夜、四谷三丁目の新記でご飯…、香港料理の専門店。
香港風の麺や点心がメインの料理で気軽にお腹いっぱいを楽しむコトができると同時に、軽い料理をつまんでお酒といろんな使い勝手ができるところが重宝。
近所のおなじみさんがしっかりついて、今日もお酒をたのしむご近所さんたちでジンワリにぎやか…、たのしい空気がまずは先味。
30種類ほど用意されてる小皿料理の中から好きな3つを選んで1050円ていうたのしいシステムがココにはあって、それで3皿。
今日はなぜだか野菜が食べたく、まずはレタスの湯引きをたのみ、揚げワンタンと大根餅でお腹をたのしく動かす準備。
熱々のスープの中をくぐらせて、オイスターソースをかけただけというレタスの湯引き。
なんでこんなにおいしいんだろう。
レタスが甘くてしかもシャクシャク。
軽い苦味が食欲わかせて、オイスターソースの甘みとうま味が口に広がる。
簡単なのにおいしいというのが粋な料理というモノ。
パリッと揚がった皮が砕けて、口に散らかる揚げワンタン。
中にはタップリ、エビのすり身が詰め込まれていて、それがブリンとはじけてうま味をにじませる。
大根餅はシットリとてもみずみずしくて、口の中でトロンととろける。
野菜で作って、なのに野菜な感じがしない。
何度食べてもオモシロイなぁ…、って感心します。
そしてメインの伊府麺。
平打ちのコシのある麺…、一度干してから茹でて戻して味を含める。
乾麺ならではの歯ごたえと、干されたときにあいた無数の穴からスープのうま味が入る。
オイスターソースとチキンスープを煮含ませつつ、水気を飛ばして焼きそば状に仕上げた一品…、ムチムチ、歯ごたえたのしくて、モヤシにニラにエビに豚肉。
具材もタップリ、辛子ソースを混ぜくわえつつモグモグ食べると、口の中がピリッとおいしく引きしまる。
麺も旨いがモヤシもシャキシャキおいしくて、お腹の中が軽くなる。
それからココの名物料理。
香港麺をスープ代わりに味わい、たのしむ。
細く縮れた香港麺。
これも乾麺…、だからバッサリ歯ごたえがある。
ツルツル、スベスベした生麺を至上のモノと考えるラーメン世界にはない食感で、ボクはこっちの方が好き。
白濁をした鶏のスープにえびワンタンやフィッシュボール、中国風の練り物のうま味が混じってコクとなる。
ネギをタップリ。
自家製ラー油で辛みと風味を加えて食べる。
小さなごはん料理がセットになっていて、排骨版をえらんで食べる。
豚ばら肉を中国醤油を辛子にトーチで蒸し上げた。
プルンと肉が奥歯ではじける。
豚の脂のうま味が混じったタレをご飯にかけまわしハフハフ食べると固めご飯がパラリと口をにぎやかにする…、ほどよき感じの晩ご飯。
かなりのヘビーユーザーさんでしょう…、お店のご主人を捕まえて最近、ちょっと暇じゃないのか?と声かける。
周りにいろんなお店が次々できるもんだから大変です…、って言うご主人に、チェーン店は商売上手でチラシや値引きであざとく客を集めてまわる。
けれど旨くは無い上に、サラリーマンが働いている。
だからいつかはお客様だって戻ってくるさ…、ここで必死にガンバっている人の気持ちは伝わるはずって叱咤激励、なんだかボクも元気が出ました。
いいお店にはいいお客様が集まってくるというコトなのでありましょう。
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ところで、絶滅危惧種に指定されていたニホンカワウソの絶滅宣言。
はまぐりだって絶滅危惧の危機にあるという。
世界は多様で多彩であってはじめてキラキラ輝いていると思うのだけど、人が環境に手を加えれば加えるほどに多彩をなくしていくという…、なんて寂しいことなんだろう。
しかもそうした現象は、動物世界だけの話じゃないんだよね。
飲食店の世界だって、お金をもってるチェーンストアがお店を増やし、その一方で魅力的で情熱のある小規模店や生業店が生き残りにくい状況にある。
「志たかき小さなお店」が絶滅危惧種にならぬよう。
何かしなくちゃいかんのだけど、1人の力じゃなんともならない…、それがなんだかなやましい。
[6回]
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