新宿三丁目のニューフェイス…、「ジップ」っていうワインバーを覗きにきます。
最近、東京の街に増えはじめ、しかもどこもがそこそこの繁盛をみている業態のひとつがこうしたワインバー。
気軽なワイン。
ワインがおいしく感じる料理。
自分のペースに合わせて自由に「飲む」と「食べる」の割合を加減しながらその日の気分をたのしく演出してくれる…、そんなお店がいろんなところに増え始めている。
特に新宿。
伊勢丹近所に集中的に展開をしてどこもシッカリ成功している「マルゴ」グループに触発されてでしょうか、ワインバーがかなり密集しはじめている。
そしてこの店。
去年の冬がはじまる頃にオープンをした。
新宿三丁目の駅から数分。
とは言え街の中心部からは反対側の静かなエリア。
二階部分にはダンス教室があったりする、かなり古ぼけたビルの一階。
ほとんど宣伝をしていないのに、いつもお客様でにぎわっている。
週末なんか早くこなくちゃまず座れないほどの繁盛ぶりで、ビックリします。
「JIP」というこの店名。
日本のワインばかりを揃えて、そのおいしさを楽しんで…、というメッセージを含んだ店名なんだっていう。
お店の中にはワインショップが併設されていて、常時200種類以上のワインが販売されてる。
それを買って1500円の抜栓料を払いさえすればお店でたのしむこともできるという。
ヨーロッパやニューワールドのワインに比べて、好き嫌いがはっきりする。
ワイン文化が若い分、まだまだ未熟なところはあるけど、日本ワインならではの特徴もあり、それを気軽に楽しめるこうしたお店があるのは決して悪くない。
グラスワインがいつも20種類ほど用意されてて、しかも400円からという値段設定も気軽でいい…って思ったりする。
そうそう今、東北のワインが充実してて地震に負けるなキャンペーンみたいな感じになっているのもたのしく、ステキ。
料理も国産食材にこだわった野菜がメインで、季節柄アスパラガスが今日は売り物…、けれどココはやっぱり肉をガツンとためしてみませんか…、と。
トリッパたのむ。
かつてトリッパなんて、あまり普通にはみかけなかった。
見かけるとしたらちょっとマニアなイタリア料理店か、あるいは焼肉の店のハチノス。
ところが最近、かなり一般的になってきた。
調理法もかなり多彩になってきて、ココのは煮込み。
トリッパの煮込みと言えば、大抵、トマトとオリーブオイルで煮込むとこ、ここのはデミグラスソースとトマトソースを使った、濃厚味でオモシロイ。
しかも野菜がタップリはいってまるで肉だくさんのラタトゥイユ。
肉もトリッパだけじゃなく、すじ肉それからアキレス腱といろんなところが混じってる。
クニュクニュ、プルプル、サクサク、ふんわり。
いろんな食感が一度にたのしめ、なんだか得した感じがします。
ココのシェフはもともと和食の調理人というコト。
だからひとつの料理にそんなにこだわらず、自由自在に日本のワインにある味を作っているのが好感持てる。
洋食的な料理やバルっぽい料理など、魅力的なメニューがあれこれ揃う中、気になっちゃうのがやっぱりハラミ。
ハラミのソテなる料理をたのむ。
熟成きいたかなり繊維がバサバサとした、よきハラミ肉をそぎ切りしたもの。
それを塩とバターでソテしただけ。
これがおいしい。
噛みしめるとおびただしい量の肉汁が、ジュワッと噴き出す。
脂の旨味。
肉の香りと、ほんの少しの内臓臭。
塩の加減が絶妙で、ちょっと強めでそれが肉の旨味を引き出す。
ワインをおいしくさせてもくれる。
肉の下には炒めたきのこと野菜がタップリ。
パリパリとしたレタスの鮮度も抜群で、サイドの芋もホクホク、最高。
ここの料理を作る人。
塩の加減が絶妙で、ワインにあった料理のコトをよく知っているとそう思う。
ただ残念なのが、厨房の中で彼が一人で孤軍奮闘。
週末は違うのかもしれないけれどこのサイズの店で調理人が一人じゃちょっと荷が重い。
だから料理がでるペースがちょっと遅くなってしまう。
その分、お酒をたのしんで…、というコトなのかもしれないけれど、でも残念。
ボクとしてはもっと料理がテキパキでれば、もっとお酒をお替りできた。
今後、どんな風になるのか、ちょっと見守りたくなる感じ…、いい店、一軒、また誕生。
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〆をどこか近所でしようと、ぶらりぶらりと散歩する。
ところが時間がちょっと遅めで中途半端で、それでなかなか好みの店がみつからない。
新宿三丁目を振り出しに、四ツ谷の方に向かってそれでも見つからず、結局再び、新宿に向けぶらぶらあるいて、それで一軒。
「あずま」という洋食レストランがまだやっているのを発見す。
好きな店です。
昭和な洋食。
デミソースがおいしくできてて、ナポリタンがケチャップ色をしているお店。
コロッケ、とんかつ、ハンバーグ。
ビーフソテやらオムライスと、洋食屋さんにあるべき料理がすべて揃った良心的なお店でもある。
それでそこ。
滑り込んだ直後にお店の表のライトが消されて、これでラストオーダー。
なんたるラッキー。
オキニイリの料理をとってズラッと並べる。
「じゅうじゅう焼き」というココの名物。
鉄板の上にざく切りキャベツ。
油を少々。
上に肉をどっさり乗っける。
肉自体には醤油ベースの下味がつき、ほどよく焼かれているからあとは、タレを好みでかけまわしキャベツを蒸し焼きにすればそれで出来上がり。
パチパチ弾けるキャベツが焦げて、甘い匂いがやってきて醤油に少しのお酢にニンニク。
大根おろしに生姜の入ったタレがおいしい香りを発する。
肉とキャベツの割合は、おそらく1対5ぐらいなんじゃないかと思う。
そう考えるとちょっと貧しい食べ物で、でもそれこそがおいしい秘密…、野菜を沢山食べられるのもウレシイ限りでご飯がすすむ、いいおかず。
デミグラスソースがたっぷりかかったハンバーグに、ナポリタンがサイドをにぎわすたのしい一品。
それにサーモンフライを添えて、バクバク食べてお腹を満たす。
今日はたっぷり歩いたから、これもいいかと気持ちをちょっと慰めながら家に戻ってお風呂に入る。
明日はまたまた食べる仕事をなりそうです。
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