昼、新宿を西から東に軽く移動で、ランチにします。
クルンテープというタイ料理の専門店。
まぁ、へんてこりんな場所にあります…、新宿の伊勢丹からちょっと歩いたところなんだけど昼は静かで辺鄙感が漂う場所。
夜は良い子はあまり歩かぬ、色気に満ちた街の入り口。
けれどこのロケーションが中国料理でも洋食でも、当然和食でもない「各国料理」と分類されるマニアな料理のお店としては居心地の良い場所なんでしょう。
そもそも銀座の表通りにある各国料理のお店なんてのは、かなり怪しい存在で、むしろ新宿二丁目のちょっと手前という怪しい場所にある各国料理店の方が怪しく感じぬ。
このお店。
こうした場所でかなり繁盛。
3年ほどの間に次々、支店を回りに出してどこも繁盛させてる。
新宿御苑の緑が滲んで飛び出してきた…、そんな感じの街路樹がシットリとした雰囲気を出す通りに面した2階のお店。
昼の光が明るくて、ランチを食べるのにピッタリな場所。
昼のランチタイムであります。
近所の女子がニッコリしながら集って昼のお腹を満たす。
800円から900円の間で20種類ほどのランチ商品が用意されてる。
そのほとんどが麺に小さなご飯料理がつくというモノ。
カオソーイをメインにします。
チェンマイを中心としたタイの北部の郷土料理で、基本的にはカレーヌードル。
スープ麺の上に揚げた麺を乗っけるという、二段重に特徴がある。
クリーミーで、トロンとなめらか。
風味豊かなココナツカレー。
チキンを煮込んだスープのうま味と、ニュクマムの風味と辛みで味わうスープがやさしく味わい深い。
濃厚なのにスッキリ後口さわやかで、同じアジアの料理でも中国だったり韓国だったりの「油絵っぽい味の料理」となるで違った濃さがいい。
具材は茹でたキャベツと桜えびを揚げたモノ…、生のモヤシやネギがタップリ、そこにカレーで煮込んだ鶏のドラムがドサッとのっかっている。
オモシロイのがココのカオソーイ。
普通は中華風の卵麺がスープに浸かってでてくるんだけど、なんとお米の粉で作った平打ち麺が入ってきます。
ムチムチとしたやさしい食感の麺にカレーがからまってネットリ感をかきたてる。
揚げた麺は中華麺でそれはパリポリ。
その食感のコントラストがとてもたのしい。
パリポリとした揚がった麺もそのうちカレースープを飲み込み、シットリしてくる。
揚がった麺の香ばしさはそのまま、小さな穴が沢山あいた揚げ麺にカレーが入って、噛むとトロトロしてくるところにウットリします。
ムチムチしたお米の麺に、揚がった麺のパリポリが混ざって口が騒々しくなる。
肉感的に騒々しさに、乾いた感じに濡れた味わい。
スープ麺でもあると同時にあんかけ焼きそばみたいな感じもしてきて、この一杯でいくつもの麺を味わうコトができるたのしさがいい。
サイドのごはん料理。
今日はチャーハン。
具材は卵。
刻んだ野菜に桜えび。
豚ひき肉が入ってて、お米はパラパラ。
乾いて仕上がる、かなりの上出来。
味のメインはニュクマムで、香り豊かでエキゾチックな味わいもよし。
これだけ食べてもおいしいし、残ったカレースープの中にスプーンですくった焼飯をのっけてトプリとつけてパクリと食べるとこれまた味わい深い。
ランチタイムだからでしょうか…。
どの料理にもパクチーがほとんど使われていないというのがちょっと残念。
タイの蓮茶やオレンジジュース。
あるいはコーヒーと言った飲み物が、セルフサービスで飲み放題っていうのはちょっとウレシイんだけど、このサービス精神をほんの少しだけでもパクチーの方に向けてくれたらば、もっとアジアな気持ちになれた。
薬味にやってくる唐辛子や、芥子を浮かべた甘酢なんかは好きなだけ使ってよくて、だから追加料金がかかってもいいからパクチー頂戴!って言いたくなった。
まぁ、しょうがない。
デザートでやってきたかぼちゃのスープ。
ココナツミルクの濃厚な味と、かぼちゃの甘さ、ホクホクとした食感がまさにアジアな感じでニッコリ…、空も青空、いいランチ。
関連ランキング:タイ料理 | 新宿三丁目駅、新宿御苑前駅、新宿駅
[0回]
PR