最近、移動の仕事が多くなり、しかも日本橋界隈で仕事をする機会が増えてきてそれで東京駅とお友達みたいになっている(笑)。
それにしても来る度、東京駅やその周辺の変化著しいのに驚く。
ビルはニョキニョキ。
駅舎の改築工事も着々。
駅の中には人が溢れて、電車が動いている間はスゴいニギワイ。
通勤途中のハブという場所。
それと同時に長距離移動が始まる場所でもあるからいろんな人が駅の中に集まる。
移動途中に買ったり食べたり。
ちょっとしたショッピングモールのような駅の機能がどんどん充実してきてる。
ただ唯一。
いつまで充実せぬのが休憩場所で、自由に使える椅子が圧倒的に不足している。
昔の駅はいたるところにベンチがあって、そこに座って、行く人来る人をぼんやり観察するたのしみがあったりしました。
今はそんな時間も贅沢。
金使わざるもの、ゆけゆけ、ひたすら行進するのだと、急かされているような気がしてしまう…、愚痴っぽい。
オキニイリの食堂街の中にある、寿司清にて朝。
東京駅で朝をはじめるときの定番レストランになりはじめている…、だって気軽でおいしくて、しかもお米のご飯がおいしくそれで知らず知らずに足が向く。
いつもは出汁かけご飯を食べる。
けれど今日は寒さが身にしみ温かいのを何か食べたい。
メニューを見たら豚汁の写真を発見。
それにした。
豚汁、それからマグロの丼がセットになった朝食メニュー。
寿司屋らしき朝のメニューで選んでとってそしてこれ。
マグロの漬けをのっけた丼。
べっ甲色を帯びたマグロの赤身が艶っとキラキラしてる。
口に含むとピトッと舌にはりついて、出汁と醤油の旨みがにじむ。
噛むとサクッと潔く、歯切れてネットリ、歯茎を撫でる。
ほのかな酸味と魚の香りが発してそれが消えていく。
わさびをタップリのっけてご飯と一緒に食べると、不思議なことにわさびが甘くなってきてツンッと鼻から辛味が抜ける。
マグロの赤身はそのまま食べると、酸っぱくしかもなまなましい。
水っぽくもあり、その持ち味が合う料理もある。
けれどご飯にそのまま乗せると、互いになじまずケンカする。
それをこうして醤油に漬けて、余分な水気を吐き出させるとネットリとした食感手に入れ旨みも一層、華やかになる。
昔の人の知恵を感じるたのしくおいしい料理にウットリ…、パクパク、モリモリ、お腹に収める。
ところでマグロを英語にすると「ツナ」になる。
同じ食べ物で、マグロとツナでイメージされる姿形のまるで違っているビックリ。
マグロの漬けたの。
ツナの漬けたの。
前者は生のマグロを醤油に漬けたヅケ。
ところが後者はマグロを加熱した上、油に漬けたツナのオイル漬け。
マグロの漬け丼をたのんでやってきたのがツナのオイル漬け丼だったりしたら呆気にとられて笑うしかない。
間違いじゃない。
けれどボクらの頭はそうした変換辞書をもっていないから、マグロの漬けといえば醤油に漬けたこれ。
オモシロイなぁ…、ってちと思う。
カリカリとした干し大根の漬物の食感ニギヤカ。
かいわれ大根のシャキシャキとしてみずみずしい緑の香りとピリリと辛いアクセント。
良き相性のオゴチソウ。
さてさて今日のこの商品をたのむキッカケになった豚汁。
期待以上においしくて、ウットリしました。
コッテリとした味噌に出汁。
豚バラ肉に人参、大根、それから里芋。
どれもシッカリ煮こまれていて、豚の脂がキラキラ浮いたスープを飲むとお腹の中にポッと明かりが点ったような気持ちになります。
タップリのせた三つ葉がシャキシャキたのしい食感…、ハーブな香りが鼻からぬけて朝のお腹がやさしく満ちる、さてヨッコラセと移動する。
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