夜を軽く餃子でご飯。
新宿御苑にあるKINKO’Sでアウトプットするモノがあって、それで途中下車をする。
仕事をすませて、何を食べようと近所をウロウロしていたら、この店発見。
「福包」っていう餃子のお店。
福を包んで焼きましたってコトなのでしょうネ。
前からちょっと気になっていた。
お店の表に貼ってある、メニューを見ると餃子数種とおつまみみたいな料理ばかりで飲み屋っぽいか?と思いもしました。
けれどお店の中を覗いてみると、金髪、青目のおにぃさんとおねぇさんが、どんぶり飯を片手に餃子を喰らってた。
そのさまあまりに格好良くて、よっしゃ、ボクも飯で餃子とお店に入る。
田舎にいた頃。
餃子はラーメンとかのあくまでサイドで、他に例えればサラダのような存在だった。
サラダでご飯を食べぬように、餃子でご飯を食べられるとは思いもしないで関東に来る。
そしたらなんと。
餃子ライスというモノがラーメン屋さんのメニューにあったりするではないの。
関東の人が関西人をお好み焼きや焼きそばでご飯を食べる不思議な人って驚くけれど、ほとんど小麦でできている餃子をおかずにご飯を食べるコトができる関東の人もあいこじゃない?ってボク、思う。
お店に入ると、一段上がったところにキッチン。
排水設備を取るために、一段上げなきゃいけなかったのでありましょうネ…、コストをかけるコトができれば客席部分も上にあげ、お客様と働く人の目線を合わせるようにするんだろうけど、それもできぬほどのローコスト。
とは言え、お店の中は清潔。
キッチンの中もピカピカきれいに磨かれていておいしい匂いが充満してる。
悪くはないかと、思って注文。
餃子にご飯、スープやそれから副菜とって定食風にすることにした。
注文入ると、さっそく調理…、という手順。
のように思って待っているのに、なんだか不思議。
仕組みが整ったお店で食事をするのはとても気持ちいい。
けれど仕組みが整いすぎたお店の食事は冷たく感じる。
この店がそう。
注文しても料理が仕上がる気配がしないのですネ。
餃子を焼く音。
鍋を振る音なんてしないで、粛々と、まるで精密機器が工場の中で作られていくような雰囲気。
ほとんどのモノがどこかで作られ、それを加熱し盛りつけるだけ…、なのかもしれない。
けれどそれでももう少し、料理を作る音がしててもいいのになぁ。
21世紀の料理って、こういうモノかもしれないけれど、なんだかやっぱりモノ足りぬ。
餃子6個で290円。
コロンと小さめ、皮はプルンと薄目でだからお腹にたまらず、中のあんを味わうコトができて、これならご飯のおかずにいいかも。
肉汁ジュワっとかなりたっぷり。
こんがり焼けてて、表面パリッとなかなかおいしい…、よく出来ている。
おかずに茄子のあんかけ風。
乱切りにした茄子を油で揚げたモノ。
それをお皿に盛ってから、ひき肉たっぷりのあんかけをたっぷりかけただけという、つまり鍋を大きくゆすらず作れるレシピ。
手間も技術もかけずにできる。
手抜き料理といってしまえばそれまでだけどこれが案外おいしくて悪くないのにビックリします。
スープは青のりがたっぷりはいった塩味スープ。
ほんの少しのごま油にて、風味をつけてこれまたおいしい。
かなり研究し尽くされた感あるお料理で、残念だなぁ…、ってモノがないのがとっても不思議。
しかもスゴイと思ったのが、全ての料理が同じタイミングで仕上がり一気にやってくる。
隣にいたのが飲み客で、その人たちの料理は出来上がり次第、ちょっとづつパラリパラリとやってくる。
ご飯をたのんで食べるボクには定食的にやってくるという、このシステムにまた感心。
それからラー油がおいしい。
スキッとしてて辛味がピンッとたってる感じ。
それ以上に、豆板醤のような赤い辛い味噌に山椒をたっぷり練りこんだ、山椒辛味噌がまた旨い。
ヒリヒリ辛くてしかもしびれをたのしめて、茄子の料理を使ってみたり、あるいは餃子に酢醤油じゃなくこの味噌乗っけて食べるとヒーハー、ご飯のお替りしたくなるほどおいしくなってくれるのが、おいしい工夫でオモシロイ。
スープやご飯以外の全ての料理が290円というわかりやすさも今風で、これだけ食べても800円に届かなかった…、外食産業、恐るべし。
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