そして夜…、西新宿にある「ホルモン忠吉」ってお店で軽く。
仕事がらみで知り合って、ぜひ、来てみたいと強烈に思って早速やってきてみる。
それというのも、お店のある場所。
清水橋というかつては陸の孤島のようなお店の場所が、かつてボクが住んでいた家の近所だったのでありまして、あまりにそれがなつかしく。
ボクが一人暮らしをはじめた場所の近くで、人の目線の街はそれほど変わっていない。
けれど顔上げ空を見上げると、超高層のマンションがたくさんできてて、あぁ、四半世紀という年月はこの東京ではなんと街を変えるんだろうと、ちょっとしんみり。
さてこのお店。
表通りに面してはない。
住宅街に入っていく、小さな路地に面したお店で、四軒長屋の一軒分。
一階にカウンターと厨房があり、二階にテーブル。
小さな店ではあるけれど、キレイでしかも清潔で。
6時オープンの6時10分についたらもうすでに、二階は満席。
いつも開店を待ちかねお客様がやってくるんです…、って。
最近、飲食店の夜は8時くらいにならないと満席にならないって悩む経営者が多い。
なのにこうして、開店を待ちかねてくれるお店もあるんだ。
そしてボクも、そうしたお店の一部になってる。
なんてステキと思ったりした。
まずはハツの刺身をもらう。
ウットリするようなキレイな発色。
レバーに比べて、カッチリとした歯ごたえで、サクッと歯切れてネットリ舌に絡みつく。
臭みはなくて、うま味がジワッと滲んでくるのに、体がウットリ。
ひさしぶりに生ビールを飲み、ジュワッと喉を癒して味わう。
それから鶏皮。
それに鶏のセセリをもらう。
首の部分の肉ですね…、どちらも塩焼き。
脂の乗った鶏皮をコンガリ焼くと網に火がつくほどに脂が滴り落ちて、炭にあたって煙になってそれが肉にこびりつく。
昼も煙の香りステキな焼き鳥を食べ、夜も煙の香りをたのしむ。
コリッと硬くて歯ごたえのあるセセリをモグモグ、顎を使って味わって、それから牛のツラミを焼いた。
「面」の「身」…、つまり顔の肉。
牛は一日中口を動かし何かを食べてる…、だから一日中使ってる肉であります。
だからかなり硬くって普通は煮込んでやわらかくする、けれど切り方ひとつで硬い肉もおいしく食べられる…、むしろ硬さをたのしむ料理になったりするのがオモシロイ。
ホルモンコンガリやいて〆。
脂の乗った見事なホルモン。
塩とタレ、どちらがおいしくたのしめますか?と聞いてみたらば、断然タレです!と。
それでタレで、揉んでもらって網に置く。
置いた途端にギュギュッと縮んで、脂がブリンと艶々してくる。
しばらくすると脂が落ちて、鶏皮焼いてるときと同じく煙がでてくる。
ヒックリ返すと、キレイな焼き色。
タレがシッカリしているのでしょう。
カラメル状にキレイに焦げて、そして再びヒックリ返すとカリッと皮の部分が乾いて仕上がっている。
口に入れるとトロンととろける。
とろけて脂の甘味がにじみ、煙の匂いが鼻から抜ける。
なんてシアワセ。
体に滋養が染みこんでいく…、体の疲れていたんだ場所が、たちまち癒され修復されてくまるで医療用の接着剤のような効果を体が感じる…、オゴチソウ。
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