東京駅から出発の旅…、仕事で日帰り出張の今日、朝を駅の近所でとります。
八重洲地下街にある「初藤」と言う、夜は居酒屋、昼は定食を売っている店。
朝は早い時間帯から手軽な値段で朝ご飯を作って売ってて、かなりの人気でにぎわっている。
早い時間には運送系の人たちや、近所で工事をしている人たち、あるいは早い仕事を終えた築地系の人たち…、みんなホッとした表情で朝からビールを飲んでたりする。
その人達に徐々にサラリーマンが混じって、作業服色からお店の中が背広色になり、それから今度はJRの制服姿の人達や近所のお店の開店準備を終えた人たち…、時間によって店の景色が変わるところがダイナミックでオモシロイ。
ボクがやってきた時間帯は作業服が3割、スーツ7割っていう時間帯。
みんなテキパキ、朝を食べてる。
玉子焼きの定食たのむ。
ちょっとお時間ちょうだしますが…、と。
ここで一番人気の定食。
これ以外にも豚汁だったり肉豆腐だったり、いろんな定食があるのだけれど、やっぱり朝は玉子料理というコトなのかもしれません。
他のものなら下ごしらえして、温め盛りつけるだけってこともできるのだろうけど、卵焼きだけは注文入ってからひとつひとつ焼きあげる。
だから注文、殺到すると時間がかかる。
まぁ、それもよしとちょっと待ちます。
このお店。
ホールは元気なおばさまたちが背筋を伸ばしてサービスしている。
その凛とした様、まるで宝塚の舞台のようでそれをみてるとあっという間に時間が過ぎる。
そして料理がやってくる。
こがり焼けたここの玉子焼き…、玉子3個で作ったボリュームたっぷりの卵焼きにて砂糖で甘く仕上がっている。
だからコンガリ焦げ目がシッカリついていてその香ばしさがご飯をおいしくしてくれる。
大根おろしに醤油をかけて、甘辛味にするとご飯がいくらだってすすんでくれる。
せっかくだからと一緒に奴。
冷奴って、自分でつくると豆腐に醤油をかけて食べる、料理のように思えずそんなにおいしく感じぬ。
けれどこうしてお店で食べると、なぜだか不思議とおいしく感じる。
湯豆腐なんかもそうだなぁ…。
自分で作ると味気ないけど、外で食べるとゴチソウになる。
人に作ってもらえることが美味しさを生む秘密のひとつ。
刻んでさらした白いネギ。
ゴクゴク細く削った鰹節とみためもちょっと上等で、料理屋さんの料理のように見えるたのしさ。
それにしてもココ。
奴の豆腐は木綿豆腐…、今時ちょっとめずらしいなぁって思ったりした。
ゴツゴツミッチリした食感に醤油をタップリ吸い込む粗い生地もゴチソウ、オモシロイ。
付け合せとして小鉢が付きます。
切干大根。
これも自分でなかなか作らぬ家庭料理。
噛むとクチュっと大根潰れて、出汁がジュワッとほとばしりでる。
なんてやさしい、滋味のある味。
関西風の味付け海苔。
汁は中にタップリキャベツと豚肉が入った豚汁仕立てのモノで、出汁は濃厚、コッテリとした甘辛味噌でこれでご飯がおかわりできる…、そんなコトを思う朝。
さてさてこれから西に向かって新幹線で移動をします、行ってまいります、ニッコリと。
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