ちょっとお腹の調子が良くなったからと、揚げ物ばかり食べちゃって…、と叱られるコトを覚悟しながら、荒木町にある「とんかつ鈴新」。
自宅の近所で打ち合わせをして、ついでに昼を食べちゃいましょう…、と。
どこにしようかと考えて、実は先日来、来ようと思ったときに限って休業だった、このお店…、四谷三丁目の「飲食店街」を自称する車力門通りをテレテレ歩いた先の先。
昔からこの街守るお社の隣にあって、お店のご主人の顔をそのまま看板にしたお店にたどりつたらラッキー…、今日はやってた。
しかも並ばずすんなり入れて良かったね…、って言ってたら「金曜日はいつも昼夜、お客様の出足が遅くて早い時間はこんなにのんびりなんですよ…、って。
カキフライをまずは注文。
生でそのまま食べられる、大粒にしてキュッと引きしまった見事なカキ。
ふんわり軽いパン粉をまとって、サクッと表面あがってる。
中はポッテリ、みずみずしくてカプリと噛むと海の滋養が口に広がる。
千切りキャベツにマカロニサラダ。
タルタルソースがついてくる。
一個を試しにそのまま食べてみたらばカキが飛び上がるほどにおいしくて、それで醤油を使って食べる。
醤油の焦げた香りがカキの香りを引き立て油の風味を穏やかにする。
キャベツも醤油で食べると甘みを感じる。
昔は宮城のカキを浸かっていたんだけれど、この二年ほどは広島のカキになっちゃった…、早くもとに戻ればいいのにって思って使っているんですよ…、って。
こんなところにも地震の影響、なやましい。
それからカツ丼。
実はこの店、3種類のカツ丼を売り物にしていてランチは大人気。
「煮かつ」「かけかつ」「ソースかつ」というのが3種類の内訳で煮かつはとんかつを玉子ととじて煮込んで仕上げる普通のカツ丼。
ソースカツ丼は千切りキャベツをご飯にのせて、そこに揚げたてカツをソースにくぐらせ大根のロッシと胡麻をあしらい味わう趣向…、どれもそれぞれおいしくて、けれど一番オキニイリなのが「かけかつ」というコレ。
揚げたてのカツをご飯にのせて、上から出汁を卵とじにしたモノを、トロンとかけて味わう…、サクサクとした揚げたてカツと甘辛出汁でとじられた玉子のフックラした味わいを同時にたのしむコトができるというゴチソウ。
食べてるうちにユックリ、パン粉衣が出汁を吸い込みシットリしてくる、味や食感の変化もたのしく味わい深い。
何より最初に蓋を頂き丼がくる…、蓋からはみ出る上具の姿が凛々しく同時に雄々しくて蓋をあけると香りと湯気が顔をめがけて飛び出してくる。
そんな姿もおいしくて、食欲そそる、まさに名物、オキニイリ。
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