昼をちょっと贅沢中華でランチにします。
九段下にある「三希房」という中国料理の上等な店。
夜は本格的な中国料理のコースを、お酒と一緒にたのしめる。
そこのランチは、1000円前後のとてもお値頃。
しかも料理はシッカリしてる。
だからかなりの繁盛店。
お昼休みの時間帯はずっと、待ちの行列がでる店で、早めに行こう。
そう思ってた。
けれど午前中の打ち合わせが、かなりたのしく盛り上がり気づくとまさにランチタイムのど真ん中。
待てばいいや…、と、思ってそれでお店に向かう。
11時半から開店で、ボクらが着いた時間が12時15分。
並ぶだろうなぁ…、と思っていたらお店の前に行列はなし。
開店と同時に来た人たちが食事を終えて、帰った直後のタイミング。
カウンターの席をもらってすんなり食事をはじめるコトができた幸運…、ありがたい。
それにしてもお店の脇に「食べログブロガー人気の店」というステッカーが貼ってある。
見知らぬお店に行こうと決める、そのキッカケとして一番重宝するのが食べログ。
そこで点数やレビューをチェックし、それからぐるなび、あるいはホットペッパーでクーポン調べて、レッツラゴーって行動パターン。
だからこうしたステッカーって説得力があるんだろうなぁ…、って思ったりする、どうだろう。
今日の料理と今日の麺料理が一緒にたのしめるセットをたのむ。
今日の料理は四川風のピリ辛酢豚。
麺は焼きそばか、汁そばの中から選べるようになっていて、ちょっと迷った。
けれど今日の汁そばが、塩味スープのモノだというので、それにする。
専門店の塩のスープは絶対おいしい。
贅沢にとったキレイなスープのうま味をそのまま味わえる。
しかも今日の汁そばは、白菜、季節のキノコにそれから雪菜が具材。
こりゃ、食べるほか無いんじゃないか…、と、汁そば選んでたのんでみます。
トロンとトロミのついたスープ。
鶏をやさしく煮こんでとった。
ウットリするほど透明で、塩ぐらいしか調味料を使ってないにもかかわらず味がシッカリしているところにまずはビックリ。
トロトロになるまで煮込んだ白菜が、甘くて口をまったり撫でる。
炒めたキノコの油の風味。
シャクシャクとした食感に、雪菜の漬物のサッパリとした酸味。
スープが素直でキレイな味…、だからいろんな具材の味が混じってそれが複雑になる。
平打ちのちょっと太めの麺がそれにからんでツルン。
ムチムチとした日本のラーメン専門店的には、煮こまれすぎてコシをなくしてしまった麺で、ちょっと歯にはたよりない。
けれどスルスル、喉ごしがよくトロミのスープとあいまって消化よさそげがとてもいい。
今日の料理の四川の酢豚。
赤酢を使ってシャキッと酸っぱい。
熱がシッカリ入っているので、コンコン咳き込むことはない。
けれど二口目からは、口に運ぶ途中で既にヨダレを誘う。
それほど酸っぱく、けれど甘味と旨味がそれを支えて飽きずに食べられる。
ガリガリ。
水分吐き出して、強めに揚がった豚肉が噛みしめるたびクシュッと壊れて脂と旨味が飛び出してくる。
赤唐辛子を煮こんで辛味を移した油。
タップリとしたニンニクが風味をつける。
豚肉以外の具材は揚げたニンニクの茎。
カリカリ、前歯にたのしくてけれど揚がった肉ほどは硬くはないのがよい相性で互いを引き立ておいしくさせる。
これにご飯と漬物と、サラダがついてひとセット。
サラダとは言え、これがまるで中国料理の前菜のよう。
薄切りにした茄子を油で揚げたモノ。
サラダ野菜の上にのっけて、バンバンジーのソースのようなタレをぶっかけ、ご飯のおかずになりそうで、これでビールも飲めそうで。
お盆の上に並んだ料理の、どれを食べてもしっかりおいしく、味のバランスがキチンととれてる。
プロが作っているからこその、洗練、そして力強さにウットリします、脱帽です。
ボクらが食べてる間にどんどん、お客様がやってきて行列できる…、やっぱり見事な繁盛店であります、またまた近々、まいりましょう。
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