夜はたのしくどうにもこうにも止まらない…、中野で帰ってしまうのもちょっとさみしくそれで一駅、西に向かって逆走をする。
中野の隣の高円寺。
駅前広場から路地を入っていくとちょっと怪しげなるビルがあり、その一階に小さなレストランがひしめき合ってる。
どのお店も10席くらいから30席ほどの小ささでスタンドバー風のカレー屋さんとか、パテの店とか一癖、二癖ある店ばかりでワクワクしてくる。
その一軒。
チョップスティックって言うベトナム料理のお店があって、ひさしぶりに覗いてみます。
東京に数あるベトナム料理屋さんの中で唯一「生のフォー」を使って商売しているお店でそれがおいしい。
悶絶レベルのゴチソウで、それを〆にと来てみたのだけど、やっぱりココでもちょっとつまんで、酒にする(笑)。
まずは揚げ春巻きをたのむと注文してから春巻きをくるみはじめる。
当たり前のコトなんだけど、大きな店ではくるんでおいて、それから揚げる。
だから皮がパリッとあがらぬところが多い。
ココの春巻き…、まるでレース編みで作った皮じゃないかしらって思うほどに皮が細かく破裂して口に入れるとそこがサクサク、儚くほぐれておいしい、おいしい。
葉っぱにパクチータップリそえてくるんで食べると口やお腹がスキッとリセットされる。
次の料理にダイブイン!
ベトナム風の牛筋カレーっていうのがある。
トロトロになるまで煮込んだ牛すじを、ココナツ風味のカレーで煮込んで、それをなんとバゲット浸して食べるんだという。
フランスの植民地だった時代の名残。
ベトナムに行くと一番人気の屋台は、フランスパンでナマスや肉を挟んだバゲットサンドイッチだったりするのが、エキゾチックでおもしろかったりするのだけれど。
さすがにカレーをバゲットで食べる食べ方ってはじめてでした。
一口大に千切ったパンにカレーをタップリ吸い込ませ、食べると、あああああ!
後から後から辛さが次々、襲ってきます。
首から上がまるで南国。
赤道直下の太陽に照らされてるみたいな感じがしてくる。
カレー自体が旨いのです。
ココナツミルクの甘味と香り、そこに牛肉スープのうま味。
それをスパイスがキリッと引きしめ、ご飯で食べても旨いだろうなぁ…、とそれでご飯をもらってカレーと一緒に食べる。
するとおやまぁ、不思議なコトにご飯と一緒に食べると辛味が穏やかになる。
多分、ご飯の甘みやみずみずしさが辛味はやさしくさせるのでしょう…、パンで食べると辛味がそのまま直接舌の上に乗っかる感じがいいのでしょうネ…、酒のつまみの料理になってる。
そしてフォーを2種類とります。
一つは幅広のフォー。
それをクリアなスープの中に入れ、クツクツ煮込んで鍋焼きうどんのようにしたモノ。
キャベツや玉ねぎ。
ニンジンなどなど野菜がタップリ入っててその食感はトロンとやさしい。
スープは甘くて上等で、幅広フォーをツルンと食べると、これがムチムチ。
しかも歯ごたえシッカリしてて、やわらかなのにハリがある。
粘らずスルンと喉にやさしく流れこむ、なんておいしい。
生のフォーって、ボクらがいつも食べてる乾燥フォーとはまるで違った味わい。
なにより食感たくましく、なのにツルンとなめらかなとこにウットリします。
それからもひとつ、牛肉フォーをたべてみると…、と。
腰が抜けるほど、これがおいしく、さっきまであれほど旨いと食べていた鍋焼きフォーに気持ちが剥かなくなるほどの味。
スッキリとした鶏のスープに、牛肉の脂のうま味が混じってスキッと透明なのにまるでとろみをもって麺に絡み付いてくるよな感じがしてしまう。
葉っぱにパクチー。
それがシャキシャキ、フォーにからんで食感にぎやか。
細くてツルンとスベスベしてて、見た目はやさしく履かないように見える麺が、舌にヌルンとからみつき存在感が抜群なのがなんともステキでハマってしまう。
ひさしぶりに来たこのお店…、昔、来ていたときには昼にばかりきていた。
お昼に来ると食堂風で、それはそれでいいのだけれど、夜にやってくるとまるでアジアの屋台で食べてるようなドキドキワクワクが一層おいしさ盛り上げる…、動画を一枚。
ここのお店の公式ホームページに貼られたお店の紹介動画なんだけど、なかなかいい感じでお店の雰囲気伝えています。
とは言え実際やってくると、こんな程度じゃないというのがわかろうものです。
わかりにくって夜になると真っ暗になる路地の先。
しかも屋台で食べてるみたいなこんなところに10時すぎても次々人がやってくる…、みんながたのんで食べてる料理がみんなおいしそうに見えてなんだかなやましく、あれも食べたい、これも食べたい。
また来なくっちゃって思って時計をみると、おじぃちゃんの寝る時間(笑)。
名残り惜しくも退散しました、金曜の夜の腹がよろこぶ大騒ぎ。
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