味、甘みが食欲わかす。
オイスターソース味のチキンとカシューナッツの炒め物。
トーチで味と風味をつけて炒めたつぶ貝。
それから蒸した骨付き豚肉。
どのお料理も食べ慣れた味。
いつやってきて食べても同じような味わい、風味に食感、香りであるのがステキ。
いつもは少人数でテーブル囲んで食べるこうした料理も、今日のように大人数で同じ食卓囲んで食べるともっとおいしくたのしめる。
中国料理って、同じ料理をみんなで一緒につついて一緒に仲良くたのしくなってく…、そんな食事にピッタリの料理なんだって実感します。
祝いの席ならではのお料理ひとつ。
おこげをたのむ。
熱々の皿。
そこにこれまた熱々のおこげをおいて、テーブルの上でジャジャっとあんをかけて仕上げる。
かけた途端にジューって音がするのです。
シズル感。
耳が感じる温度感。
乾いたおこげを、トロンとツヤツヤなめらかとろみのついた具材がかかる。
最初はサクサク。
揚がったばかりのおこげが軽く口の中で砕けて壊れる。
そこにとろみが混じって食感おだやかになっていくのもなかなかおいしい。
けどそのサクサクのおこげが徐々にとろみを吸い込みトロンとやわらかになっていく。
この状態がボクは好き。
揚げた炭水化物に無数の穴があき、そこにとろみがはいるコトでネットリ、ムッチリ、味わい豊かになっていく。
タケノコ、人参、パパイヤに、エビに豚肉…、具材さまざま、そのさまざまな食感がおこげの歯ざわりたのしくさせる。
ピリリとときおり、胡椒の香りと辛味が舌をつねるように刺激して、かなりの分量、食べ飽きないのにウットリとする。
そしてココの名物料理。
牡蠣あえそばを食べて〆。
初めて見る人はほぼ確実にビックリします。
だって麺だけ。
それもまるで素麺みたいな細さで、でもラーメン色という不思議の麺。
それがウネウネ、山盛りにお皿にやってくるだけでそれ以外の具材と言えば刻んだネギ。
そして麺に埋もれた千切り生姜。
何か忘れちゃいませんか?って、突っ込みたくなるシンプルさ。
しかも麺と麺がくっついて、箸で持ち上げるとモッサリいくつもまとまって持ち上がってくるのでこれって、伸びてるんじゃないのと思う。
なんとか一口分ほどを箸でつまんで口にそっと放り込む。
するとビックリ、口の中でバサッと麺の一本、一本がほどけてちらかる。
噛むとほどよき歯ごたえがあり、この細い麺が全部アルデンテというおどろきの麺。
なんどコレを真似て作ろうと思ってためしてみるても、絶対おんなじようにはできない。
これほど不思議な料理は他になかなか知らない。
味はオイスターソースの旨みと風味と油の甘み。
それに麺自体のちょっとクスリっぽい匂いとでもいいますか…、蒸して仕上げた麺ならではアンモニアっぽいすえた匂いがオイスターソースの味をひきしめている。
食べた途端に癖になる味。
今日もハフハフ、モグモグ、たのしく味わう。
この和えそばと一緒に必ず食べるのが、牛肉粥。
モソモソ、口の中にいすわる麺を、スベスベとしてポッテリ、なめらかな中国粥がスルンときれいサッパリ流してくれて、次の一口をおいしくさせる。
お腹もポワンとあったかになり、気持ちをやさしくしてくれる。
今年一年、いろんな仕事ができますように。
ひとりでも多くの人を、飲食業という仕事でシアワセにしてさしあげられますように…、とみんなで誓って今日のよき宴会のしめくくり。
杏仁豆腐をツルツル食べて、お腹いっぱい、家まで歩いて帰りましょ。
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