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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    東京駅の中にある「リーゾ・カノヴィエッタ」って店で朝。

    cv.jpg駅構内の地下スペースを使ってできた「グランスタ」っていうショッピングモールの中にある、なんとリゾットの専門店。
    駅内施設としてはかなりテナント誘致にがんばっていて、かりんとうの専門店やら飲むお酢のスタンドバーだとか個性的なお店がかなり入ってる。
    とは言えリゾット専門店。
    駅構内で珍しいだけじゃなく、日本でそもそも珍しい。
    ボクの知る限りにおいて札幌に一軒。
    かつて新宿に一軒あって、そちらの方は潰れてしまった。
    そんな稀少なお店が駅の中にある。
    なかなかたのしい、がんばっている。

    八重洲口に向かって開いた改札口のすぐ横にあって、カウンターだけ。
    全部で10席ほどでしょうか…、カウンターの中にはキッチン。
    そこでリゾットが次々、出来上がっていくのを見ながら食事ができる、臨場感がいい感じ。

    1d354a64.jpeg平日限定のモーニングセットというのがあって、メインのリゾットにサラダと飲み物がつくと言う。
    カウンターの角の一席。
    リゾットを炊く場所の真正面の上等な席をもらって座って、注文するとまずサラダ。
    それから飲み物がやってくる。
    ルッコラとベビーリーフを使ったサラダ。
    ドレッシングをただかけたのじゃなくオリーブオイルと塩、それに少量のバルサミコ。
    直接、葉っぱにほどこして軽くトスして作ったサラダ。
    レストランのサラダと同じ作り方。
    最後に上にパラッとすったパルミジャーノをあしらって、こうして食べるとサラダは立派な料理だなぁ…、って。
    新鮮な葉っぱの香り。
    噛むとシャキシャキ、口の中で暴れるようでとてもたのしい。

    414d314c.jpeg手鍋に半分炊いたご飯をうつして一旦、軽くソテする。
    そこにブロードをちょっとづつ注ぎ、お米に旨みをいれながら水気を飛ばして仕上げてく。
    生の米から炊き上げる本当のリゾットの作り方とは違うけれど、座ってモノの3分ほどで出来上がる。
    しかもたしかにリゾットの味がするのにビックリします。

    チーズ味とトマト味の二種類のリゾットが用意されてて、お腹と口をスッキリさせたくそれでトマトリゾットにする。
    具材はエビ。
    九条ネギと大根という日本のおいしいモノを使ったところが気がきいている。
    もともとこのお店をプロデュースしたカノビアーノってイタリアンレストランのシェフ。
    野菜を使ったイタリア料理が得意な人でこうしたレシピになったのでしょう。
    シッカリ煮込まれトロンと出来たネギがまったり。
    噛むとキュキュッと奥歯が痒くなるよな食感が、とても独特。
    コツコツシャクシャク、固くて水分タップリ含んだ大根もたのしい食感。
    最後の仕上げにほどこしたオリーブオイルの香りも鮮やか。
    朝のお腹にやさしく感じる。
    この普通のリゾットとは別に、スープリゾットなるまるでスープご飯みたいな料理も揃ってて、なんだか贔屓にしたくなる。
    厨房の中で料理する人。
    カンターの中でサービスする人。
    どちらも元気で凛々しい女性というのもステキ…、駅の中にいること忘れるよきお店。

    6bf5e098.jpegそれにしてもリゾット。
    ご飯の料理であるコトに違いはないけど、日本語に訳すとしたら一体どんな言葉にすればいいんだろう。
    雑炊じゃない。
    米にスープを煮含ませつつ炊き上げていく。
    米のスープ煮?
    あるいは煮込み?
    どうなんだろう…、考えながら食べるとたのしい、オモシロイ。
    ホツホツとした米粒のたのしい食感。
    歯に直接つたわってくるおいしさ…、って意味でのアルデンテ。
    その言葉の意味がパスタよりもお米の方が良くわかるかも…、って思ったりする。

    ただどうだろう。
    ココでは木を削って作ったスプーンでどうぞ…、という趣向。
    すくい上げ易くって便利なのだろうけど、口に入れるとザラッと唇のとこでひっかかる。
    せっかくスベスベのリゾットの米の食感に集中したいのに、そうはさせてもらえぬじれったさ。
    やっぱりリゾットはツルンとなめらかなフォークで食べたい。
    なんだかちょっと勿体ない。

    さてさて出張、西に向かって出発です。

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