午前中を家で企画書づくりの仕事でおえて、打ち合わせの場所に向かう途中でランチ。
ティンフックにやってくる。
ベトナム料理の専門店。
小さなお店。
夜はお酒を飲みながら、ちょっと居酒屋っぽいお店になるんだけれど、昼はお値頃ランチを提供。
何を食べてもほぼ650円。
それでお腹いっぱいになる。
それでいて味は本物。
だってここのおかぁさん。
ベトナム出身。
気軽な家庭料理から手の込んだ宮廷料理まで多彩な料理を習熟した人。
その人が、厨房の中で自ら鍋を振ってるお店。
街でときおり会うことがあって、「今度いくから」って挨拶しながらなかなか機会がなくてとてもひさしぶり。
お店に入ったら厨房の中のおかぁさんと目と目があってそしたらニッコリ「あら、来てくれたのね、ありがとう」って、なんだか気持ちがあたたかになる。
ここのおかぁさんは、南ベトナム出身の人。
北の料理は中国料理の影響が強くてコッテリとした醤油味。
それに比べてサッパリとした塩味で、スパイスやハーブを多用する南の料理はとてもおだやか、もともと上品でスッキリとした味わいのベトナム料理の中でもやさしい味わいの料理が多い。
ただここの名物料理の「鳥カレー」。
鶏ガラスープを使ってそこにいろんなスパイスをあわせて煮込む。
ニンジン、玉ねぎ、それからじゃがいも。
鶏のドラムに胸肉を入れてコトコト煮こんで仕上げるスープカレーのようなこれだけ、ハッとするほど鮮やかで、辛味鮮烈な別格料理。
夏につかれたときなんかには、これを食べて元気をだすのよ…、と。
おかぁさんの自慢のレシピなんだそう。
漢方薬っぽいハーブの香りが口に含むとたちまち体を巡っていって、ポカポカ、体があったかくなる。
辛味も強い。
けれどスープのうま味がシッカリしてて、だからヒーハーすることはない。
タイ米をまぜて炊いたご飯がパラパラ、硬くてアルデンテ。
日本のご飯に比べてパラッと口の中でちらかる、だから情報量が多いのですね。
スベスベ、ホツホツ、パラパラ、ムチムチ、食感とってもたのしく感じる。
シットリとしたニンジンに、じゃがいもホクホク、スプーンで押すとホロッとほぐれる鶏肉の食感多彩なオゴチソウ。
お腹を満たしてお金を払うと、また来てね…、って厨房の中から元気な声が出てきます。
さてさて仕事といたします。
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ところでこんな資料を発見…、カレーの中に入れるお肉は「豚と牛」のどちらが多い?というアンケートの結果をまとめた日本地図。
緑は豚肉、赤が牛肉、色の濃淡は使用量というコトで、なるほど東は豚肉、西は牛。
ただオモシロイのが鹿児島と沖縄だけは西にあっても豚文化。
ボクが生まれて育った愛媛は使用量マックスクラスの牛肉カレーのメッカでござった。
ただボクの友人にカレーは昔から鶏肉だって言う人もいて、これに鶏肉まで加えて地図を作ったらどんな具合になるんだろう…、って思ったりした、オモシロイ。
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