東京駅を起点に出張、それでイリーで朝にする。
東京駅の八重洲側。
キッチンストリートってレストラン街を突き抜けて、駅につながる超高層のオフィスビルと駅の間にある路地的空間。
まるで渓谷の底にひっそり佇んでいる、そんな風情のエスプレッソバー。
アメリカ的なスタバやタリーズとはちょっと違った、ヨーロッパ的なる鷹揚と、けれど料理のクオリティーはカチッと綿密。
そのアンバランスがなんだかたのしいオキニイリ。
クラブっぽさの滲み出す大人な空間。
通りと店を仕切るフレンチウィンドーを前回にして、表と店が一体化する。
まるでココだけミラノの路地裏。
そんな感じもまたゴチソウ。
路地に面したテラス席。
モーニングセットが3種類。
どれもフッカリしたパンが特徴的で、中でも一番、フッカリ感をたのしめるオキニイリをひとつたのんで、セットにラッテ。
本当はカプチーノを飲みたかった。
けれどセットにカプチーノはなし。
しかも電車の時間が迫ってもいて、時間をかけずにもらえるラッテをたのむ。
涼しい風が通り抜ける、表のテラスのテーブルをとり、料理が出るまでちょっと待つ。
甘くて、けれどシッカリ苦味のあるラッテ。
朝のお腹がグーッと鳴る。
ハムとチーズのトーストセット。
厚めのパン。
しかもこれがちょっと甘めで、シナモン風味の変わったパン。
甘いパンは好きじゃないけど、そこに塩味のシッカリとしたチーズがタップリ。
チーズの上にマヨネーズ。
そこにふんわり、モルタデッラがのっかってドッシリ濃厚なうま味がうねる。
舌が疲れてしまいそうなうま味をパンの甘みが支える。
なんとも絶妙。
だから好き。
バターをタップリ吸わせて作ったムッチリ、トロトロの炒り卵。
卵料理というよりも、玉子を使ったソースのようなトロンとなめらか、味は濃厚。
それをパンにのっけて食べると、ウマさに旨さが混じりあい、どうしようもないほどおいしい。
栄養過多と補う美味に、朝のご飯だからしょうがないよね…、とお腹が頭を慰める。
トマトとグリーンハーブのサラダ。
チーズドレッシングたっぷりかかり、まるでシーザーサラダ味。
けれどシャキッとハーブの食感、みずみずしくて特に沢山混じったイタリアンパセリが緑の香りを吐き出していく。
口を洗うようなたのしさ。
すべてに堪能、オゴチソウ。
ところで、ちょっと考えさせる、しんみりとした動画を一本。
Symmetry(シンメトリー)。
対をなすモノ。
はじまりがあり、おわりがある…、朝がくれば夜がきて、男がいれば女がいるという、相対するものをあつめて一本のフィルムにしたモノ。
Symmetry from Everynone on Vimeo.
これをブックマークして何度も何度も繰り返し、思い出したように見返して、そのときどきに感じるコトやココロに残るモノが違ってみえる不思議なビデオ。
さてさて今日も、がんばろう。
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