家の近所の個性的なる蕎麦屋さん…、「志な乃」で夜。
四谷三丁目の一駅隣りの新宿御苑の駅から歩くと、ちょうど真ん中くらいにあるのがここの店。
「民芸風蕎麦店」と行灯看板に書かれてて、たしかにこの店。
古民家風の店作りと、ずらりとならぶこけしの数々…、しかも働いているおじさん、おばさんがいぶし銀のような風貌、風情で東京のど真ん中にある店のようには思えぬ雰囲気。
メニューも昔ながらのモノで、料理も素朴で古典的。
鍋焼きそばをたのんで食べる。
鍋焼きうどんじゃなくて蕎麦。
ココの蕎麦はムッチリ太くてかなり頑丈。
かと言って、ボソボソしているかというとなめらか。
噛むと粘り気すらもでてくる逸品。
それをて鉄鍋に入れてクツクツ煮込む。
出汁は透明。
ほんのり淡い黄金色。
醤油の風味や味にたよらない、ドッシリとしたうま味をたたえたキレイな出汁でそれで煮込んで味がしっかり麺に染みこむ。
具材も豊富。
鶏肉タップリ。
よく煮込まれてて硬くなってて、鶏のうま味もシッカリ出汁に染み出しているのでしょうネ。
脂がキラキラ、漂っている。
ニンジンにネギ。
ほうれん草に三つ葉に大葉。
何より立派な海老の天ぷら…、尾っぽのついた車海老をサクッと揚げた揚げたてを提供直前に乗っけてだしてくるのだけれど、油がパチパチ爆ぜて周りが沸騰している。
雄々しい姿にウットリしながら、噛むとプチュっと歯切れてエビの甘みが口に広がっていく…、なんたるゴチソウ、オキニイリ。
玉子を一個…、固めに仕上げてくださいねってお願いをする。
普通は麺の上にのっかり浮かんでる落とし卵がどこにも見えず、どうしたことか?と蕎麦をグルンと上から下へとかきまぜると底からプルンと玉子が浮かぶ。
まずは玉子を沈めてそこに蕎麦をそっとかぶせてくれた!
よぉく熱が通っています…、白身の表面がチリチリしててお箸で切ると、黄身までしっかり熱がはいって黄身の甘みが口に広がる。
汁をゴクゴクのみながら、お鍋の中がスッカリきれいに無くなった。
体もあったか、さて帰ろ…、今日はゆっくり腰湯で足を休ませよ!
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