そして〆を移動して、高円寺にてベトナム料理。
チョップスティックっていうお店に来ます。
高円寺の駅前にある八百屋さんの軒下を、ガラガラ声の威勢のいいおにぃさんたちを避けるようにして通りぬけ、昭和ムードがプンプン漂うビルに飛び込む。
一階部分は飲食店が6軒ほど。
お店同士を隔てる通路が、まるで表の路地がそのままつながってきたようなしつらえ。
建物の中にいるのにどことなく屋外の屋台街で食事をしているような気がする。
そんなところがまずこの店のおいしい先味。
フォーが売り物のお店であります。
日本のフォーはほとんどが乾麺を使ってる。
ところがココは生麺で、だからこその食感を味わうコトができるのが売り。
そのフォーの食感を最大限にたのしむコトができるつけ麺。
スープは透き通った鶏がらスープで、そこに豚肉。
生のモヤシや刻んだネギ、揚げたニンニク、玉ねぎをタップリいれて茹でたばかりの熱々のフォーをひたしてズルンと食べる。
ツルツル、そしてムチムチの麺。
歯ごたえなめらかでけれど練らばぬ潔い食感独特。
スッキリしててけれどうま味がドッシリとしたスープに酸味が鮮やかで、喉をスルスル駆け下りていく喉越し爽快…、食べはじめるととまらなくなる。
それから日本ではココでしか食べることができないという「生のブン」。
断面がまんまるの麺で、細いと日本のひやむぎみたい。
その太いのがあるというので、たのんで食べる。
米を使った純白の麺。
太さはひやむぎとうどんの間というとこですか。
突き出し仕上げる麺だから表面なめらか、けれどところどこにザラザラとした傷のようなものがある。
そこがスープをたぐりよせ煮込んだわけじゃないのに味がしっかりついて口の中へとやってくる。
スープは牛骨を丁寧にとったスープで具材も牛肉。
このスープ。
ほのかに甘くしかも肉の香りがフワッと漂って、それを中華スパイスが奥行きあたえる。
五香に八角、漢方薬っぽい風味が体に染み込む滋養。
生のラディッシュ、水菜にパクチー、フライドオニオンもタップリと風味豊かで味わい深い。
なにより麺が旨くておどろく。
表面から芯にいたるまで均等に硬くて歯ごたえ半端ない。
唇をわけいるスルッとした食感もなめらかにして肉感的で、そのまま喉に流しこみたくなるのだけれど、噛むと歯ごたえたのしくてどうしようかと口が迷ってオモシロイ。
つまみの料理もいくつか用意されていて、、中でもビックリするほどおいしかったのがこの「パクチー豆腐」。
絹ごし豆腐にヌクマム、ネギ油、それにパクチーをタップリかける。
生のトマトにフライドオニオンをこれまたタップリ、ベトナム風の冷奴という風情の料理でそれぞれ食べるとクセのあるパクチー、ヌクマムの香りが渾然一体となりおいしい、おいしい。
フライドオニオンの甘さとトマトの酸味がすべてをひとつにまとめて、食べはじめるとスプーンがとまらぬ…、丼いっぱい食べたくなっちゃう、オゴチソウ。
麺だけでなくごはん料理も充実してる。
海南チキンライスをとって食べると、これが贅沢。
茹でた鶏のもも肉を分厚く切ってタップリのせる。
鶏の茹で汁を使って炊いたご飯はパラパラ。
ジャスミンライスではなくて普通のお米なんだけど、ココの分厚い鶏肉にはむしろこっちの方がいいかも。
タップリパクチー。
フライドオニオン。
それに砕いたピーナツをかけてそれがコツコツ、たのしい食感を生む。
噛むとナッツのうま味と油が奥歯ににじみご飯をおいしくしてくれる。
このご飯。
例えばフォーのスープをかけて食べるとおいしいスープご飯。
パクチー豆腐を崩して乗っけて食べるとまるでサラダご飯のようになってく。
パクチー豆腐のヌクマムダレにフォーを浸して食べても旨い。
ひとつひとつの味が丁寧、しかもしっかりしている上に料理のベースをなしている味が鶏がらスープは牛骨スープだという自然の味で統一されてる。
だからなにをどのように組み合わせてもおいしくなってくれるんだなぁ…、って思ったりした、この店かなりのオキニイリ。
このお店が作ったオフィシャル動画を一枚貼っておきます。
お店の雰囲気、臨場感もまさにこんな感じであります。
そうそうそれからこの店の隣の部分にベトナム風の焼き鳥の店ができていました…、ベトナムのレシピで作った屋台料理のニューフェイス。
両方の店で両方の料理を出前しあえるところもたのしくて、次は焼鳥って思ったりした、またこなくっちゃいかんです。
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