神保町にホットドッグの専門店ができたんですよ…、と友人に聞き、それで昼。
「OKONOMI HOT DOG TOKU」というお店であります。
浅草に「ペリカン」という、パン屋さんがある。
食パンとホットドッグ用のロールブレッドを中心に作っているパン屋さんで「これぞ、日本のパン!」って感じのパンでおいしい。
そこのパンを使ったホットドッグ屋さんがかつて同じ浅草にあったのですね。
「ホットドッグジロー」ってお店。
惜しまれつつも閉店。
その場所は「天国」って言う名前の、ホットケーキがおいしい喫茶店になっている。
それからずっとペリカンのパンを使ったホットドッグは、自分で作って食べなくちゃいけなかった…、のでありました。
それが復活。
とは言え、やってる人も名前も変わって、けれどウレシイ。
決して大きなお店ではない。
どこにでもある喫茶店のように見えるけど、お店の中にホットドッグジローのロゴが描かれた額が貼られていたりしてたしかにココはジローを継承した店なんだなぁ…、って。
小さいお店。
しかもほぼホットドッグという専門店でありながら大きな厨房。
真剣に料理を作っているんだなぁ…、とまずは感心。
しかも厨房とホールを遮る壁に棚が作りつけていて、ガラスの向こうになんとペリカンのパンがみえるではございませんか!
ビニール袋に入ったままで、ガラス戸越しにみるしかない。
遠目にみても、ツヤツヤしていて甘い匂いが漂ってきそう。
ココのために焼かれたパン。
これを使って作るだぁ…、と思ってワクワク、しばらく待ちます。
そしてやってきたのを見て、あっ!と声が上がるほど、それはキレイでうつくしい。
コロンと丸くて、フッカリしててツヤツヤ、テリがあってズッシリ。
表面サクッとコンガリ焼けてて、だから噛むとスパッと歯ぎれる。
焼けた小麦の香りがするのネ。
小学生の頃、家の近所にあった「パンホール」って言うパンのお店で買ってたような、バターの香りが甘くてどこか切なくなるようなおいしい香り。
もうこの段階でノックアウトされてしまいます。
メニュー自体もなかなか魅力的なモノ。
玉子サラダにハンバーグだとかカツにあるいはベーコンソーセージ…、4つ作ってもらって食べやすいようにと半分こにしてお皿を従えやってくる。
コロンコロンと愛嬌のある姿形がズラッと並ぶそのさまがまずとてもおいしい。
まずはカプリと玉子サラダを挟んだモノを齧ってみると、これがビックリ。
表面カリッと前歯に抵抗するほどに硬くて、けれどそれがパリッと割れると中からフックラとしたきめ細やかなパンがシットリ飛び出してくる。
4人で食べる。
だから本当は、4ツ切りにして提供するのがサービスといえばサービスなんだろうけれどそうするとこのパリッと歯ぎれるパンの噛み心地をたのしむことができなくなる。
だから2つに切って提供してくれたのでしょう。
とは言え玉子以外の具材は少々、手強くて4つに切ってもらって再びチャレンジします。
ラードを使って揚げた薄いとカツは、まずなによりも香りが甘い。
しかもパリッとサクサク、細かな衣が見事は歯ざわり。
ウスターソースを吸い込んでキャベツと一緒に口の中にてパンと混じって、グイグイ、おいしくなっていく。
ソーセージとグリルベーコンを一緒に挟んだのは、噛むとジュワッと脂が滲んで、パンがトロンとなめらかになる。
挟む具材でパンの食感がまるで違ってくるのがたのしい。
感心したのがハンバーグ。
一緒にソースで味付けをしたマカロニ一緒に挟んでるのネ。
だから断面を覗いてみると、一列にキレイにならんだマカロニのその断面がキレイな模様を形作って、食べるとこれがクニュっとなめらか。
中に挟んだハンバーグのムッチリとした食感引き立てゴチソウにする。
ホワイトシチューも胡椒がぴりりと味を引き締めおいしくて、はじめてきたのにもうたちまちのオキニイリ。
今年出会ったパンの中で一番おいしいパンがコレ!と、自信をもっておすすめできる好きな店です、また来よう!
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