表参道の視察を終えて、そのまま神楽坂に向かってまた視察。
小さな路地に面したまるで隠れ家みたいなスイーツショップにご案内して、そこで解散。
さて昼ごはんを何にしようかと思ってそうだ!
神楽坂にきたらばやっぱり、肉まん食べて帰らなくっちゃ…、と。
それでココ。
五十番にやってくる。
肉まんの専門店というワケじゃない。
本格的な中国料理がいろいろ揃う、宴会だって出来ちゃうお店で、けれどやっぱり人気は肉まん。
1階部分に売店がある。
そこではいろんな種類の肉まん。
あるいは点心などが揃ってる。
かなり人気があるようで、次々お客様がやってきてはテイクアウトで買っていく。
角にあって目立ちはするけど、間口の小さなお店でそこの2階、3階がレストラン。
厨房の脇を抜けていくような狭い通路を通って、その突き当たりに狭い階段。
トントン上がって、こんにちは。
程よいサイズのダイニングホールはランチタイムもほぼ終わりにてノンビリ静か。
10年以上も変わらぬテーブル、そして椅子…、あぁ、なつかしいとホッとする。
それにしても神楽坂。
平日といえども驚くほどに人が集まり、狭い歩道が一杯になるほどの賑わい。
かつてこの街。
何か用事がある人だけがやってくる、小さなローカルコミュニティのような街でありました…、のに、最近、ただただ「街を歩くため」にやってくる人が増えてきたような。
ブームの街になったんでしょう…、大きなビルがほとんどなく昭和の風情が色濃く残る。
しかも坂のある街という、人の郷愁をそそるいろんなモノが揃っているのでしょうネ。
おいしいモノもそのひとつ。
中国料理にご飯にスープという定食もありはするけど、やっぱり肉まんをたのしむセットをもらいます。
坦々麺に肉まん。
それに杏仁豆腐がついたセットで、ここの名物の一つであります。
かなりドッシリした肉まん。
底の面は手のひら大。
そこからクルクル、よじれるように天をつく塔のような雄々しい姿。
買ってかえって温めても、味は同じなんですよ…、ってお店の人はいうけれど、この大きなのをしっかりとおいしく温めるのはやっぱり家ではむつかしい。
下手すると表面ベタベタになっちゃったりする。
お店で食べるとそんな心配、無用なところがいいところ。
それにしても肉まん。
関西的には豚まんで、今でもどうしても「豚まんください」っていってしまう。
関西圏で「肉」といえばそれはすなわち牛肉で、だから肉まんといえば中に牛挽肉をいれてつくらなくちゃいけなくなっちゃう。
だから豚まん。
けれど関西の豚まんはほどよき大きさのモノがほとんど…、関東に来るとそれがどんどん大きくなって、例えばここの肉まんはそんな中でも最大規模!っていう感じ。
手に取りそっと持ち上げてみると、ズッシリ重たく、中にタップリ豚ひき肉が入ってるんだとまずは右手が思い出し思わずゴックン、喉が鳴る。
そのままカプリとかぶりついてもいいのだけれど、ボクの食べ方。
まずひっくり返す。
底の真ん中、中の具材に押し付けられて薄くなったところに両手の親指を、当ててパクッと二つに分ける。
空気を含んで蒸しあがってくまんじゅうのその性質上、上に行くにしたがって生地はふっくら、分厚く仕上がる。
天地を逆にして割る。
中にたまった肉汁が空気をタップリ含んだ上半分の生地にしっかり受け止められる。
おいしいモノを台無しにせぬひと工夫。
ぱっくり割れた大きな肉まん。
中からドッシリ、小さなハンバーグくらいの大きさの豚ひき肉の塊がドンっ!
中華スパイスの香りと肉の匂いがフワンと飛び出してきて、そこに醤油をほんの少々たらして食べる。
それからココの坦々麺。
ピーナツと胡麻の風味がかなり濃厚。
なのにスープはポッテリ系じゃなくて、サラサラ…、味の基本は日本人にウレシイ中華そば的醤油の風味。
うま味がかなり強烈で、これをゴクゴク飲みながら、肉まんの生地を口にふくむとシットリさせてこれがおいしい。
大きな饅頭は当然、生地も分厚く大量。
その大量がスープと一緒に食べると苦も無く、ペロリとお腹に収まっていく。
硬くてゴジっと歯ごたえのある独特の麺、粗めに叩いたひき肉に干したエビがタップリはいったスープというよりまるでおかずのような味わい。
ひさしぶりにして、かなりゴキゲン、堪能す。
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