サカキノホトンブログ手延べの麺と約400個のオレンジのコト

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手延べの麺と約400個のオレンジのコト

夕方、打ち合わせをかねた軽い食事をして、そして夜。
ちょっとお腹が物足りなくてそれで夜食に麺、作る。

実は先日スーパーで、とてもなつかしいモノ、ひとつ発見。

半田の手延べ麺。
徳島の乾めんで、四国にいた頃、よく食べた。
讃岐のうどんは生に限る。
だから買い置き麺にはなかなかならず、常備食品として重宝したのはやっぱりそうめん。
小豆島の細くて腰のある素麺。
生まれて育った松山には「五色素麺」なる、喉越しヌルンとやさしい食感のそうめんがあり、けれど一番、好きだったのがこの手延べ麺。
若干、太め。
国産小麦に伯方の塩という国産素材にこだわって、だからちょっと値段も高い。
茹で時間も３分と、普通の素麺に比べればちょっと長めで、その麺線もしっかりしてる。
口広の鍋にお湯をタップリ沸かして茹でる。
ブクブク、細かな泡が麺を包み込み、沸騰のリズムにあわせて麺がクルクル、宙返りするよに踊ってゆれる。
時間通りに茹で上げて、網にとり冷たい水でギュギュッとしめる。
手に伝わってくるたしかな感触。
淡い飴色。
手のひらでギュギュッと押して水気を搾る。
お皿に盛って、食べる準備をいたします。

麺全体に軽くほんの少々の、出汁醤油をかけ和えておく。
そこに山形のだしをのっけて、刻んだたくわん、それから天かす。
グルグルかきまぜ、ズルッとたぐる。
キュウリの青い香りとシャキシャキとした歯ごたえと、オクラの粘り気。
ナスの風味と紫蘇と大葉の爽快感。
刻んだタクワンのカリカリとした食感が極細麺にからんで唇、奥歯、顎から喉がぜぇんぶよろこぶたのしい味わい。
なによりなつかしいのがこの食感。
おどろくほどの噛み応え感と、口の中でパラッとほぐれる潔さ。
麺一本一本がそこいらじゅうに散らかる様を口全体が感じるほどに、存在感の豊かな麺。
おいしくってしょうがない。
茹で加減で作り出すパスタのアルデンテなんかまるで違って、麺そのものに硬さと歯切れが仕組まれている。
まるでデジタル、パキッとしてる。
細い癖して頑丈で、だから熱いスープをかけて汁麺にしてもその食感が壊れない。
炒めてもよし。
鍋に入れても煮崩れることなく、すき焼きの割り下で炒めるように味ふくませるとこれまたおいしい、ウレシイ再開、コトホイダ。

そう言えば、今日は朝、昼、夜と麺だった。
ぼんやり何も考えず食べたいものを選ぶとこんな体たらく。
麺好きだからしょうがない。

ところで…。
お馬鹿でお洒落な実験画像、発見しました。
酸味を含んだ果物、例えばレモンのようなフルーツで電気を発生させることができるという科学実験。
原理を聞いてもわかったような、わからぬような。
で、そのフルーツ電池でiPhoneを駆動させようとしたらば一体、どのくらいの分量が必要なのか？って、素朴な疑問をオレンジ使って実験したモノ。
結果よりも、やたらおしゃれなフィルムの作りに感心します…、まずどうぞ。