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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    秋葉原で昼を迎える…、さてさて何を食べましょうかと考えそれで、とんかつにした。

    82978265.jpeg秋葉原という街。
    特に魅力的な飲食店が多いと言うわけではないのだけれど、いくつかとても強烈なワザワザ来てもいい店がある。
    例えばチャンポン。
    例えばホットドッグと昼のお腹を満たすにほどよい料理を自慢にしたお店。
    それらの中で、今日は金曜。
    しかもそろそろ体の調子が戻ってきてて、元気をお腹に入れてやろうと、豚カツ食べることにした。

    「丸五」という店。
    電脳の街、秋葉原には不釣合なほどに普通の民家風。
    こうした一軒家がいまだあるのにまず感心しお店に入ってまた感心。
    一階部分はカウンターと中にキッチン。
    2階にテーブル席が用意されてる。
    一人でくると一等席はやっぱり厨房の仕事を感じるコトができるカウンター。
    ここのカウンター。
    中で確かにカツを揚げてるはずなのに、油の匂いがまるでしない。
    かわりにやってくるのは赤出汁の味噌の香り。
    それにだしの匂いがふわりとしたいて漂ってきて、それが食欲かきたてる。
    千切りキャベツを刻む音。
    油の中で水がはじけて、カラコロ音を立てて揚がっていく気配。
    すべてが静かで、おだやかで、いらっしゃいませと、お客様を迎える声も静かでやさしい大人のお店。

    86edb732.jpeg大きな声で「今、いいサービスしてまっせ」とアピールせずとも、いいサービスは空気づたいにやってくるもの。
    ボクはこうしたお店が大好き。

    ヒレかつ定食たのんで今日の昼。
    15分ほど待ちましたか。
    ランチの15分は忙しい身にはちょっと長めで、けれどみんな覚悟をしてくる。
    おいしいモノを食べるため。
    できたてのモノを食べるためには、ちょっと我慢がまたたのしい。

    手持ち無沙汰にしていると、サッと新聞が差し出されます。
    あるいは雑誌。
    携帯みてたり手持ちの本や手帳をみている人はそのまま。
    そのさりげなさがまたカッコイイ。
    厨房の中をみてると時間がたつのも忘れる。
    あっと言う間に料理がきます。

    カツは当然、言うことなしです。
    キレイな油で茹でるようにしてユックリ仕上げた、色白のカツ。
    パン粉も見事にキリリと立ってる。
    お皿とカツの間に和紙をそっと置く…、まるで天ぷらみたいな扱い。
    紙にまるで油がにじんでつかないところ、油切れが良く出来上がっている証拠でしょう。
    コロンと仕分けたヒレの芯。
    その断面はみずみずしくて、汗を軽くかいたよう。
    肉の組織がこわれてないから、うま味をもった肉汁がしっかり肉にとどまっている。
    噛み切られるまで、一滴たりともこぼすものかと、肉が一生懸命耐えている。
    そんな健気に頭が下がる。

    bbea6f80.jpeg一番端の一切れは、そのまま何もつけずに食べる。
    ほのかに塩の味を感じる。
    おそらく下味ほどこしたのでしょう。
    塩の風味に混じって肉の味が顔のぞかせる。
    ミルキーとでもいいますか…、さっぱりとしたうま味が口に広がっていく、オゴチソウ。

    ソースを少々。
    自家製ソース。
    甘味、酸味のバランスとれてて自己主張は最小限。
    あくまで主役のカツを邪魔せぬ控え目が良い。
    芥子を付けると、甘みがグイッと引き立った。

    手切りで切ったばかりのキャベツ。
    細さ、長さが揃ってて、しかもシャクッとやわらかい。
    千切りにして水に晒して緑の匂いを軽くとる。
    さらさず食べると苦味を感じ、さらしすぎるとキャベツの甘みが水に溶けだし台無しになる。
    かけるドレッシングは野菜をタップリすりおろし、風味豊かでやさしい味わい。
    口がさっぱり、リセットされる。

    2a477a77.jpegコックリとした出汁の風味が濃厚で、ナメコがドッサリ入った汁もまたゴチソウ。
    今日はなぜだかご飯がベシャッと、やわらかだったところが残念。
    でもそんなコトを言ったら罰が当たりそうに他のすべてが、すべてヨシ。
    ボクにとっての揺るぎない、ナンバーワンのとんかつ屋さん、そう思う。

    それにしてもこの店の「おいしく料理を食べてもらおう」と言うおもてなしの気持ちにはウットリします。
    カツがあがるタイミングにて、右手奥から赤出汁がくる。
    それに前後して、左手前からご飯がとどき、ソース、それからドレッシングがテキパキ、目の前に並べられてく。
    何度も何度も、数え切れないほどの回数繰り返される、「さぁ、召し上がれ」の無言の挨拶。
    なかなかできるモノじゃない。

    食事を終えると、すかさずお茶をもう一杯。
    最初にやってくるお茶は、味わい豊かなお煎茶で、食後のこれはジャスミン茶。
    油臭さをスキッと洗い流してくれる、粋なサービス…、感じ入る。



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    あのちいさな間仕切りの

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    でした。

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    ネコスタさん / 2011/07/08(Fri) /
    ピカイチのトンカツ屋
    > ネコスタさん
    とんかつのおいしいお店があまたある東京にあって、ここはピカイチ。
    やさしく、しかも味わい深く。
    なにより働いている人のやさしくとてもおだやかなこと。
    こんなお店がそっと潜んでいるところが、秋葉原という街の深くて豊かなところ。
    そう感じます。
    サカキシンイチロウさん / 2011/07/08(Fri) /
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