今のところ、ボクの中で「コストパフォーマンス抜群ステーキレストラン」の最右翼である「トゥッカーノ」。
秋葉原にあるヨドバシカメラの入ったビルの一階部分。
駅の反対、つまり裏口の脇に入り口がある。
コンクリート打ちっぱなしの壁に奥に厨房。
それをグルリと取り囲むようにカウンターがあるだけの、そっけないほど合理的なお店の造り。
お店の外からおそるおそる、覗き込む人がかなりいる。
中で待ってる人たちは、多分、みんなこう思うでしょう。
「覗いてないで試してみればいいのに…、絶対、損をしないから」って、そんな気持ちを共有できるミッチリとした肉の空間。
ランプステーキの300gをもらいます。
分厚い赤身。
焼きやすいようなサイズに縦に、スパンスパンを切り分けて、煙が出るほど高温に焼いた鉄板の上にのっける。
鉄板を蓄熱させる時間がかかるのでありましょう。
生のお肉を乗っけるだけの簡単調理であるはずなのに、少々待ちます。
しばらくすると肉がバチバチ爆ぜる音がして、おいしい匂いがただよってくる。
お待たせしました…、と目の前に、ドサッと肉が運ばれる。
まず上下を急いでひっくり返す。
目の前にきて、ほぼすぐのタイミングにてひっくり返して、なのに焼け目がシッカリついてる。
油をひかぬ鉄板に、置かれた肉がこびりついく。
そこを剥がしてひっくり返す、その感触が肉を焼いてる実感になる。
上下ヒックリ返しただけでは、中はレア。
それをまずは、サクッと切って食べると、ひんやり。
生な部分がピトッと舌に貼りつく感じ。
レアのお肉は食感むにゅんと艶かしくて、食感やわらか、やさしい味わい。
その状態で2切れ食べて、今度は肉の固まりをパタンパタンと倒して中まで焼いていく。
焼かれた肉は、がっしりとした歯ごたえを生む。
噛むたのしみと、噛めば噛むほど肉のうま味がにじみだしてく、いわゆるこれがステーキのおいしい状態。
顎でたのしむ肉料理…、とでもいいますか。
一切れごとに、ミディアムレアからミディアム、それからミディアムウェルと焼かれ加減がかわっていくのが、またオモシロイ。
塩をタップリこすりつけ、焼いているからそのまま食べても十分おいしい。
むしろ肉の風味やうま味、味わいを心ゆくまでたのしめる。
途中で味をちょっと変えます。
玉ねぎ、パプリカ、青唐辛子を刻んでレモンの絞り汁と一緒に浸け込み熟成された、サルサソースが用意されててそれを乗っけて食べるとスキッと肉がサッパリ食べやすくなる。
特に最後の最後の一切れ。
かなり熱が入ってガッシリ、ウェルダン状になった部分はちょっと肉の臭みがでてくる。
それをサルサが中和して、最後の一切れまでをおいしく味わえる。
今日はご飯をたのまず肉だけ、ただただモリモリ喰らってお腹を満たしてすます…、肉食男児の昼とした。
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そしてスタバのドリップコーヒー。
肉を食べた後のコーヒーってなんでこんなにおいしいんだろう。
しかもスキッと、酸味のおいしい、ドリップコーヒー。
エスプレッソをクィっと一気に飲んで、消火剤の代わりにするほどお腹が張ってはいないとき。
ほどよく肉でお腹を満たしたあとのタップリしたコーヒーをミルクも砂糖もいれずブラックで。
紅茶じゃない。
お茶でもない。
ましてや冷たい砂糖まみれの飲み物でもなく熱いコーヒー。
おいしく感じる。
魚を焼いて食べた後。
あるいは寿司をつまんだあとには、濃い目に入れた緑茶がおいしく感じるように、食事の最後をしめくくる飲み物って、料理によって決まってるってそう思う。
かつてファミリーレストランがどんどん店を増やした理由のひとつが、食後のコーヒーをおいしく手軽に飲めることだった。
それまで食事をした後に、喫茶店に行ってコーヒー飲んでた人がどんどん減って、結局喫茶店の数自体まで減ってった。
ところが最近ファミレスがドリンクバーにうつつを抜かし、食後のコーヒーの贅沢感を外に求める人が増えてるような気がする。
その受け皿がスタバやドトールだったとしても、決して不思議じゃないような…。
餅屋は餅屋で、専門外の客までとりこみ独り占めする無理をしたって長続きせず、いつかは元に戻っちゃう。
身の程しるって大切だよな…、って思ったりする、さて移動。
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