今日は出張…、その前にシュッと軽く仕事をしましょうと九段下。
「むさしの」のという立ち食い蕎麦の店で朝。
小さなお店で、入口部分に客席があり一番奥にカウンター、そしてその奥が厨房といううなぎの寝床なレイアウト。
ちょっと変わったシステムの店で、券売機があるのだけれど、そこに書かれているのは金額…、500円、400円と100円刻みのボタンが5つ。
10円刻みのボタンが9つあって、注文金額分の食券を買うシステム。
それじゃぁ、一体どうやってその金額を計算するのというとお店のご主人が暗算をして教えてくれる。
例えば今日は、熱いお蕎麦にとろろ昆布とかき揚げをのせて、海苔巻きをつけてくださいな…、ってお願いすると510円と即答。
その職人技がまた面白くって難しい注文をしたくなったりします(笑)。
注文をしてその金額の食券を買ってる間に、みるみるうちに見事な手際で蕎麦が出来上がっていくのもたのしい…、臨場感満点なのもステキなところ。
かなり特徴のあるそばで黒くて、ねっちりしている。
ツルツルすすりこむのでなくてモグモグ、噛んで味わうタイプの蕎麦で口の中を麺が満たしていく感覚が、かなりたのしい。
鰹節のドッシリとした旨味と酸味が特徴的なスープも旨い。
丼からこぼれ出すんじゃないかと思う程タップリで、そっと丼持ち上げてモグモグハフハフ。
とろろ昆布がユックリ出汁を吸い込んで、トロンとしてくる。
それが麺にまとわりついて、テロンと口の中で粘って消えていく。
もともと若干粘り気のあるココの蕎麦が一層肉感的になる。
エビがタップリ入ったかき揚げがこれまた出汁を吸ってほろりと崩れて出汁をおいしくさせる。
モシロイのがこのお店、カウンターに輪切りの唐辛子がおいてあり、七味の代わりにそれを使うとビリッと出汁の甘みが引き立つ。
それから追加の海苔巻き一個。
酢飯で干瓢を巻いた太巻き、ほどよき長さでちょうどおむすび一個分ほどのサイズに切り分け味わえる。
海苔の香りが香ばしく、しかもクニュンと歯ぎれる干瓢、コッテリ濃厚、味わい深い…、それにしても酢飯と蕎麦の出汁ってなんでこんなに相性いいんだろう。
お腹をたのしく満たしてさてさて、打ち合わせへと向かいましょ。
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