夕方、場所を変えてまた打ち合わせ。
フレッシュネスの居心地の良いテーブルを選んですることにした。
コーヒー一杯でよかったのだけど、今日は寒い。
喉がちょっといがらっぽくて、それで温かいレモネードを飲もう…、ってそう思った。
グラス一杯のレモンスライス。
シロップにお湯を注いだだけのとても素朴でやさしい飲み物。
砂糖を三個。
ユックリ溶かして甘くして、コックリと飲む。
とてもやわらかな酸味と渋味。
喉にじんわり染みてきて、鼻からフワンとレモンの香りが抜けていく。
それと一緒に、フライドポテト。
おフランス風の細くキレイに行儀よく整えられたフレンチフライとまるで違った、ポテトをそのままザクザク切って、ただ揚げたモノ。
噛むとホクっとおびただしいほどの湯気が中から噴き出してくる。
芋の甘さと、口の中で粉が噴いてはカサッとなってく。
ケチャップたっぷり。
一個、口に運んでモグモグ。
不思議なコトに頭の中にステキなアイディア、湧いてくる。
歩道のかたわらに雪がうずくまるように残って光る寒い夜。
一日、寒くはあったけど日が陰ってからの冷え込みは、体がギュギュッと縮むほど。
腰が曲がるし、首がメリメリ、肩にめり込み年取るような気持ちになっちゃう。
あったかいものでも食べて、帰りましょう…、と、それで家の近所の「南昌飯店」によることにした。
この店で一番のお気に入り、海鮮固焼きそば。
極細麺をパリッと揚げて、そこに塩味ベースのあんをかけて食べる、長崎的に言うならば皿うどん。
さっぱりスープに甘い味付け。
細く切りそろえられた具材さまざま。
モヤシ、白菜、なるとに小松菜。
エビにアサリにイカげそと、具材をみてもやっぱりこれは皿うどんで、それを「固焼きそば」と言い張るところが中華料理店のプライドでしょう。
具たっぷりで、それをどかして麺をひきずりださなきゃまるで海鮮野菜炒めのようで、野菜不足が心置きなく解消出来る。
それがかなりありがたい。
最初はパリパリ、徐々にシットリ、麺がスープを吸い込んでトロンとなるのがおご馳走。
それから餃子。
日本の餃子じゃない餃子。
コロンと丸く整った水餃子みたいな形でけれど、皮だけ極薄。
鍋肌にずっとキスしてたところはカリッと焦げて、それ以外のところはプルンとなめらか。
中のあんは細かく刻んだ野菜と豚肉。
噛むとプチュっとうま味ジュースがでてくるところはまるで水餃子を口に含んだよう。
香ばしくって、なめらかで、ふくよかでもある複雑な味。
焼き餃子といいながら、蒸し餃子のようでもあり、水餃子のようでもあるという贅沢を今日の〆といたします。
ところで最近、ちょっと気になっている新しいアート。
ライトアートっていうモノ。
LEDフラッシュライトを長時間露出のカメラで撮影することで、目で見ることはできぬ世界を写し出すというもの。
デジタルカメラの進化が可能にした新しい表現方法で、いろんな作品が発表されているのです…、が。
その制作風景がどれほど大変で、手間のかかるものか…、ってコトがわかる作品。
「Long Lighting Proposal」…、って題名の動画を一本。
Light Writing Proposal from Derick Childress on Vimeo.
友人たちに手伝ってもらって作った、カメラにしか写らない残像で作ったプロポーズメッセージ。
3晩かかったっていう労作です。
ちなみにこのプロポーズに対する答えは「YES」。
めでたし、めでたし。
観ているボクらもまるで一緒にプロポーズをしている気持ちになっちゃいます。
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