サカキノホトンブログ朝のぶっかけ

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朝のぶっかけ

朝にうどん。

手打ちのうどんを茹でてさまして、ぶっかけにする。
中野の小さな製麺所。
そこの細めにあがったうどん。
細くはあるけどキチッときれいに角ばった、四角い断面。
茹でるとテラっとなめらかに、ミルキー色に姿をかえる小麦粉おいしいつややかな麺。
讃岐のうどんのような主張はないけれど、スルスルつるんと喉をやさしく撫でるタッチはとても繊細。
みずみずしくて、細い分、タレやツユをたっぷりたぐって口に運んでくれたりもする。
ボクは好き。
冷たくすると尚おいしくて、それで今朝も水でジャブジャブぬめりをとって、冷ましてしめて皿に盛る。

バリバリ、新聞紙の中でこすれて音を立てるほどに新鮮だった小松菜の束。
軽く茹で上げたばねてギュギュっと水気をしぼった緑の葉っぱを乗っけて胡麻。
刻んだ竹輪に、エビとごぼうのかき揚げ崩して麺に添え、うどんの出汁を回しにドバっとかけまわし、朝のうどんの出来上がり。

具沢山にして盛りだくさんな、朝のご馳走。
シャキシャキ、茹でた小松菜が歯茎を痒くさせるたのしさ。
甘い。
そしてしたたか渋い。
香り鮮やか、歯ごたえ確かで存在感が抜群なコレ。
関東に来て初めて食べた、江戸野菜の代表的なもののひとつということで、しかも初めてこれをたのしんだのが小料理屋。
刻んだお揚げと一緒にさせたおひたしが、ボクにとっては初小松菜で、だから今でもこれを食べると「大人になった」味がする。
甘辛く煮たごぼうを揚げて作ったかき揚げ。
土の匂いがホワっと鼻からぬけるたのしさ。
つるっと歯ごたえたのしいうどんと、お鉢の中のどれもがそれぞれ主張をもって、朝のお腹に収まっていく。
連休最初の、朝のコト。

ところでこれ。

10分間で東京の一日を紹介する…、っていう動画。
「Tokyo Cruise 2009」っていう作品なんだけれど、これがとってもよく出来ている。
手持ちカメラの一定目線で撮られた画像。
まるで「一人称の私小説」のような表現方法が控え目なのに、なぜだか不思議なライブ感を発散してる。
おもしろい。

それにしても東京という街。
ここに住んでるボクにとってもエキゾチックでワクワクする街。
ぼんやり、ウットリ、惹き込まれるよに見入ってしまった。
この連休。
こうして動画を撮って歩くのも悪くないかなぁ…、って。
そんなことを思わされたりする、どうしよう。

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2009/09/20 (Sun) ボクツクル・ナニツクル Trackback() Comment(4)

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