お茶を飲みます…、「らんぶる」という喫茶店。
1Fは20席弱の小さな喫煙フロアーで、階段おりて地下に行く。
これまた20席ほどの小さな地下一階と、壮大な吹き抜けの下の100席超える大きなフロアが地下二階。
そのどちらもが禁煙席で、新宿でこれだけ大きなタバコの煙を気にせずお茶をたのしめるお店は稀少。
だからいつも混んでるんだけど、うれしいコトにテーブルひとつあいてて収まる。
ベルベットの椅子、小さなテーブル。
典型的な喫茶店にて何しろここの正式名称。
「名曲・珈琲・新宿・らんぶる」でありまして、かつてクラシックの音楽を聞くというコトと、コーヒーを味わうというコトが同義語だった。
どちらも時間をおだやかに、無駄遣いする贅沢の代表だった時代の名残。
なくしちゃいけない日本の宝…、って思ってしまう。
オレンジスカッシュを選んでたのむ。
レモンスカッシュにしようかって思ったんだけど、魔が差しちゃって(笑)。
細かな、けれど頑丈な泡。
口の中をブクブク、つねるようにしてはじけてこわれて喉を踊らす。
オレンジコンクにレモンの酸味に背筋がピシッと伸びるよう…、リフレッシュメントとはこういうコトをいうのでしょうネ、疲れたスキッととれていく。
それにしてもさくらんぼうのシロップ漬けが炭酸の泡に包まれ浮かんだり、沈んだりをする姿をみてるとなつかしくって笑顔になります…、オキニイリ。
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夜を新宿、花園神社のそばにある「ねこ膳」という定食屋にて。
「新宿一、焼いた魚がおいしいお店」と、小さな看板にキャッチフレーズ。
看板に偽りなしの、確かに魚のおいしいお店で、店に入ると一日中、魚がやけるおいしい匂いが漂っている…、今日もお店に入った途端にお腹がグーッ。
しかも魚を定食で、気軽に食べるコトができるというのがありがたくって、お店の中にはズラッと「家庭料理不足」な男子が並んで食事をたのしんでいる。
まずは魚…、おいしいホッケがありますよ!というのでそれを定食に。
ホッケを生まれてはじめて食べたのってボクが20歳になった頃くらいじゃなかったかなぁ…。
そもそも四国にいた頃は、そういう魚の存在すら知らなかった。
鮮度管理がむつかしく、初めて食べたモノも冷凍。
脂こくってあんまりおいしい魚じゃないなって思ってた。
ところが食材流通のシステムがどんどん良くなり、今ではおいしいホッケを東京でも食べるコトができるようになってきた。
ブリッと歯ざわりたくましく、魚ばなれした歯ごたえと強い旨味と脂のコク。
今日のホッケもそういう味わい。
大根おろしと生姜のがりがあしらいにつく。
それで口をサッパリさせつつ、食べるとホッケの旨味が一層、おいしく感じる。
それから揚げ物。
まずはとんかつ。
薄めのロースに細かなパン粉を軽くつけ、植物油でサクッと揚げる。
パン粉がカサカサ、軽い食感。
肉を食べるというよりも、揚がったパン粉の食感をたのしむための仕上がりで、これがご飯のおかずにおいしい。
それからココの名物料理の盛り合わせ。
チキンカツに唐揚げ、ポテトコロッケ、ウィンナフライと盛りだくさんで特に胸肉を使ったチキンフライがムチュンと歯ごたえたのしくオキニイリ。
八丁味噌を使った味噌汁…、これがコッテリ濃厚で、ご飯がモリモリ進む味わい。
ご飯少なめでお願いしますと言ってやってくるのが大きな茶碗一杯の普通の店なら大盛りサイズ。
お腹をみたすたのしみににっこりします…、いいお店。
ちなみにこの店…、今年に入って24時間営業を開始した。
3年ほど前、24時間営業をしたことがあり、夜を眠らぬ新宿という街ならではの繁盛をしていたんだけど、人の手配ができなくなってそれで一時期、深夜はお休みとっていた。
やっぱりちょっと大変なんだけど、お客様のコトを考えて頑張ってみようと思ってやっているんです…、って、これは贔屓しなくちゃいかん。
朝に来るのも悪くないかも…、って思ったりした、また来よう。
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